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更新日:2024.04.11 / 掲載日:2020.10.19

タイヤの処分はどうすればいい?処分方法から費用までのポイントを解説

タイヤの処分はどうすればいい?処分方法から費用までのポイントを解説

不要となったタイヤの処分方法がわからず、不安や疑問を抱えている方も多いと思います。
廃タイヤは適正処理困難物にあたるため、家庭ごみのように自治体の回収を頼ることができません。

では一体、どうすればいらないタイヤを処分できるのでしょうか?このページでは、タイヤの処分方法について解説していきたいと思います。

タイヤは自治会のごみ収集で出せない?

タイヤは保管スペースを広く確保しなければならないため、不要となれば素早く手放したいものです。
なかには処分方法として、自治体が回収を行なっている「粗大ごみ」として捨てられるのではないか?と考えている方も多いのではないでしょうか。

しかし、廃タイヤは自治体に回収を依頼できません。
ゴムやワイヤーといった素材を組み合わせているタイヤは、自治体での廃棄処分が困難であるため、環境省が「適正処理困難物」に指定しているのです。

どのような方法を使っても、家庭ごみのように自治体へ回収依頼することは原則、不可能だといえます。
ただし、自治体によっては別料金で廃タイヤを回収しているケースもあるようです。

関東であれば、「栃木県・茨城県・埼玉県」の一部地域が該当しています。
自治体による回収であれば安心できる面が大きいので、事前に一度確認してみる価値はあるでしょう。

処分したタイヤって、その後どうなるの?

適正処理困難物として処分したタイヤは適切な処理が行なわれたのち、9割もの廃タイヤがリサイクルされ、別の姿となって私たちの生活を支えています。

実際にJATMA(日本自動車タイヤ協会)が発表した2019年のデータによると、リサイクルされた廃タイヤは94%にもおよび、埋め立てられた廃タイヤは1%に留まっているようです。

おもなリサイクル用途は「燃料」であり、廃タイヤの約6割を占めています。
タイヤから生まれる燃料は軽油や重油のように質が良く、国内の廃タイヤだけでは供給が追いつかないほどの需要があります。

さらに燃料としての役割を終えて残った灰は、コンクリートの材料や着色剤などにも活用されています。
このように廃タイヤは、適切に処分すれば最後まで惜しみなくリサイクルされるのです。

不要なタイヤを処分するには?

不要なタイヤを処分するには?

では、実際にタイヤをどのように処分したら良いのでしょうか。
適切にタイヤを処分するおもな方法は、以下のとおりです。

・タイヤ販売店やカー用品店で処分する方法
・ガソリンスタンドで処分する方法
・カーディーラーで処分する方法
・整備工場などで処分する方法
・不用品回収業者などで処分する方法

それぞれ詳しい内容を見てみましょう。

タイヤ販売店やカー用品店で処分する方法

タイヤを処分する手段のひとつとして、タイヤ販売店やカー用品店を利用する方法があります。
タイヤを新しく購入したときに、不要になったタイヤを引き渡すのが一般的な方法です。

お店によって独自の手数料が発生しますが、取付作業と一緒に依頼すれば、今履いているタイヤをその場で引き取ってもらえます。
手間も時間もかからないので、誰でも簡単に不要になったタイヤを処分できるでしょう。

また、インターネット上でも同様のサービスを行なっている店舗もあります。
自宅で簡単に、タイヤの購入・取付・引き取りを同時に予約できるのが魅力です。
気になる方は、ぜひインターネット販売の店舗も検討してみてはいかがでしょうか。

ガソリンスタンドで処分する方法

利用頻度の多いガソリンスタンドでも、タイヤ処分を受け付けています。
パンクや降雪など、万が一に備えてタイヤに関連するサービスを設けている可能性が高いからです。

地域によっても差がでてきますが、従業員が常駐しているが大手ガソリンスタンドであれば、タイヤ処分を引き受けているケースが多いでしょう。
しかし「全国どの店舗でもタイヤの処分を引き受けている」とはいえないので、事前の確認が必要です。

同系列・チェーン店であっても、店舗によってタイヤ処分にかかる手数料が異なる場合もあります。
いつも通っているガソリンスタンドであれば、なんとなく安心感も生まれますが、価格重視の方は事前に比較しておくのがおすすめです。

カーディーラーで処分する方法

カーディーラーでも、不要になったタイヤの処分を依頼できます。
お店によっては「廃タイヤのみ」の持ち込みも受け付けているようですが、タイヤ交換と同時に引き取ってもらうスタイルが一般的でしょう。

ちなみに、正規ディーラーよりも良心的な価格で引き取ってもらえる可能性が高い中古車販売ディーラーのほうがおすすめです。
さまざまなメーカーを取り扱っているため、車種に関係なく、近場で安く引き取ってもらいたい方に向いています。

さらに、個人経営の自動車販売店であれば、付き合いが長いほど、他よりも安くタイヤを処分できる可能性があります。
気になる店舗がある方は、廃タイヤのみでも対応しているのか、価格についても事前に問い合わせてみましょう。

整備工場などで処分する方法

なかなか候補に挙がりにくいですが、整備工場でも廃タイヤの引き取りを行なっている場合があります。

日頃から付き合いがある方なら、良心的な料金で対応してもらえる可能性が高いでしょう。
初めて利用する方でも、比較的安く処分できるのでおすすめです。

しかし、整備工場のなかには、直接処分ができない工場も存在します。
タイヤの引き取り会社と顧客を仲介しているケースがあるからです。

その場合は価格変動や価格高騰のリスクがあるため、「昨年は○○円だったから今回も」と検討している方は事前に確認しておきましょう。

不用品回収業者などで処分する方法

家具や家電の引き取りを行なっている不用品回収業者でも、タイヤの処分を依頼できます。
地域によっては、不用品回収のアナウンスを流しながら近隣を周回しているトラックを見かけることも多いのではないでしょうか。

ほかにもチラシや紙面などでも宣伝しているため、意外と身近な場所で不用品回収業者を見つけられます。

不用品回収業者の大きな特徴は、希望すれば自宅前まで回収しに来てもらえることです。
「タイヤの数が多い」「タイヤを持ち込める手段がない」「忙しくて時間がない」など、処分したくてもできない方から人気があります。

ただ、手数料がやや高いうえに出張費や運搬費といった別料金が加わるため、費用面を重視している方には向いていません。
上記でご紹介してきた処分方法よりも高くなることを踏まえて、慎重に検討することをおすすめします。

また、不用品回収業者を選ぶ際には、悪徳業者に引っかからないように注意しましょう。
依頼した業者がタイヤを正しく処分していなかった場合、不法投棄の事実を知らなかったとしても、業者に加えて依頼主も罪に問われるケースがあります。

最低でも依頼する業者が「一般廃棄物の収集運搬許可」を取得しているか確認するようにしましょう。

タイヤの処分にかかる費用は?

タイヤの処分にかかる費用は?

すでに触れていますが、タイヤの処分には原則費用が発生します。
特に以下の項目に当てはまるタイヤは買い取りの依頼が難しく、廃タイヤの取り扱いになるケースが多いようです。

・タイヤとして寿命を迎えている
・製造年週が古い
・使用済みに加えて4本そろっていない
・ひび割れが多い

タイヤの交換時期は、道路交通法にて溝1.6mmと定められています。
溝がなくなることで事故の発生率も高まるため、トレッド面にある「スリップサイン」が見えているタイヤは、基本的に売却が難しいでしょう。

また、スリップサインとは別に「製造年週」で寿命を判断する方法もあります。
新品であっても、タイヤ側面に刻まれた4桁の数字「週+年」が10年程度経過していると、一般的に寿命を迎えているといえます。

たとえ、外部に傷・ひび割れが見られなくても、紫外線や雨によって内部が劣化している可能性が高いからです。

走行距離が少ないタイヤであっても、製造年週やスリップサインなど、さまざまな目安から廃タイヤとして処理される可能性があることを留意しておきましょう。

寿命を機にタイヤ交換をしている方は、はじめから「処理費用が発生する」と考えておくのが無難です。
では、実際にどれくらいの費用が発生するのか、タイヤの処分方法別に参考価格をご紹介していきます。

タイヤ販売店やカー用品店での処分費用の目安

タイヤ販売店や量販店では、1本あたり300円程度でタイヤ処分できるところが多いです。
4本まとめても1,200円程度なので、近場のお店に問い合わせてみましょう。

自分で持ち込む手間はありますが、正しいルートで処分してもらえる安心感が魅力です。
また、タイヤ販売店やカー用品店であれば、ホイールが付いている状態でも追加料金0円で依頼できる魅力もあります。

ガソリンスタンドでの処分費用の目安

従業員が常駐しているガソリンスタンドであれば、1本あたり300~350円程度でタイヤを処分できることが多いです。

タイヤ販売店や正規ディーラーと比べて店舗数が多く、それほど遠くない場所で引き取りをお願いできるでしょう。
重量のあるタイヤは積み込み・荷下ろしの負担が大きいので、近場で処理できると便利です。

カーディーラーでの処分費用の目安

正規ディーラーや自動車販売店では、1本あたり500円程度でタイヤを処分できます。

ただ、正規ディーラーよりも中古車販売店のほうが安い処分費用になる傾向があります。
普段から利用しているお店があれば、値引き交渉もスムーズに進みやすくなるので、お店の人との関係性も加味しながら検討してみてください。

整備工場での処分費用の目安

整備工場では、1本あたり250~550円程度でタイヤ処分できるようです。
工場によっては無料で引き取ってもらえることもありますが、基本的には上記の処理費用が発生すると考えておくのが無難だといえます。

工場との付き合いが長い人であれば、安く対応してもらえる可能性も高くなりますので、一度相談してみるのがおすすめです。

不用品回収業者の場合の処分費用の目安

不用品回収業者では、1本あたり1,000~2,000円程度でタイヤを処分できるようです。
4本まとめて処分するとなると、約4,000~6,000円と他よりも割高になっています。

しかし「自宅前まで回収に来てもらえる」という特徴を魅力に感じる方には、おすすめの処分方法だといえます。
ただし、前述したように業者選びには慎重になる必要があるので、利用する際は「一般廃棄物の収集運搬許可」を取得しているか確認しましょう。

処分する予定のタイヤに買取価格がつくことも

処分する予定のタイヤに買取価格がつくことも

まだ使用できる中古タイヤであれば、高値で売却できる可能性があります。
特に、以下に当てはまるタイヤを処分しようとしている方は必見です。

・製造年週が新しめのタイヤ
・希少価値の高いタイヤ
・人気のあるタイヤ銘柄
・未使用のタイヤ

「中古タイヤは需要が低い」と思われがちですが、以下のような理由から人気があります。
お金をかけて処分しようとしている方は、ぜひ売却も検討してみてください。

・ほぼ新品の純正タイヤを低価格で購入したい
・タイヤの慣らしを省きたい

個人間の取引はいまだに不安が残りますが、中古専門店であれば、ある程度の安全性を確保できるので安心です。

実店舗のほかにインターネット上でお店を構えている業者も増加しているため、買い取りの価格競争が激化し、売却する側にとっても大きなメリットがあります。
次項では「どこで売れるのか?」について解説します。

そのタイヤ、もしかしたら売れるかも?

中古タイヤは、おもに以下のような場所で売却できます。

・オークション
・フリーマーケット
・リサイクルタイヤ販売業者
・中古商品にも対応しているタイヤ販売店

リサイクルタイヤ販売業者や中古商品にも対応しているタイヤ販売では、「ほぼ新品状態」のタイヤを対象としているため、何年も履き続けていたタイヤは売却できません。
さらに「ホイール付き」を条件としているケースも多いため、劣化を原因にタイヤを履き替えているとなると査定できない可能性が高いでしょう。

しかし、多少使用していてもオークションやフリーマーケットであれば、個人の希望価格で売り出すことが可能です。

希少価値の高いタイヤであれば、コレクターからの買い取りも期待できます。
ただしクレームや返品など、個人で対応しなければならない項目も多いため、十分な注意が必要です。

まとめ

タイヤの処分は、基本的には自治体での回収が行なわれていません。
一般的にはガソリンスタンドやタイヤ販売店など、タイヤに関するサービスを設けているお店に依頼するのがベストです。

タイヤの状態によっては高値で売却できる可能性もあるので、お金をかけて処分する前に一度確認してみるとよいでしょう。

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グーネットピット編集部

ライタープロフィール

グーネットピット編集部

車検・点検、オイル交換、修理・塗装・板金、パーツ持ち込み取り付けなどのメンテナンス記事を制作している、
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