故障・修理
更新日:2019.10.31 / 掲載日:2019.10.31

絶滅危惧種スバルサンバーを快走仕様!「第21回 外装パーツ塗装 【準備編】」

サンバーはいわゆる軽自動車である。荷車として大活躍だが、軽量化とコストダウンで外装はいかにもお粗末。塗装もクリア層がかなり薄く、軽乗用と比べるとなんとなく貧乏くさい……。おまけに愛車は8年経過でくたびれ具合もいい感じなのだ。全塗装はさておき、まずは見た目がイマイチな樹脂外装パーツをリフレッシュして麗しのサンバーに仕立てようと思う。

SUBARU Sambar TV1 app.K (2007)

酸化の激しい樹脂部品を取り外してリフレッシュしていく

 ここで取り上げているサンバーは2007年式で、乗り出してから8年が経過。トラブルは全くないが、洗車のたびに樹脂パーツが白くなってきているのが気にはなっていた。普段から雨ざらしでガンガン日常に使っていて、かなり汚れたなぁという時に洗車機でガーッと洗う程度という酷い状況下での使われ方だ。

8年も紫外線をたっぷり浴びればそりゃ樹脂も塗装も劣化してくるのは当たり前で自家用車としてはあまり美しくない。

前回まででブレーキやサスペンションも交換が終わり、無事にこの状態で車検も通過したので、これからも気持ちよく乗るために外装回りをじっくりリフレッシュしていこうという考えだ。

サンバーの場合基本的に黒い部分を塗装していこうと思うが、現段階では色も決まっていない。ただ塗装してリフレッシュという段階だ。DIYの場合、樹脂パーツの劣化→破損というパターンが多いため、分かりやすくパーツ外しのノウハウを紹介していこうと思う。というのは、軽自動車ならではの安普請がそもそもパーツを壊れやすくしてしまっているからなのだ。

ついでにグレードアップでサンバーディアスのドアプレートや赤帽&トラックに標準装備の左ミラーなどに交換して見た目も安全面も「上級?」にしてみようと思う。

今回は塗装のためにドアハンドル回りを外さなければならない。ということはしばらく乗れなくなってしまうばかりか、セキュリティ面でもドア開放という最悪な状況になるので、ハンドル回りをオークションで探して、サンバー可動状態にありながら塗装をじっくりできるようにしてみた。もちろんグリルやガーニッシュはなくても走れるので安全面と走行に支障のある部分だけのパーツ購入だ。

今や絶滅危惧種と思われる手動ウインドウレギュレーターの外し方や薄い内装の安全な取り外し方も展開予定。年末年始でサンバーもお休みできるようならそこはDIYチャンス! 愛車にさらに長く乗るためにドレスアップにこだわりたいと思う。挑戦してみたいユーザーがいるようであればオークションもアリだが、ハンドル回りパーツの貸し出しも検討中(現在は終了しています)。

第21回 外装パーツ塗装 【準備編】

サンバーの黒い部分はほぼ樹脂で作られている。部分的には保護のために塗装されている部分がある(剥がして分かったが、リヤガーニッシュ、フロントグリル)。

紫外線による酸化はことのほか激しく白濁している部分が多い。

追加装着するワゴンのプロテクター。61718TC000/010前側@760円。62116TA 020/030後側@910円(税別)。

赤帽&TT系の左ミラー。視認性が抜群。910 31TC110。7590円。元のミラーのカバー91033TC000。920円(税別)。

オークションで落札した中古パーツ。ハンドル単体での販売は少なく右スライドドアハンドルはなかった。総額5000円程度だった。

「錆だらけ!」ハンドルはヒンジが付いているので塗装し直すならできるだけ分解すると仕上がりがいい。見事に赤錆に埋まったハンドルだがヒンジの軸になる部分は片側がいくらか細くなっている。

ピンポンチを利用して少しずつ叩き抜く。強く叩くと樹脂が破損するので気長に。バネはストッパーから外し、抜け止めワッシャーも紛失に気をつける。

「バネ起こす」

「少しずつ叩き抜く」

「分解終了」

リヤゲートハンドルは軸がツバ状に広げられているので抜けないと思ったがウォーターポンププライヤーで少しずつ握りながらツバを割らないように起こしていくと細めることができたのでピンポンチで抜くことができた。

「ニギニギ!」

「ツブシ完成」

分解に必要な工具
分解に必要なメインツールはピンポンチでサイズの合ったものがあるといい。セットで購入しておくと叩く加工が容易になる。

「錆と戦う!」

ヒンジの錆は大体このくらい真っ赤だ。ワイヤーブラシで削り落とした後に錆転換剤を塗布しておく。

スプリングは5分ほど漬けた。

フロントグリルはグロメットでハマっているだけだが隙間がないので、ボディとの合い面の隙間にマスキングテープが潜り込むように貼って樹脂系の薄いへらで浮く部分を探す。

ゆっくりヘラを倒していくとグリルが浮いてくるので指で押さえながらヘラを移動すると剥がれてくる。

グロメットは劣化破損を覚悟しよう。

スライドドアのウインドウレギュレーターはカラーとノブの隙間に薄い布を挟み込むように差し込んでいく。

左右均等に持ち上げていくと中にあるロックバネが持ち上げられてスポッとノブが外れる。

内装パネルは薄いので樹脂ヘラで隙間を作り、そこにクリップ外しを重ねて入れるとパネル破損がない。

アーム類のクリップは挟み込みを回転させて起こすように。

「回転させる」

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グーネットピット編集部

ライタープロフィール

グーネットピット編集部

車検・点検、オイル交換、修理・塗装・板金、パーツ持ち込み取り付けなどのメンテナンス記事を制作している、
自動車整備に関するプロ集団です。愛車の整備の仕方にお困りの方々の手助けになれればと考えています。

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