パーツ取付・交換
更新日:2018.08.29 / 掲載日:2018.08.29

ヒッチメンバーの強度と重量の関係

ボートやジェットスキー、キャンピングカーを手軽に牽引できるヒッチメンバーは、アウトドアが好きな人にとっては魅力的な装備ではないでしょうか。しかし、どの程度の重量まで牽引できるのか、明確な基準はあるのかなど、安全性に関して不安を感じる人は多いのではないでしょうか。そこで今回は、ヒッチメンバーの強度と重量について紹介します。

ヒッチメンバーの強度を表す牽引クラスについて

ヒッチメンバーは、相当な重量があるトレーラーを牽引するための装置です。そこで安全性をしっかり確保するために、牽引できる重量はヒッチメンバーのメーカーにより細かくクラス分けがされています。牽引クラスは、統一されたクラス分けの定めがあるわけではないので、各メーカーにより異なります。一般的に牽引されるトレーラーの車両総重量によってクラス分けされています。トレーラー車両総重量とは、牽引する車の車検証に記載されている、「車両積載量」と「車両重量」を足した重量のことを言います。また牽引クラスは、牽引する車両の牽引能力ではなく、ヒッチメンバーの強度・耐久性を示すものですので、その点は注意が必要です。車両の牽引能力は牽引する側の車両によって異なるので、車検証をきちんと確認するようにしましょう。

適切な強度のヒッチメンバーを取付けることの重要性

牽引できるトレーラー車両総重量が500kg未満のヒッチメンバーを取付けた場合、そのヒッチメンバーで車両総重量が700kgのトレーラーを牽引して走行すると、牽引している車両とヒッチメンバーの取付部分が破損したり、ヒッチメンバーとトレーラーの連結部分が破損して、トレーラーが脱落してしまう危険性があります。例えば、高速道路や坂道を走行中にトレーラーが脱落すると、大事故につながる可能性があるため、牽引クラスで決められたトレーラー車両総重量は必ず守る必要があります。また、数字上でトレーラー車両総重量を守っていたとしても、積載量に余裕がないと加速時や登坂時などで実質的にヒッチメンバーは強度不足となってしまう可能性があります。そのような場合は、ドライバー自身がヒッチメンバーの強度不足に気づいていないことが多く非常に危険です。トレーラー側の荷物の積載量にも十分に注意するようにしてください。ヒッチメンバーは、適切に使用すればレジャーなどで大活躍しますが、取付方法や使用方法など注意しなければいけない点も多い装置です。購入する際は適切なアドバイスが受けられる専門店などで、よく相談して決定することをおすすめします。

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グーネットピット編集部

ライタープロフィール

グーネットピット編集部

車検・点検、オイル交換、修理・塗装・板金、パーツ持ち込み取り付けなどのメンテナンス記事を制作している、
自動車整備に関するプロ集団です。愛車の整備の仕方にお困りの方々の手助けになれればと考えています。

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