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内装品取付 [2017.12.07 UP]

走れR-2 「ダッシュボードを取り外す」の巻

「ダッシュボードを取り外す」の巻




昭和44年8月、ロングセラーだったスバル360の後継車種として誕生。基本構造を継承しながら、広い室内とモダンな外装を得た。走りの良さからハードミニの愛称を持つ。

鈑金作業を一休みしてダッシュボードを外してみる

 エンジンのオーバーホールが完成したのは昨年の10月。すぐにでも車体に積み込んで走り出したかったものの、すでにボディに手を入れてしまったためにパネルはボコボコ、塗装を剥いで鉄板はむき出し。そんな状態ではエンジンを積む気になれず、しかもついでにエンジンルームも綺麗にしよう、なんて思っていた。あれからもう1年。さすがにここまで作業が進まないとは思ってもみなかったなぁ。すでに前後のガラスも外してしまったし、もう後戻りはできない状態。やるしかない、のだが、鈑金未経験の素人ではなかなかうまくいかない。しかも、鈑金作業ってほぼ同じことの繰り返しなので、撮影してもいっつも同じ構図で記事にしにくいんだよね。
 そんなこともあり、今回は鈑金作業をお休みして、ダッシュボードを取り外すことに。どうせ塗装する時には取り外すつもりだったので、パパッと取り外してお茶を濁し… いや、取り外しのレポートをしよう。
 R-2のダッシュボードはスチール製。天板部分に発砲ウレタンの入ったビニールレザー製のパッドが装着されているが、この個体には付いていなかった。天板部分は直射日光で日焼けして変色し、フロントパネルも掠れて色あせてしまっている。せっかく取り外すのだから、パーツをすべて取り払って、塗装することにした。取り外し方はサービスマニュアルにも記載はないので、行き当たりばったりで作業をスタート。

作りがシンプルなので分解も簡単

まずはハンドルを取り外す。裏側のネジ二ヶ所を緩めればホーンパッドが外れる。中央にスプリングが入っているので飛ばさないように。

センターのナットを取り外す。この時、ステアリングシャフトとハンドルのスプラインに印をつけておけば、元の位置にハンドルを戻せる。

がっちり固着してちょっと引っ張ったくらいでは外れない。スプライン部に浸透性の潤滑剤を塗布し、時間を置いてからハンマーで軽く叩いたら外れた。

ダッシュボードの右下には後付けのヘッドライトスイッチが取り付けられていた。スイッチ壊れているのか? できれば元に戻したい。

ウインドウォッシャーはスイッチではなくゴム製のポンプ。電動ポンプはなく、このゴムの風船状のパーツで、手動で噴射する。

イグニッションキースイッチのコネクターは配線が3本だけ。ON /OFFの機能しかない。ハンドルロックもないので簡単に外れる。

灰皿の中には硬化したスポンジのような謎の物質がこびりついていた。これ何? レール部分をダッシュボードから取り外す。

イグニッションキースイッチとウォッシャーの手動ポンプが装着されていたプレートはステアリングの固定にも使われている。

外してみたらいろいろな問題が。装備は少なくシンプル取り外しも簡単だった

 この時代のクルマ、特に軽自動車は装備が少なくて非常にシンプル。ダッシュボードについているのはメーターユニット、ヘッドライトスイッチ、ヒーターファンスイッチ、ワイパースイッチ、ラジオ。これだけ。あとはセンターにダクトグリル、左側にグローブボックスがあるだけ。これなら取り外すのも簡単だろう。 まずはスイッチやインジケーターのコネクターなどを取り外し、スイッチ類を取り外す。次にラジオ。この時代のカーラジオはある程度の規格が決まっていて、スイッチやパネル部分を自動車メーカーがオリジナルで製作していた。取り外しの時は、チューニングダイヤルとボリュームを取り外し、それぞれの固定ナットを取り外すとパネルが外れ、内側に引き出すようにしてラジオ本体を取り外す。 スピードメーターはワイヤー式。メーターケーブルを取り外し、円形の大きなコネクターを引き抜く。メーター本体はボディ側にスプリングで引っ張って固定されているので、スプリングを外せばメーターは取り出せる。 ダッシュボード本体はボディの左右にそれぞれ2 ヶ所、ボルトで留められているだけなので、この4 ヶ所のボルトを緩めて手前に引っ張れば外れる。取り外したダッシュボードはよくみると問題だらけ。とりあえず変色して汚くなっていたので塗装した。つや消しでガラスに反射しないカラーを選んだのだけど、仕上がり具合は微妙かなぁ。

この時代のラジオはDIN規格ではなく、本体ユニットのみを交換するタイプ。ダイヤルとパネルを取り外して本体を取り出す。

ヘッドライトスイッチ、ヒーターファンスイッチのコネクターを外す。ハーネス自体はまだ柔らかく、被覆が破れている場所もない。

メーターはアナログのワイヤー式なので、メーターケーブルとコネクターを外す。本体はスプリングでボディ側に固定されていた。

ダッシュボード本体はピラーの根元に、左右それぞれ2本ずつのボルトで留められている。スパナもソケットレンチも入れづらい。

4本のボルトを緩めたら、手前に引けばダッシュボードが外れる。プレスのスチール製だが、素材が薄いのでとても軽い。

ダッシュボードを取り外すと、その内側のパネルやハーネスなどにこってりとホコリが積もり、真っ黒(真っ白?)になっていた。

室内に外気を導入するベンチレーターは、内側のスポンジが劣化してボロボロになっている。触ると崩れてしまうほど。

ガビガビ

下側のベンチレーターはパッキン(?)ゴムが溶けて固着していた。マイナスドライバーで固着を剥がし、動くようにした。

ダッシュボード下のラゲッジシェルフも取り外す。まずは中央に配置されているラジオ用スピーカーから、下にある4本のネジを外す。

シェルフを取り出すにはハンドルポストの取り外しも必要。ホーンの接点プレート、レバーのリターン用ギヤを外すとポストが抜ける。

電装のハーネス類も取り外す。ヒューズはガラス管で3本、リレーが2個。ハンドル周りの電装パーツはこれだけ。

両サイド2ヶ所ずつのネジを外せばシェルフは外れる。ステアリングシャフトとハーネスが通っているのでこれを抜く。

劣化したダッシュボードを化粧直し

取り外したダッシュボードを観察してみる。塗装はあちこち掠れて、上部は日焼けしてしまっている。あと、全体的にホコリっぽい。

パネルにはあちこち後付けのパーツを取り付けたとみられる小さな穴がたくさん開けられている。ルーバーの端も割れている。

グローブボックスの蓋は補修されているが、これがひどい。後付けした蝶番は、本体側は針金で留められ接着剤で固めてあった。

ダクトを取りはずし、ルーバー部分を外す。ルーバーは裏からクリップで留められているが、慎重に取り外したのだが、割れた。

パネルに取り付けられたスイッチ類を取り外す。ヘッドライト、ヒーターファン、ワイパー、ライター。この4個だけ。

グローブボックスのボックス部分はリベットで留められている。ちなみにボックスは厚紙をホチキスで固定して作られている。

ホコリだらけだったダッシュボードを水洗い。内側にはたっぷりとホコリが蓄積。47年分の汚れを、ブラシを使って綺麗にした。

乾燥したら塗装。つや消し黒を買いに行ったのだが、面白いカラーを見つけたのでこれに。反射を抑えたカモフラージュカラー。

カモフラカラーは3種類あるうちのグリーンをチョイス。ちょっと明るめかもしれないが、落ち着いたグリーン。まぁ、良しとする。

端のビニールが剥がれているのかと思ったら、割れている箇所を黒ガムテープで補修してあった。これはキチンと補修しないと。

ダッシュボードで隠れていたボディパネルの内側はものすごい量のホコリが溜まっていた。拭いても拭いてもなかなか汚れが取れない。

せっかくダッシュボードを取り外したので、硬化したウインドウウォッシャーのホースを交換することに。グロメットが千切れた。

フェンダー側は大きく張り出しているのに比べ、ボディ側は凹んで見えるライト周り。ボディとパネルには大きな隙間もできている。

フロントパネルの下側もひどい状態。このままパテが厚塗りしてあった。穴のところ、元がどういう形状だったのかもわからない。

今回もほとんど前進せず次回から本気出す(本当か?)

 今回もボディの補修が進まず、読者の皆様や周囲からお叱りの声がありそうですが、いや、考えてはいるんですよ、色々と。ただ、素人には荷が重いと言いますか。特に困ったのはフロントのライト周り。中古の正常なフロントフェンダーを合わせてみたところ、ライト周りの形状が全然違うんですよ。ここはパテで成型されていたので正解がわからない。次こそもう少し作業を進めますのでお許しください。それと、前後ガラスの枠ゴムの流用情報を引き続き募集します。ここで買えますよ、なんて情報でも。宜しくお願いします。






提供元:オートメカニック



グーネットピット編集部

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