パーツ取付・交換
更新日:2018.08.29 / 掲載日:2018.08.29

失敗しない車のスポイラーの外し方と取り付け方法

スポイラーの多くは、両面テープで取付けられています。そう聞くと、誰でも簡単に取り外しできそうですが、かなり強力な粘着力を持つ両面テープが使われているため、意外と苦労することが多いようです。そこで今回は、このスポイラーの取付け方と外し方についてご説明します。

スポイラーの上手な外し方の手順と注意点

スポイラーの上手な外し方の手順と注意点

両面テープでしっかりと固定されたスポイラーは以下の手順で比較的容易に外すことができます。両面テープは、温めた方が剥がしやすくなるため、作業はできるだけ日中の暖かい日に行うようにしてください。どうしても寒い日や屋内の涼しい場所で作業をする場合は、ドライヤーなどで両面テープを温めながら作業することが必要です。

1.スポイラーの取外し

丈夫な釣り糸を用意し、本体とスポイラーの間に入れ、動かしながら少しずつスポイラーを本体から剥がしていきます。急ぎすぎると本体やスポイラーを傷つける可能性もありますので、慌てずゆっくりやってください。

2.両面テープの粘着部分の清掃

スポイラーが完全に外れたら、次は本体側に残っている両面テープの粘着部分をきれいに剥がしていきます。そのためには、両面テープの残った粘着分にティッシュペーパーかキッチンペーパーをかぶせて、それに灯油またはライターオイルを染み込ませます。しばらく放置してから、かぶせておいたティッシュペーパー等を取り除き、灯油またはライターオイルを染み込ませた雑巾で丁寧に拭いていきます。一度できれいにならない場合は、何度か繰り返してください。

以上の手順でスポイラーは、きれいに取り外せるはずです。スポイラー側に残っている両面テープの粘着部分を取る場合も、同じ方法で行ってください。実際に作業を行う際は、以下の点に注意してください。

・事前に灯油、ライターオイルで塗装面に影響が出ないことを確認してください。
・灯油、ライターオイルをかけたくない部位はきちんとマスキングしてください。
・火気には十分注意し、風通しの良いところで作業をしてください。
・ゴム手袋などで手を傷や溶剤から保護してください。

スポイラーの失敗しないための取付方法とは

両面テープによるスポイラーの取付は、1回で正確な位置に貼り付けなくてはいけないため、慎重に進める必要があります。以下のような手順で進めると、失敗することなく取付けることができます。

1.スポイラーの取付位置の調整

スポイラーを取り付ける位置決めをします。両面テープを貼っていない状態で、スポイラーを取り付け位置に正確に置いて、マスキングテープを使って取り付け位置の目印を付けてから、スポイラーを間違いなく正確な位置に置けるようにします。

2.スポイラーを車体に取付ける準備

両面テープを貼る部分(本体側とスポイラー側の両方)を脱脂によりきれいに下処理します。下処理することで粘着テープの密着度が高くなります。

3.スポイラーの取付

両面テープを本体側にきれいに貼り付けます。両面テープのはくり紙を剥がし、マスキングテープに合わせて、正確にスポイラーを置きます。何か重しになるものを乗せて、しばらく放置しておきます。

実際に作業を行う際は、以下の点に注意してください。

・両面テープの粘着力の注意点

両面テープは、温度が低いときには粘着力が弱まっているため、暖かい日に行うようにするか、ドライヤーなどで温めながら行うようにしてください。

・取付位置の確認

位置合わせなど、一人では難しい作業があるため、できれば二人以上で行うようにしてください。

・指示通りの固定方法を守る

前のパーツがタッピングネジを併用して固定されていた場合や、新しく取付けるスポイラーがタッピングネジの併用を指定している場合は、取付強度の面からも指示通りの固定方法を守って取付けしましょう。

両面テープによるスポイラーの外し方と取付け方について説明しましたが、手順を見ただけで思った以上に手間がかかることが分かったと思います。取付作業には、取付位置を含め精度も重要になります。きれいに仕上げたい場合は、整備工場や専門店などに依頼をすることをおすすめします。

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グーネットピット編集部

ライタープロフィール

グーネットピット編集部

車検・点検、オイル交換、修理・塗装・板金、パーツ持ち込み取り付けなどのメンテナンス記事を制作している、
自動車整備に関するプロ集団です。愛車の整備の仕方にお困りの方々の手助けになれればと考えています。

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