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オイル交換
更新日:2021.04.06 / 掲載日:2021.04.06

エンジンオイルが変色するのは交換サイン?判断ポイントと交換方法を解説

エンジンオイルが変色するのは交換サイン?判断ポイントと交換方法を解説

エンジンオイルの点検時に、オイルの色を確認することで劣化状況や交換時期を判断できるのか、疑問に感じている方も多いと思います。
実際には、「素人がオイルの色でオイルの状態や交換のタイミングを正確に判断するのは難しい」というのが答えです。

当記事では、なぜ色で判断できないのかをはじめ、エンジンオイルの点検方法を解説します。
エンジンオイルの交換時期をなるべく正確に判断したい、という方はぜひ参考にしてみてください。

エンジンオイルの色で劣化が判断できる?点検方法について

エンジンオイルの色で劣化状況を判断するのは、基本的に難しいといえます。

エンジンオイルの色は少し走行しただけでも黒に近い色になるので、「これは劣化している、交換時期だ」と判断できる方は滅多にいないでしょう。

エンジンオイルの色だけで判断できない理由は、おもに以下3つです。

1.オイル交換時に確認しなければ新品時の色が把握できない
2.使用状況や車の状態・年式によって色の変化スピードが違う
3.ほぼ黒に近い色に変わるため、見た目で区別できるような特徴がない

注油口から入れたオイルは、新車とそうでない車とで色の変化具合が異なります。
さらに新車でも約1,000km走っただけで、すでに黒色に近い状態となるため、黒色の濃淡だけで劣化状況を判断するのは、ほぼ不可能です。

エンジンオイルの劣化具合を知って適切な交換時期を見定めたい方は、色ではなく「走行距離」「交換頻度」を目安にするのが望ましいといえます。
交換時期の目安となるのは、以下の2つです。

・走行距離:5,000~15,000km未満
・交換頻度:3~6ヵ月未満

シビアコンディションでは目安よりも早くオイル交換が必要となるケースもあります。
長距離運転、高速道路での運転、勾配が多い道での走行など、平均よりも大きい負荷が車にかかっている場合は、交換時期を早めに予定しておくのがおすすめです。

また、エンジンオイルが黒いからといって「車が走れなくなる」ということはありません。
色よりも走行距離や交換頻度を目安にエンジンオイルを定期的に交換するよう心がけましょう。

変色したエンジンオイルを放置するとどうなる?

変色したエンジンオイルを放置するとどうなる?

エンジンオイルを交換せずに放置すると、本来持つ性能(潤滑、密封、冷却、洗浄、防錆)が低下・不足するため、放置期間が延びるに連れて以下のようなリスクをともないます。

・燃費の悪化
・エンジンの異常摩耗・焼付き
・摩耗によってエンジンから異音が発生
・マフラーから白煙が出る(オイル上がり)

車の寿命を縮めないためにも、リスクの原因を排除し、オイル交換の必要性をしっかりと把握しておくことが大切です。

燃費の悪化

燃費を維持するには、エンジンオイルが持つ「潤滑」「密封」の働きが欠かせません。

・潤滑:エンジン内部の動きをスムーズに促すため、摩擦を減らしている
・密封:燃焼ガスが漏れ出ないように気密性を保ち、パワーロスを防いでいる

潤滑・密封作用によって車を動かすために必要なエネルギーを生み出しています。
しかし、エンジンオイルが劣化していると潤滑・密封の働きが鈍るため、交換せずに放置していると、結果的に「燃費悪化」へとつながります。

エンジンの異常摩耗・焼付き

異常摩耗・焼付きを防いでいるのが、エンジンオイルが持つ「潤滑」「冷却」です。

・潤滑:部品をオイルでコーティングし、衝撃を防いで摩耗スピードを落としている
・冷却:摩擦熱を吸収し、高温状態が持続しないように循環している

潤滑作用が不足すると衝撃により摩耗が進むだけではなく、摩擦によって部品が熱を帯び始め、焼付きが起こります。
本来ならエンジンオイルが持つ冷却作用によって焼付きを防げるのですが、劣化したオイルでは対処しきれません。

焼付きを起こした部品は交換または修理が必要となるため、手遅れになる前の段階でオイル交換を定期的に行なっておくのがおすすめです。

摩耗によってエンジンから異音が発生

エンジン内部の異音・振動を防いでいるのも、潤滑作用のあるエンジンオイルです。
エンジンは部品同士が高速回転しながら、エネルギーを生み出しています。

エンジンオイルの性能が良ければ、部品同士をコーティングしている油膜によって衝撃を緩和できますが、劣化しているオイルでは効果がありません。

マフラーから白煙が出る(オイル上がり)

エンジンオイルが劣化してくると、ここまでご紹介したとおり「摩耗」「摩擦」によってクリアランス(部品同士の隙間)が広がってきます。

クリアランスが広がると同時に気密性も落ちるため、エンジンオイルが燃焼室へと入り込み、ガソリンと一緒に燃える現象(オイル上がり)を引き起こします。

エンジンオイルがガソリンと一緒に燃えると、排気口から白煙が出始め、オイルが焼けた臭いを出し始めるのが特徴です。
事態が悪化するとオイル漏れにもつながるため、白煙を確認したタイミングで点検に出すのが望ましいでしょう。

エンジンオイルは色より量!点検方法について

エンジンオイルは色より量!点検方法について

エンジンオイルの点検は、色よりも量を確認するのが大切です。
オイル上がりの症状がなくても、わずかながらにエンジンオイルはガソリンと一緒に燃えているため、オイルは少しずつ量が減っていきます。

エンジンオイルの交換時期を見極めるのは難しいのですが、量が減っている状態はトラブルの原因につながりますので、定期的に点検を実施しましょう。
エンジンオイルの点検方法は以下のとおりです。

1.点検する際は必ずエンジンを停止する
2.車のボンネットを開けて、レベルゲージを探す
3.レベルゲージを抜き出し、キッチンペーパーで拭き取る(色の確認)
4.もう一度、レベルゲージを刺し抜きし、オイルの付着位置を確認する(量の確認)
5.すべての確認が終わったら、元の位置に戻して完了

オイルの色を確認する際は「黒くドロドロしているか」を基準に見ていきましょう。
異物が混ざりあっている場合はオイルが劣化している可能性が極めて高いため、早めに点検に出すのがおすすめです。

オイルの量を確認する場合は、レベルゲージのどの部分にオイルが付着しているかを確認します。
2つの穴(印)にオイルが付着していれば量は問題ありません。
もしオイルが十分に付着しない場合は、オイルの色が新しい状態でも放置せず、プロに相談をしましょう。

エンジンオイルの交換手順

エンジンオイルの交換手順

最後にオイル交換に必要なアイテムやオイル交換の手順をご紹介します。
「自分でできるならやってみたい」という方は、ぜひ参考にしてみてください。

ちなみに、エンジンオイルの交換方法はおもに「上抜き」「下抜き」2つ方法があります。
一般的には「下抜き」で交換することが多いのですが、車種によって異なる場合もありますので、十分に確認してから行なってください。

エンジンオイル交換に必要なアイテム

上抜きの場合

・オイルチェンジャー
・廃油処理箱
・オイルジョッキ

下抜きの場合

・ジャッキ、ジャッキスタンド
・廃油処理箱
・オイルジョッキ
・ドレンパッキン(ドレンワッシャー)
・耐油ビニール手袋
・メガネレンチ、トルクレンチ・ソケット
・ブレーキ・パーツクリーナー

エンジンオイル交換の手順

上抜きの場合

1.エンジンオイルを吸い込めるよう、暖機運転を5分程度行なう
2.オイルキャップを開け、オイルパンの底に向けてオイルチェンジャーのノズルを挿し込む
3.電源を入れて古いエンジンオイルを吸い込む
4.古いオイルを吸いきったら、新しいエンジンオイルを入れる
5.再度、暖機運転をしてエンジンオイルゲージを確認する
6.適正量が入っていることが確認できれば完了

下抜きの場合

1.オイルレベルゲージを引き上げて、オイルキャップを外す
2.ドレンボルトの位置を確認する
3.廃油処理箱を構えて、ドレンボルトを緩めて古いオイルを排出する
4.古いオイルを出し切ったら、ドレンパッキンを取り換えて、ドレンボルトを締め直す
5.ブレーキ・パーツクリーナーで周囲の汚れを落とす
6.オイルジョッキを使って新しいオイルを入れる
7.オイル漏れ、ドレンボルトの締め忘れ、オイルキャップの締め忘れがないかを確認
8.エンジンをかけ、ドレンボルトを覗いてオイル漏れがなければ完了

もし、オイル交換が面倒、確実に行ないたいという方は、専門店への依頼を検討するのが確実でしょう。

https://www.goo-net.com/pit/

まとめ

エンジンオイルの色は、劣化すると黒く濁ります。
しかし、エンジンオイルの色だけで交換時期を判断するのは、難しいのが現状です。
エンジンオイルの交換時期を把握したい場合は、走行状況に応じた「走行距離」「交換頻度」を頼りに実施するのが望ましいでしょう。

とはいえ、エンジンオイルの色と量を定期的に確認することも大切です。
車の不調・違和感を察知するきっかけとなりますので、ぜひ積極的に点検を実施してください。

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グーネットピット編集部

ライタープロフィール

グーネットピット編集部

車検・点検、オイル交換、修理・塗装・板金、パーツ持ち込み取り付けなどのメンテナンス記事を制作している、
自動車整備に関するプロ集団です。愛車の整備の仕方にお困りの方々の手助けになれればと考えています。

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