車検・点検・メンテナンス
更新日：2018.08.29 / 掲載日：2018.08.29
車検費用や税金が払えない場合の対処法
車を維持するためには、定期的な車検や自動車税や自賠責保険料などのさまざまな支払いが発生します。車検費用や税金はある程度まとまったお金が必要になりますが、もしその費用を支払うことができない場合どうなるのでしょうか。ここでは、車検の際の費用や税金の支払いができない場合の対処法について詳しく紹介します。
車を持っている人は新車登録日から初回は3年、それ以降は2年ごとの車検を受ける義務があります（自家用乗用車の場合）。また、車検の際の自動車重量税や毎年5月31日が期限の自動車税などの税金も納税する必要があり、車を維持するためには何かとお金がかかってしまいます。車を維持するために不可欠な費用ですが、もし車検費用や税金が支払えなくなってしまった場合、車はどうなってしまうのでしょうか。
まず、車検を受けなければ公道を走ることはできません。もし車検が切れているにも関わらず公道を走行してしまうと、「無車検車運行」により道路運送車両法違反になってしまい、6ヶ月以下の懲役または30万円以下の罰金が科されてしまいます。そのため、公道を走行するには必ず車検を受ける必要があります。また、自動車税を滞納している場合、督促状が届きますが、それでも支払いが行われない際は、最悪の場合、車を差し押さえられてしまう可能性もあります。また、自動車税を支払っていない場合、車検自体受けることができないので十分注意しましょう。
もし車検費用が払えない場合のどの様にすれば良いのか
では、もし車検の費用や税金を払うことができない場合、どの様にすれば良いのでしょうか。まず、少しでも車検費用を抑えるためにも車検費用が安いところを探してみることをおすすめします。ディーラー車検の場合、専門性と高い技術を持っており安心感の高い車検を受けることができますが、メーカーからの次回定期点検や車検までのマージンを考慮した一律の点検内容が含まれるため、その分費用は割高な傾向にあります。それよりも安く抑える方法としては、民間の整備業者や、車検専門のフランチャイズ店を利用した方が安く車検を受けることができる可能性があります。必要最小限の車検に通る整備を行うのであれば検討してみてはいかがでしょうか。また、それよりもさらに安く車検を済ませるためには、ユーザー車検がおすすめです。このユーザー車検は、通常車検業者に検査を行ってもらうのに対して、自分で検査場へ車を持ち込み、車検を受ける方法です。安価で車検を済ませることができますが、車齢の古い車や走行距離の多い車などは、ブレーキやヘッドライト、排気ガスなどの検査において不適合になる確率も高くなり、車検に詳しい人ではないと難しい部分もあるので注意が必要です。その他には、車検業者に支払いについて相談する方法があります。一括払いすることが難しい場合、車検業者によっては、カードの利用や信販系ローンの利用が可能なところもあるので、是非一度相談をしてみましょう。どうしても車検費用が捻出できない場合や、しばらく車を使用しない場合は、「一時抹消登録」手続きをとり、一度ナンバープレートを返却することで自動車税の納税義務を止めることができます。車検費用が工面できた時点で車検を受け直して再登録することで公道を走行することができます。
そもそもなぜ車検が必要なのか
高い支払いをしてまで受けなければいけない車検ですが、そもそもなぜ車検を受ける必要があるのでしょうか。この車検制度は国が定めている保安基準に車が適合しているかを調べる検査です。安全に車を走らせるために大切な検査であり、車を所有する人の義務でもある検査です。もし、安全基準を満たさないまま車を走らせていれば、いつ故障や不具合が発生してしまうか分かりません。その故障や不具合が起因し、最悪の事態を招いてしまう可能性も考えられるため、きちんと車検を受けて何か問題がないか、安全に走行できる状態であるかをチェックしています。この様に、車を走行させる上で車検はとても大切な役割を果たしています。また、車に乗る者の義務としてしっかり車検を受け、自動車税などの税金の支払いもきちんと行う必要があります。車検を受けることで、万が一のトラブルを未然に防ぎ、安心して車を走行させることができます。車検費用が支払えない場合、最悪は車に乗ることができなくなってしまい、売却も考える必要が出てきてしまいます。予め車検の期限を把握して、できるだけ余裕を持って車検に臨むことをおすすめします。
