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タイヤ交換
更新日:2022.07.01 / 掲載日:2022.07.01

タイヤ交換に必要な工具にはどのようなものがあるの?

タイヤ交換を自分で行いたいと考えている人いませんか? タイヤ交換自体は、ディーラーやタイヤ専門店などの業者に依頼すれば対応できますが、それなりにお金がかかってしまいます。そんなタイヤ交換にかかる費用を節約するためにも、自分で行うのというのも一つの手です。

そこで今回は、タイヤ交換を自分でするために必要な工具の種類を詳しくご紹介します。さらに、工具を使って自分でタイヤ交換をする手順も解説しますので、自分でタイヤ交換をする際の参考にしてください。

タイヤ交換は工具があれば自分でできる?

タイヤは、車の中でも路面と接触する唯一の場所です。万が一乗車中にパンクやバーストした場合には、車に備えてあるスペアタイヤに交換する必要があります。

実際にパンクは思わぬところで発生してしまうので、自らスペアタイヤに交換できる知識を身につけておいて損はありません。自分で対応できなければ、ディーラーやロードサービスにお願いすることになりますが、いずれもお金がかかってしまいます。

しかし、工具を使って自分でできるタイヤ交換の方法を覚えておけばいざというときに役に立ちますし、お金の節約にもなるのでおすすめです。

タイヤ交換が必要な理由

見た目はとても丈夫そうに見えるタイヤは強度はあるものの、あくまでゴムで作られた消耗品です。通常の輪ゴムは外で放置するとヒビ割れが発生しますが、実はタイヤにも同じことがいえます。

使用し続けることで摩耗し、溝がなくなったり、ゴムの経年劣化によってヒビが入ったりすることも。ヒビ割れのあるタイヤでの走行は、燃費の悪化やブレーキ制動距離の増加、ハイドロプレーニング現象など運転に悪影響を及ぼす危険性があります。安心して運転するためにも、定期的にタイヤ交換を実施することが大切です。

タイヤ交換に必要な工具

工具を使えば自分でもタイヤ交換ができることやタイヤ交換が必要な理由がわかったら、次はタイヤ交換時に必要となる工具を確認しておきましょう。自分でタイヤ交換を行う場合、主に使用する工具は以下の3つです。

・ジャッキ
・レンチ
・トルクレンチ

続いては、それぞれの工具にはどんな特徴があるのかを詳しく解説します。

ジャッキ

ジャッキは、タイヤ交換をする際に車を持ち上げるために必要となる道具のひとつです。そもそも重量のある車を持ち上げるためにはかなり大きな力が必要ですが、ジャッキを使用することでそれほど力を入れることなく持ち上げることが可能。

また、ジャッキにはいくつか種類があり、「パンタグラフジャッキ」「ガレージジャッキ」「ダルマジャッキ」などがあります。一般的に、タイヤ交換で使用されるものはガレージジャッキです。フロアジャッキと呼ばれることもあり、レバーがついた油圧式のタイプのものなので、比較的手軽に車の上げ下げが行えます。

レンチ

ナットやボルトなどを回すために必要な工具がレンチです。タイヤは複数のナットで、ホイールや車体と固定されています。そのため、車を持ち上げたあとにレンチを使ってナットを回し、タイヤを外さなければなりません。一般的にL型レンチとクロスレンチの2種類がありますが、タイヤ交換で使用するなら、力が伝わりやすく簡単に外せるクロスレンチがおすすめです。

例えば、車を2台所有していて、それぞれサイズの違うナットを使用していたとします。この場合、通常であればL型レンチが2本必要となりますが、十字レンチの場合1本で4サイズに対応できるので工具を別々に買い揃える必要もありません。

トルクレンチ

ナットがどのくらいの強さで締め付けられているかを測定する工具のことを、トルクレンチといいます。締め付けが弱いと危険ですが、反対に強すぎるのもナットが損傷してしまう恐れがあるので、使用時は注意が必要です。

また、トルクレンチにも直読式とシグナル式の2つの種類があります。直読式はメモリがついていて、数値を読み取りながら作業できるのが特徴です。一方、シグナル式は設定トルク値を超えると音やランプなどで知らせてくれます。

タイヤ交換時にあると便利な工具

基本的には、ジャッキやレンチ、トルクレンチを用意しておけばタイヤ交換は自分で行うことが可能です。しかし、より安全に行うためには、他にも準備しておくのがおすすめのものがあります。主な工具は、以下の通りです。

・ジャッキスタンド
・輪止め
・エアゲージ など

続いては、タイヤ交換時にあると便利な工具の特徴を解説します。

ジャッキスタンド

ジャッキスタンドは、ジャッキを使って持ち上げた車体を支える工具のこと。

長時間車体を持ち上げた状態で作業をしていると、途中でジャッキ油圧が抜けて車体が下がってしまうことがあります。実はこの状態は非常に危険で、車体が下がるということはタイヤ交換作業をしている人の身体が車体の下に挟まれてしまう事故が発生する危険があるのです。

しかし、ジャッキスタンドは車体を支える柱のような役割を果たすものなので、万が一ジャッキが下がってしまってもジャッキスタンドを設置しておけば車体は持ち上がったままの状態を維持できます。

輪止め

輪止めも、タイヤ交換を安全に行うために用意しておくのがおすすめの工具です。大きめの石などを挟んで代用することも問題はありませんが、より車体の安定性を求めるのであれば輪止めを準備しておくに越したことはないでしょう。

ジャッキで車体を持ち上げている間は、かなり不安定です。万が一ジャッキが外れてしまうと、タイヤ交換作業者自身もケガをしてしまったり、車体自体にも傷がついてしまったりする可能性があるので注意が必要です。

エアゲージ

エアゲージとは、タイヤの空気圧を測定し、管理するための工具です。そもそもタイヤの空気圧は、高すぎても低すぎても、さまざまな不具合を引き起こす可能性があるため、適正な空気圧でないとタイヤ本来の性能をうまく引き出せなくなってしまいます。

主に発生する不具合として、空気圧が高すぎる場合は、走行時のブレーキが利きにくくなる、タイヤの寿命を縮めてしまうなどです。一方、空気圧が低すぎる場合は燃費が悪くなる、ハンドル操作性が低下するなどが該当します。また、空気圧が著しく低い場合は、パンクを引き起こす原因になり得るので注意してください。

ホイールキャップツール

すべての車に該当するわけではありませんが、ホイールキャップがついている車であれば、それを外すためのホイールキャップツールという工具が必要です。中には、マイナスドライバーを使用する人もいますが、ホイールキャップを傷つけてしまう可能性があるのであまりおすすめできません。

その点、ホイールキャップツールは専用工具なので、傷つけてしまうリスクを下げられる他、安全に外せます。

ロックナット用のソケット

ロックナット用ソケットとは、ホイールの盗難防止目的で装着されるロックナットを取り外す際に使う専用の工具のことです。

ロックナットがついている場合、通常のレンチでは緩められないため、取り外すにはロックナット用のソケットが必要となります。基本的には、ロックナットとソケットはセットで販売されているのが一般的です。

クロスレンチ

レンチを説明する際に軽く触れましたが、十字型でそれぞれの先端にサイズの違うソケットがついているレンチのことをクロスレンチといいます。L型レンチよりも力が入りやすいため、ナットの調整をしやすいのが特徴です。

先端についているソケットサイズは、17・19・21・23mmとなっているのが一般的。このように、ひとつのクロスレンチで4サイズのナットに対応できるので、タイヤ交換時には便利な工具として重宝されています。

インパクトレンチ

インパクトレンチとは、ボルトやナットを締めたり、緩めたりできる工具のこと。手で回すよりも大きな指定トルクでの締め付けが可能で、さらに均一な力で締めることも可能です。

使い方も簡単なので、女性でも安心して使える他、タイヤ交換の作業時間も大幅に短縮できます。ただし、トルク加減が難しい場所ではトルクを過大にかけ過ぎてしまい、部品の破損にも繋がる可能性も。そのため、使用箇所は十分に検討して行う必要があるでしょう。

工具を使って自分でタイヤ交換をするデメリット

自分で行うタイヤ交換は、業者に依頼する費用などは抑えられるというメリットがあるものの、実はさまざまなデメリットが伴います。最悪の場合は命に関わることもあるため、自ら行う場合には細心の注意を払って作業するようにしましょう。

このことから、自分で工具を使ってタイヤ交換をする前にデメリットを把握しておくことも大切です。具体的に、どんなデメリットがあるのかを確認しておきましょう。

脱輪の危険性

自分で車のタイヤ交換を行ったときに、ホイールナットの締め付けが甘かったり、ゆるみがあったりした場合、走行している最中にタイヤが脱輪してしまう可能性があります。

タイヤが脱輪することで車の制御やコントロールができなくなり、他の走行中の車などにぶつかってしまったりするなどの事故を起こす危険性もあるので注意が必要です。

そのため、自分でタイヤ交換をする際はトルクレンチなどの工具を使ってホイールナットの締め付けをしっかりと行いましょう。

ジャッキアップ中の危険性

基本的に、タイヤ交換をする際は車体を持ち上げて作業を行うのが特徴です。しかし、このとき正しく車体が持ち上げられていないと、作業中に車体が動いたり、落ちてきたりする危険性が潜んでいます。最悪の場合、車の下敷きになり、命に関わる事故を引き起こす可能性があることも理解しておかなければなりません。

そのため、ジャッキで車体を持ち上げるときは、ジャッキが確実に車体のジャッキアップポイントに当てられているかどうかを確認するようにしましょう。また、サイドブレーキがかかっているかはもちろんのこと、輪止めも車体が上がる進行方向に対して設置されているかなどの確認も忘れずに行うことが大切です。

ジャッキアップ中は十分に注意を払い、危険と感じた場合はすぐにジャッキを抜いてタイヤを地面設置させ、危険を回避するようにしましょう。

燃費や走行性の低下

自分でタイヤ交換をした際に適正な空気圧になっていないタイヤも、燃費や走行性能を低下させてしまうデメリットがあるため、注意が必要です。

空気圧が適正ではない状態で走行すると、落石などを踏んだ際にタイヤビード面と接するホイール部分がへこんだり、破損したりするため、その結果タイヤがパンク、バーストする恐れがあります。

そのため、タイヤ交換作業を終えたあとは空気圧計などを使って計測するか、ガソリンスタンドで計測してもらうのがおすすめです。

工具を使って自分でタイヤ交換をする手順

工具を使って、正しいタイヤ交換をする手順は以下のとおりです。

1.車を停止させる
2.ジャッキアップポイントを探す
3.ナットを緩める
4.ジャッキアップしてナットを外す
5.タイヤを外し、新しいタイヤを装着する
6.ナットを取り付け、仮で締める
7.ナットの本締めを行う

続いては、それぞれの手順を詳しく解説していきます。

1.車を停止させる

車を停止させる場所は、舗装されたアスファルトやコンクリートが敷かれている場所がおすすめです。また、できる限り平らな場所で作業するようにしましょう。平らではない場所で作業をすると、車体を持ち上げるときに不安定になってしまい危険だからです。

同時にタイヤ下にマンホールなど滑りやすい構造物がないか、油脂類が付着していないかなどを確認することも忘れてはいけません。もし心配であれば、ゴムマットを使用して滑り止めとして利用するのも効果的です。

2.ジャッキアップポイントを探す

実は車には、それぞれの車種で指定されたジャッキアップポイントが存在します。このジャッキアップポイントに合わせて車体を持ち上げないと、車の重みに耐えられず、接触した部分がへこんでしまうのです。

基本的には、車の取扱説明書に書かれているので作業前に確認したほうがよいでしょう。もし取扱説明書が見当たらない場合は、車のボディの下側やスカート部分をよく観察してみてください。そのあたりに逆三角形の印があれば、その奥がジャッキアップポイントとなります。

3.ナットを緩める

車体を持ち上げる前に、ホイールを締めているナットを緩めます。レンチやインパクトレンチなどを使用して反時計回りに力を加えながら、緩めていきましょう。このとき全て緩めるのではなく、軽く緩める程度で大丈夫です。

ナットが強く締まっている場合は、できるだけレンチの先端を持って体重をかけて行うと緩みやすくなります。また、ナットが錆びていて緩まない場合は、潤滑油を使用して馴染ませてみましょう。そうすることで、ナットが緩みやすくなります。

4.ジャッキアップする

ジャッキがジャッキアップポイントに確実に当たったのを確認したあとは、タイヤが少し地面から浮く程度まで車体を持ち上げます。このとき、あまり高く上げすぎると車体が不安定になり危険なので、タイヤが地面から少し浮く程度の持ち上げで問題ありません。

ここでガレージジャッキを使用する場合、車体を持ち上げるとジャッキ本体が車体に向かって前進することがあるので注意してください。その移動する距離も計算に入れてジャッキアップしないと、ジャッキが溝などに入り込んでしまい、ジャッキアップポイントから外れて危険な状態に陥る可能性があります。そのため、ジャッキの前進範囲もしっかりと確認をして行いましょう。

5.ナットを外し、タイヤを外す

車体を持ち上げ終わったら、手順3のときに軽く緩めておいたナットをすべて外し、タイヤを取り外してください。

ナットを外すと、車体ボルトとホイールのボルトホールには一定の隙間ができるため、重力でタイヤ下部が外側に八の字に開きやすくなります。このとき、一番下のナットを最後に外すことでタイヤ本体が落下するのを防ぐことが可能です。

また、タイヤとホイールはかなり重たいので、タイヤを外す際はしっかりとタイヤを手で押さえながら地面に下ろすようにしましょう。

6.タイヤを取り付け、仮で締める

タイヤを外したあとは、交換するタイヤを車体に取り付けます。取り付ける前に車体のナットとホイールがはまる位置を確認し、ここで向きをきちんと合わせて取り付けておくとスムーズに作業が行えます。車体にタイヤを合わせたら、しっかりと奥まで装着しましょう。

その後は、ホイールとナットの座面形状が確実に一致していることを確認します。確認できたあとは、ナットを時計回りに手回しで締めてください。このとき、ナット内にゴミやホコリなどの異物が混入していないか確認するのも忘れないようにしましょう。

7.ナットの本締めを行う

すべてのナットの仮止めが完了したら、レンチを使い、ホイールがガタつかなくなるまで締め込んでいきます。このとき、1カ所をいきなり本締めするのではなく、均等に数回に分けて締めていきましょう。締める順番は時計回りではなく、対角線上に行うのがおすすめです。

そして、ゆっくりとジャッキを下ろしてからタイヤを地面に着地させます。着地させたあとはジャッキを外し、再びレンチを使って対角線上でナットの本締めを行いましょう。最後に輪止めを外せば、タイヤ交換の完了です。

工具を使って自分でタイヤ交換する際の注意点

自分でタイヤ交換をするときには、ジャッキがしっかりとはまっているか、ナットの締め付けが十分かどうかを特に意識し、注意しながら行うようにしましょう。

これらをしっかりと確認しないと、実際に走行する際に脱輪してしまう可能性があるからです。ここでは、工具を使って自分でタイヤ交換する際の注意点を詳しく解説します。

ジャッキがはまっているか確認

タイヤ交換中に起きる事故で一番多いといわれているのが、作業中にジャッキが外れてしまうことです。ジャッキアップ中、車体は浮いている状態になるので、タイヤの取り外しや装着時に車体が揺れ動いてしまうことがあります。

そのため、確実に適切なジャッキアップポイントで車体を持ち上げることが大切です。また、ジャッキスタンドや輪止めを併用することで危険性を軽減できるので、安全にタイヤ交換を行うためにも準備しておくとよいでしょう。

ナットがしっかり締められているか確認

ホイールナットの締め付けが不十分だと、走行後に不具合が出てくる可能性があります。しかし、たくさんあるホイールナットのうち1本が緩んでいる程度であれば、すぐに走行できなくなることはありません。とはいえ、そのまま放置すると他のホイールナットに負担がかかってしまうため、いずれ脱輪する危険性もあるので注意してください。

また、ホイールナットが割れていないかなどにも注意が必要です。割れていると規定トルクで閉まっていないので、非常に危険な状態となります。そのため、しっかりと締められているか確認するようにしましょう。

まとめ

①タイヤ交換は工具を準備して、手順をしっかり把握して行えば自分で対応することも可能

②タイヤ交換で必ず必要になる道具は、ジャッキ・レンチ・トルクレンチの3つ

③ジャッキスタンド・輪止め・エアゲージなどのアイテムは必要なものではないが、あると便利

④工具を使ってタイヤ交換を行う際は、ジャッキのはまり具合やナットの締まり具合をしっかり確認する

⑤自分で行うタイヤ交換は思わぬ事故に繋がる危険性もあるため、事前の確認や作業中の注意を怠らないよう注意する

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グーネットピット編集部

ライタープロフィール

グーネットピット編集部

車検・点検、オイル交換、修理・塗装・板金、パーツ持ち込み取り付けなどのメンテナンス記事を制作している、
自動車整備に関するプロ集団です。愛車の整備の仕方にお困りの方々の手助けになれればと考えています。

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