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車検・点検・メンテナンス
更新日:2018.08.29 / 掲載日:2018.08.29

フロントガラスに傷やフィルムが貼ってあると車検は通らない?

最近は見かけなくなってきましたが以前は運転席側まで真っ黒なフィルムを貼った車を見かけたものです。そういった車は中の人が確認できないので怖いですし、何よりも“車検に通るのかな?”と疑問に感じます。車のフロントガラスや運転席・助手席がある側面のガラスのフィルムに関する法律はどうなっているのでしょうか?また、小石などが飛んできてフロントガラスに傷がついた場合はどうすればいいのでしょう?車検に通る自動車のガラス類の基準についてどうなっているのかを説明していきます。

スモークフィルムとは

「カーフィルム」や「ウィンドウフィルム」などとも呼ばれ、自動車の窓ガラス部分に貼る合成の樹脂フィルムのことです。専門にサービスをおこなう業者はたくさんありますし、通販やカー用品店・ホームセンターなどで簡単に手に入りますから、自分でDIYすることもできます。さまざまな理由から日本では人気のスモークフィルムですが、日焼けや日光浴の文化のある欧米では人気が低く、オープンカーやサンルーフ付きの車種の方が人気のようです。


≪スモークフィルムの効果や目的≫
・車のドレスアップ
・紫外線カット
・断熱効果(遮熱性があるので冷暖房効率が良く燃費の向上)
・防犯(車内が見えない)やガラスの飛散防止(被害を最小限にできる)
・プライバシー保護(着替え、仮眠、授乳、オムツ替えなど…)

などが考えられます。

自動車のフィルムに関する法律

前面(フロント)ガラスと運転席と助手席がある側面のガラスには、視界を遮るいかなるものも貼ってはいけないと道路運送車両法に記されています。『自動車の前面ガラス及び側面ガラス(運転者席より後方の部分を除く)は、透明で、運転者の視野を妨げるようなひずみがなく、運転者が交通状況を確認するために必要な視野の範囲に係わる部分における可視光線透過率が70%以上でなければならない』(道路運送車両法の保安基準 第29条3項)可視光線透過率70%以上のフィルムは貼ってOKだけれど、透明のフィルムであっても可視光線透過率が70%以下なら法律違反ですし、カーテンレールや吸盤によるものも、視界を妨げるため貼ってはいけないとされています。
また、逆に運転席より後ろの窓のスモークフィルム等については、どんなに濃い色のフィルムを貼っていようとも検査されることはないのです。ちなみに、紫外線や熱線のカットに効果のある透明なフィルムも販売されていますが、それらの貼り付けに関しては違反にはらないことが多いです。以前はフルスモークの車を見つけても「指導」や「厳重注意」で終わることが多かったのですが、今では、「改正道路運送車両法」において罰則の強化も盛り込まれたため、違反した者に対する取り締まりや反則金と、施工した業者に対する罰則などもあります。
※可視光線透過率とは、人が見える光(赤外線から紫外線まで含め)で、ガラスやフィルムがどれだけ通すかという値で、可視光線透過率測定器で測ります。この値が低いほど外からの光が入らないため、視界が悪くなります。

フロントガラスなどの傷を放置するのは危険

公道を走行していて、前の車や対向車が踏んだ小石が飛んできたりタイヤの溝に挟まっていた小石が飛んで来たりして、ガラスに傷がついてしまうことってありますよね。例え小さな傷であっても、何もせずにそのまま放置するのはとても危険です。
なぜなら、

・高速走行などによる風圧
・走行時の振動
・車外と車内の温度差(とくに冬)

などにより亀裂が生じて、どんどん傷は広がっていきます。
酷い時は、走行中に傷がフロントガラス全体に広がって視界を遮ったり、突然ガラスが粉々に割れてしまったりして大変危険です。また、ガラスに傷がある状態だと車検に通らない場合もあるので注意が必要です。

リペア可能な傷の大きさは?

自動車のガラスは外側と内側の2重構造になっており、水分や空気を抜いて真空状態にしたガラスに特殊な液体を流し込むことで、傷によってできた隙間を埋めるのがリペアです。傷が付いた場所や深さ・環境などさまざまな違いがあるため、リペア可否は一概にはいえませんので、プロの診断を受けることをおススメします。一般的に目安とされる傷の大きさは1.5cmといわれ、それより小さな傷ならリペアできる可能性は高いといえます。

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グーネットピット編集部

ライタープロフィール

グーネットピット編集部

車検・点検、オイル交換、修理・塗装・板金、パーツ持ち込み取り付けなどのメンテナンス記事を制作している、
自動車整備に関するプロ集団です。愛車の整備の仕方にお困りの方々の手助けになれればと考えています。

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