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故障・修理
更新日:2020.12.25 / 掲載日:2020.12.25

スライドドア不具合対策 スバルサンバーを快・懐走仕様!1

雨降る中、サンバーで買い物に出たんですよ。荷物を抱えて戻ってきて後部スライドドアを開けようとしたら、カチャッとロックは外れたものの、それ以上開かないんです。力一杯ドアを引いたらギギギーと音を立てて少しずつ開いたので荷物は濡れずに投げ込みましたが、まるで昭和の引き戸のように立て付けが悪くガコガコと開閉にひと苦労!な今回です。

ローラーは3か所あるが、戸外に露出した真ん中部分が破損

 ワタクシ還暦も過ぎた「ぢぢい」です。青春真っ只中は昭和でありました。俗にいう和洋折衷の家に住んでいた時代であります。
 玄関や窓は下に鉄の棒が仕込んであるレールに乗った「引き戸」をガラガラと開けて過ごしておりました。当然木造家屋ですから四季に応じて建屋は動き「引き戸」はコンディションを変えてガラガラの具合も変わる。途中で引っかかってガコガコと扉を揺すった記憶満載。雨戸もあったりで、さらにドタンバタンと開閉の記憶が蘇ったりするわけです。
 いよいよ「引き戸」も末期になるとレール状の鉄の棒に乗った「戸車」が壊れたりして、扉を外して戸車交換なんかした記憶があります。
 つい先日、サンバーさんにも似たような症状が出て、当時の記憶が走馬灯のように蘇りました。スライドドアというとかっこよく聞こえますが、自分には「引き戸」です。この引き戸を開けようとしたところ、グギッ!と妙な音がしてほとんど開かなくなってしまいました。その状態で各部のローラー(戸車ね)を確認、真ん中のボディサイドにレールのある部分の一つが左右で違う形状になっているのを発見。ちゃんと動く左ドアのローラーには音消しだと思われる黒いモノがついているのに、開かなくなったほうはついていない。発見時はもっとひどく、黒いモノが半分だけくっついていた。
 それが引っかかって開閉不能に。ドア後部が下がって締める時が大変。
 早速ディーラーに行ってパーツリストをチェックすると、白いローラー2個とセンターアームというパーツで構成されていて、白いローラーは消耗品とのこと。
 センターアームはソコソコの値段がするという話。左はまだ普通に動くので、ケチって右側だけ発注。
 白いローラーだけは2個でほぼワンコインなので、動くうちにメンテナンスしておけばいいだろうと追加発注。パーツ番号をチェックするとKVからFHI最終サンバーまではパーツが同じなのでストックしておいてもいいかなと思ったり。
 早速アームの取り外しに取り掛かると、テールランプを外し→レール後部ストッパーを外し→内装まわりを撤去でアーム取り付けボルトが見えてくる。

予定していたウインドウのスモーク化。暑くなってる昨今だが、壊れちゃったほう優先で今回はオアズケとなった次第。お許しを!

スライドドアが動かなくなったので、左右を確認したら、センターアームベアリングについている黒い物体が欠損してることが判明。

確認した時はまだ黒い樹脂状のものが半分ついていたが、数回ギギギと開閉したら完全になくなっていた。ドア後部が下がっている。

アームの取り外しはテールランプから。3か所のボルトを抜いてテールランプを外す。同時に配線カプラーも外しておくこと。

リヤゲートのゴムシールがクリップで固定されているが、ゴムが劣化してキレやすいので丁寧にゴムを伸ばして穴から外す。

センターレールのストッパーになっている樹脂パーツを外す。上下左右に少しこじって動くのを確認したら奥にあるツメに注意する。

一番奥にツメがあり、外れにくく折れやすいので注意。パーツを動かした時に抜けてくるような感触があればツメは外れている。

樹脂ワッシャーとの隙間から固定クリップが見えるのを確認。ラジオペンチは入るが届かない位置にある。

樹脂ワッシャーとの隙間に薄いウエスをレバーの下側から挟み込みレバー部まで回り込むようにする。多分この時点で外れ始めている。

片側をレバー近くまで挟み込んでから反対側をレバー部まで引き上げるようにすることでクリップが押し出されるようになる。

上の写真と比べるとクリップが持ち上がっていることが分かるだろう。写真奥側の固定溝からはすでに外れている。飛び出し紛失に注意!

裏側からの図解。ウエスがクリップの先端に引っかかって押し上げるので簡単に外れる。片側から押し出したほうが紛失は防止できる。

ペラペラのバンの内装クリップを外していくが、ボール紙のようなものなので、クリップ固定穴の破損に注意しながらパネルを外す。

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グーネットピット編集部

ライタープロフィール

グーネットピット編集部

車検・点検、オイル交換、修理・塗装・板金、パーツ持ち込み取り付けなどのメンテナンス記事を制作している、
自動車整備に関するプロ集団です。愛車の整備の仕方にお困りの方々の手助けになれればと考えています。

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