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タイヤ交換
更新日:2022.07.01 / 掲載日:2022.07.01

タイヤ交換の時期はいつがおすすめ?交換前に知っておきたいタイヤの寿命や交換の目安

タイヤは数万点以上ある車の部品の中で、唯一道路と接している重要な部品です。そのタイヤに不具合が生じてしまうと、安全面はもちろんのこと、命に関わる事故を引き起こしてしまう可能性があります。

そこで今回は車を安全に運転するためにも、タイヤ交換をする時期の目安やタイミングをご紹介します。また、タイヤ交換の時期を少しでも伸ばすために、タイヤを長持ちさせるための方法やタイヤの保管方法も一緒に確認しておきましょう。

タイヤ交換をする時期の目安・タイミングとは?

タイヤ交換をする時期の目安やタイミングなどを判断する基準として、最もわかりやすいのはタイヤに傷を発見したときではないでしょうか。

しかし、実はタイヤの傷以外にも、溝の深さや使用年数、走行距離などで交換時期を判断することも可能です。ここでは、タイヤ交換の時期を判断する目安とタイミングを詳しく解説していきます。

タイヤの溝が1.6mm以下

タイヤ交換をする時期の目安とタイミングは、タイヤの溝の深さが1.6mm以下になってしまったときです。これは道路運送車両法の保安基準で定められているものであり、タイヤの溝が1.6mmを下回っていると、そのタイヤを使用することができません。

本来、タイヤの溝には「雨の日などの排水」と「路面を掴み、安定走行をする」という2つの役割がありますが、車を走らせているうちにタイヤは摩耗していき、次第にゴムがすり減ってしまいます。これではタイヤ本来の機能を果たせなくなってしまうため、交換が推奨されているのです。

1.6mmを下回るとどうなる

タイヤの溝の深さが一部でも1.6mmを下回ってしまうと、その車は整備不良に該当してしまうため、車検にも通せなくなってしまいます。

また、タイヤの溝が1.6mm以下になったタイヤはコーナリング時のグリップ力やブレーキング時の制動力が利きにくくなってしまうので、重大な事故に繋がる可能性もあり、非常に危険です。

注意してほしいのは、法律上1.6mmまでと定められているからといって、ギリギリまで放置していいものではないということです。安全に車を運転するためにも、残りの溝の深さには余裕を持ってタイヤ交換を行うとよいでしょう。

タイヤの溝の深さはスリップサインで判断

タイヤのサイズなどにより若干の差はありますが、一般的に新品タイヤの溝の深さは約7~8mmあると言われています。

溝が1.6mmを下回っていることをわかりやすくしたものが、タイヤの側面にある三角マークのスリップサインです。これはタイヤの摩擦の進み具合を示すもので、トレッド全周の4〜9か所に設置されています。

このサインがタイヤのどこか1か所でも出てしまうと、そのタイヤは使用してはいけないことになっているため、発見したら速やかにタイヤ交換を行わなければなりません。

使用年数が4~5年を経過

そもそもタイヤは天然ゴムや補強材、配合剤などからできているゴム製品なので、時間が経過するとともにゴムの状態が劣化していくのが特徴です。古くなったタイヤは次第にゴムの油分が抜けていき、表面が硬くなったり、ひび割れが発生したりします。これにより、タイヤのグリップ力が大きく損なわれてしまう可能性があるのです。

また、車の使用状況やタイヤの保管状況によっても左右されるため、多くのタイヤメーカーは4~5年経過したのを目安に交換することを推奨しています。

使用年数を確認する方法

実はタイヤの側面には、製造番号が刻印されています。この数字を見ることで、タイヤ本体の製造年週を確認することが可能です。

製造年週は、2000年以降の場合は下4桁で記載されていて、最初の2桁が製造週、後半の2桁が製造年となっています。例として「1019」と刻印されていれば、2019年の10週目(3月上旬)に製造されたタイヤということです。

一方、1999 年以前の場合は下3桁で記載されていて、最初の2桁が製造週、後半の1桁が製造年となっています。例として「148」と刻印されていれば、1998年の14週目(4月上旬)に製造されたタイヤということです。

走行距離が3万2000kmを超える

タイヤ交換をする時期を判断する目安になるのは、車の走行距離が3万2000kmを超えたときです。路面状況や車の走り方にもよりますが、実はタイヤの溝は5000km程度の距離を走行すると、1mm摩耗すると言われています。

例えば、新品のタイヤの溝の深さが8mmだった場合で確認してみましょう。8mmの溝があったタイヤから、スリップサインが出る1.6mmを引きます。

式)
8.0mm-1.6mm=6.4mm

すると、6.4mmすり減ったときが交換の目安とわかります。ここに、5000kmの走行距離をかけてみましょう。

式)
6.4mm×5000km=3万2000km

この計算で算出された数字が3万2000kmです。

使用状況でも左右されるので定期的な点検が必要

上記で計算した結果、走行距離が3万2000kmになったときとなりましたが、これはあくまでも理論上の計算によるものです。

実際はそれぞれの車の使用状況やタイヤの銘柄、走行する路面状況などによって摩耗具合は変わってきます。この計算よりも長持ちするタイヤもあれば、摩耗の進み具合が早いタイヤもあるからです。

したがって、車検時や定期点検時にはもちろんのこと、オイル交換やガソリンスタンドに立ち寄った際にでも、しっかりとタイヤの状態を点検することが大切です。

タイヤにひび割れや偏摩耗を発見

タイヤの溝が1.6mm以上あったとしても、トレッド部分にひび割れがあったり、偏摩耗などの症状が見られたりする場合はタイヤ交換が必須となります。

特に月に数回しか乗らなかったり、走行距離があまり伸びなかったりするドライバーの方は要注意です。車を走らせなければ当然タイヤも摩耗しませんが、タイヤはゴム製品ですので、経年劣化してくことも忘れてはいけません。

駐車場に車を置いているだけでも、風や雨、太陽の熱(紫外線など)の影響で、タイヤの油分が抜けていき、やがて表面にひび割れが発生するからです。最悪の場合、走行時のパンクの原因となります。

偏摩耗とは?

偏摩耗とは、路面状況や使用条件などでタイヤのトレッド部分が均一に摩耗せず、部分的に異常摩耗する現象のことです。

本来、タイヤは地面に対し、まっすぐ接地していれば均等に摩耗していきます。しかし、フロントタイヤはハンドルを切れば、タイヤの外側の方が摩耗しやすくなってしまうのが特徴です。このような状況で発生するのが、偏摩耗です。

そんな偏摩耗には大きくわけて、片べり摩耗、両肩べり摩耗、センター摩耗といった種類があります。ここでは、それぞれどのような現象なのかとその対処法を確認しておきましょう。

片べり摩耗

タイヤの外側もしくは内側が異常に摩耗している現象が、片べり摩耗です。特に内側のみ極端に摩耗している状態は、ぱっと見た状態でも溝が十分あるように見えるため、注意しなければなりません。

一般的には、ミニバンやSUV車など車高の高い車はカーブの際にタイヤの外側に負荷がかかりやすいため、外側の摩耗が早くなります。こういった車種には、タイヤの外側が摩耗しにくい車種専用タイヤがありますので、履き替えの際には専用タイヤを装着するのがおすすめです。

両肩べり摩耗

両肩べり摩耗とは、タイヤの中央部の溝は残っているのに、内側と外側の溝が極端に摩耗している現象のことです。原因としては、タイヤの空気圧不足が考えられます。

この状態を極端にいうと、タイヤがつぶれた状態で走っているということです。つまり、タイヤの内側と外側のみが接地し、タイヤの中央部が接地していない状態になるため、タイヤの両肩のみが摩耗してしまうからです。

対処法としては、こまめにタイヤの空気圧を確認し、適正に調整することが重要となります。

センター摩耗

前述した両肩べり摩耗はタイヤの内側と外側の摩耗でしたが、センター摩耗はタイヤの中央部のみが極端に摩耗している現象のことです。

主な原因としては、タイヤの空気圧が高すぎることにあります。基準よりも空気圧が高すぎると、タイヤが膨らんだ状態となるため、接地面がタイヤのセンター部分のみとなってしまい、この部分のみ摩耗が進んでしまうのです。

この対処法についても、両肩べり摩耗と一緒で適正なタイヤの空気圧管理をする必要があります。

タイヤの傷がコードにまで達する

タイヤは一見すると、ゴムだけでできているように見えますが、実は強度を保つためにゴム層の内側にはワイヤーコードや糸などが織り込んであります。

タイヤの摩耗に気づかずに、内部のコード層近くまでタイヤが削れているとタイヤが突然破裂するバーストの原因となるため、かなり危険です。バーストの直前の現象では、タイヤの一部が変形し(ボコッと盛り上がる)、走行時かなりガタガタします。その後、まもなくタイヤが破裂してしまうでしょう。

走行中のバーストは事故に直結する可能性がありますので、未然に防ぐことが何よりも重要です。

タイヤのサイド部分が膨らむ

タイヤのサイド部分が局部的に膨らんでいる場合があります。これは、サイド部分のコード層が損傷している状態です。溝が切ってあるトレッド部分に比べ、サイド部分は強度的には比較的弱い作りとなっているという特徴があります。

例えば、縁石などに擦ったり、段差や縁石などを乗り越え、かなり強い衝撃を受けたりした場合に、タイヤが極度に変形してしまったときにタイヤ内部のコードが切れたりすることがあるようです。これもバーストの原因となりますので、早期のタイヤ交換が必要となります。

タイヤ交換の時期は少しでも伸ばせる? タイヤを長持ちさせるための方法

車を維持していくには、車の本体はもちろんのこと、タイヤのメンテナンスをすることも忘れてはいけません。特にタイヤのような消耗品の交換は、避けて通ることができない大事な要素です。そんな車に関わる消耗品の中でも、高額な部類に位置するタイヤを長持ちさせる方法はあるのでしょうか。

そこでここでは、タイヤ交換をする時期を少しでも伸ばすために知っておきたい、タイヤを長持ちさせるための方法をいくつかご紹介します。

①日常的にタイヤの点検

まずは、ドライバー自身でできる簡単な日常点検です。車に乗り込む前にぐるっと一周、車の周りを目視で点検してみましょう。タイヤに関しては空気圧が低くなり、他のタイヤと比べて潰れた感じがないか、前述した偏摩耗や局部的な膨らみがないかをチェックします。

同時に、金属片が刺さっていないか、小石が溝に挟まっていないかなどもチェックしておくことが大切です。万が一、釘などが刺さっていても空気が抜けていないようなら、そのままの状態で近くのタイヤショップなどに修理を依頼するようにしましょう

②タイヤの適正な空気圧を維持

タイヤの空気圧の点検を1か月に1回は実施するようにしましょう。さきほど、偏摩耗のところでもお伝えしたとおり、タイヤの空気圧は基準より高くても低くても問題が発生してしまうからです。

例えば、空気圧が不足しているタイヤは走行中に大きく変形してしまいます。さらに地面に押し付けられることによって摩耗しやすくなってしまい、タイヤ自体の寿命が縮んでしまう可能性があるからです。

適正な空気圧を維持することは、タイヤの寿命を延ばすだけでなく、燃費の悪化を防ぐことにもつながります。

適正な空気圧の調べ方

実は、車やタイヤのサイズによって適正な空気圧は変わります。その空気圧を確認できる方法が運転席のドアに貼られたラベルを見ることです。

運転席のドアを開けると、ドアの開口部(車により、ボディ側もしくはドアの側面)に四角いラベルが貼ってあります。ここに、車のタイヤの適正空気圧を示す数値が記載されているので、タイヤ交換をする際は必ず確認をしてください。

また、車によって適正空気圧が前輪と後輪で異なることもあるため、注意が必要です。

空気圧はセルフガソリンスタンドで調べる

最近は、セルフ式のガソリンスタンドが増えてきました。実はこのようなスタンドであれば、スタンドのスタッフに頼まなくとも、タイヤの空気圧を自分で調べることができます。

セルフ式のスタンドには、ホースのついた銀色の丸いタンクが置いてあることが多いです。これを空気充填機といい、タイヤの空気圧を測定しながら、不足している分の空気を入れることができます。使い方も簡単なので、車にガソリンを補給するタイミングでチェックしてみるとよいでしょう。

③定期的にタイヤの装着位置を交換

走行距離が伸び、タイヤが摩耗してくると、前後で摩耗の進行具合が違うことに気づくはずです。一般的には、前のタイヤ、しかもタイヤの外側が摩耗しやすい傾向があります。これはハンドルを切ったり、エンジンなど車の前部の方が重たかったりするなどが要因です。

このようにタイヤは装着位置によって摩耗に差が出るので、定期的にタイヤの装着位置を変更するローテーションを行うことをおすすめします。ローテーションを実施することでタイヤの減りを均一に減らすことが可能です。これにより摩擦も均一になるため、タイヤも長持ちします。

装着位置の交換はタイヤの種類・駆動方式によって異なる

タイヤのローテーションは、前後・左右を入れ替えて行いましょう。つまり、車を真上から見たとしたら、X印で入れ替える方法です。

しかし、最近のタイヤには回転方向が指定されているものも少なくありません。このようなタイヤは、左右を入れ替えてしまうと回転方向が逆になってしまいます。そのため、ローテーションする場合は左右は入れ替えず、前後の交換だけを行いましょう。

また、4WD車についてはタイヤの摩耗具合に差がつきすぎると駆動系を傷める危険がありますので、よりこまめにローテンションを行ってください。

➃最適なタイミングで夏タイヤ・冬タイヤに交換

四季のある日本では、お住まいの地域の最適なタイミングで、夏タイヤもしくは冬タイヤに交換することが大切です。

例えば、夏タイヤから冬タイヤに切り替えるのであれば、雪が降り始める少し前のタイミングとなる10月下旬から11月中までに交換をするようにしましょう。一方、冬タイヤから夏タイヤに切り替える場合は、春の訪れである3月中旬から4月中に行うのがおすすめです。

ただし、これはあくまでも目安となります。実際のところ、地域によって雪が降り始める、完全に雪が解ける時期が異なるため、各地の雪の状況に合わせて交換することが大切です。

⑤安全運転を心がける

実は、安全運転をすることがタイヤを長持ちさせることにもつながります。例えば、急発進や急ブレーキは、タイヤの摩耗する原因になりうるからです。

その他にも、急ハンドルや車庫入れ時などの据え切り(車は止まったままの状態で、ハンドルをぐるぐる回す行為)も、タイヤを摩耗させる原因となります。

タイヤを労わる気持ちで余裕を持って運転することを心がけることで必然的に安全運転につながり、タイヤ寿命も延ばすことが可能です。

タイヤの保管方法に注意

タイヤはゴム製品のため、保管にはいくつかの注意点があります。一番の注意点は、直射日光を避けることです。

タイヤが劣化する一番の原因は紫外線なので、まずはタイヤサイズに応じた専用のタイヤカバーをかけることをおすすめします。

カバーをかけたタイヤを、なるべく日の当たらない暗い場所、できれば風通しのいい涼しい場所に置いて保管しておきましょう。さらにいうと、雨が当たらない場所にラックを組んで保管しておくのがおすすめです。

タイヤの空気を半分ほど抜いて保管

タイヤを保管するときは、タイヤの空気を半分ぐらい抜いた状態にしておきましょう。タイヤの空気が張った状態のまま保管していると、ゴムに負担がかかり、ゴム部の劣化やひび割れの原因となってしまうからです。

空気を注ぐバルブの中央部を押し込むと簡単に空気が抜けていきますので、保管する際は忘れずにやっておきましょう。

油類や熱源のそばには置かない

倉庫やガレージに保管する際、オイルなどの油類のそばには置かないようにしましょう。タイヤは油分を吸収しやすい性質があるので、注意が必要です。

また、ストーブなどの熱源の近くも発火の原因になる恐れがあるので、近くに置かないようにしましょう。高温や高熱によってゴムが変形、劣化することがあるので、直射日光の当たる屋外も注意してください。

タイヤの置き方に注意

ホイールにつけたまま保管する場合は、空気圧を約半分まで抜いた状態で、重ねておいてもかまいません。

しかし、タイヤ単体で保管する場合は、横積みで重ねて保管するよりも、タイヤ専用のラックなどを利用して立てかけて保管しておくのがおすすめです。

横積みすると、タイヤのサイド部分に負担がかかったり、ビード部分(ホイールとの接触部)が変形したりするため、ホイールに組み直したときにエア漏れの原因となる場合があります。

まとめ

①タイヤの溝は1.6mm以上でなければいけないと、道路運送車両法の保安基準で定められている

②時間の経過とともにゴムの状態が劣化するので、使用年数が4~5年を経過したときが交換の時期

③走行距離が3万2000kmを超えたらタイヤ交換を考える

④タイヤにひび割れや偏摩耗を発見したら交換するのは必須

⑤車を安全に運転するために大事なことは、タイヤを適切な状態で維持すること

⑥タイヤの劣化を避けるためにも、定期的な点検とケアを心がけるようにする

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グーネットピット編集部

ライタープロフィール

グーネットピット編集部

車検・点検、オイル交換、修理・塗装・板金、パーツ持ち込み取り付けなどのメンテナンス記事を制作している、
自動車整備に関するプロ集団です。愛車の整備の仕方にお困りの方々の手助けになれればと考えています。

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