サスペンション・足回り修理・整備[2019.10.08 UP]

絶滅危惧種スバルサンバーを快走仕様!「第12回 ワゴンスプリングに交換」

前回でディアスワゴン系のフロントスタビライザー装着を試みたわけだが、シャシー側に溶接改造が必要になり、今回ではできあがったブラケットの溶接作業とスプリング交換となる。軽自動車という造りの小ささから登録車では一般的に使える工具が使えないなど、組み付けひとつにしてもなかなか楽しませてくれる。そして完成度は文句なしの快適さだ!

関連情報

国産車 中古車豆知識
SUBARU Sambar TV1 app.K (2007)

スプリングコンプレッサーが使えないという微妙な悩み

前回ではバン系シャシーにないスタビライザーブラケットを製作して、今回ではいよいよ装着となる。純正パーツのブラケットにはスタビライザーパーツをすべて仮装着して位置を確認しながらバイスグリップなどを使用して固定する。この位置決めがすべての動きを決めてしまうので慎重におこない、溶接で点付け仮固定して動きを確認しておく。スタビリンクを取り付けずにスムーズに動くかどうかをチェックする。

万が一動きが悪い場合はタガネで点付けをヒットすればやり直しがきく。

仮固定で動きが確認できたらすべてのパーツを取り外して、製作した角材だけをじっくり溶接していく。狭い場所なので半自動溶接機が便利。周囲には防炎マットを巻いてしっかり養生しておくといい。ガソリンタンクは比較的遠いので防炎マットだけで十分に安全圏と見た。

溶接後はワイヤーブラシなどで溶接面のカスを取り除き、周囲に飛び散ったスパッタがあれば小さいハンマーなどで取り除き、その後熱のかかった部分を中心に錆転換材をしっかり塗布しておく。特に角材の内側に入り込んだナットなどにはしっかり塗布しておく。錆びてボルトが抜けなくなる恐れがあるからだ。本来ならフレームシャシーの内側にも塗っておきたいところだがさすがに手を入れるのは遠すぎるのでそのまま。

ディアスワゴンのスプリングはかなり柔らかいが、その分自由長を伸ばしてサスペンションにプリロードをかけて車高を上げているのが特徴。ロールが出た時にスタビライザーが効き始めるので通常走行ではソフトな乗り心地が約束される。しいていうなら軽自動車ゆえのコストダウンでダンパーがガス併用式ではないことだろう。

スプリング装着時にダンパーとスプリングのクリアランスがなく、通常のスプリングコンプレッサーが使えないことが判明。悩んだ油圧ジャッキにベルトを2本かけてダンパーの伸び側を制限して油圧をかけることでスプリングを縮めてようやくサスペンショントップにネジをかけることができた。このあたりはアタマと工夫でひねり出す臨機応変さが必要。

ワゴンスプリングに交換

「仮組み点付」すべてのパーツを組み込んで製作した下駄をバイスグリップなどで仮固定し点付け溶接する。この段階が最も重要なポイントとなる。

仮固定が終わったら、下駄をシャシーにがっちりと溶接していく。狭い場所なのでキレイにつけるのはかなり難易度が高い!

「本溶接」溶接する周囲に防炎シートをしっかりと巻き付け、スパッタ、火花が飛ばないようにしっかりと養生しながら本溶接をおこなっていく。

すべての溶接が終わったらパーツを仮組みしていく。アクセルワイヤーステーはこの位置に装着されるが、ノーマル加工で装着可だ。

溶接は熱がかかるので錆発生の可能性は否めない。

そこで赤錆を黒錆に転換してくれるロックタイトのエクステンド・ラスト・トリートメントと下回り保護でタイホーコーザイのチッピングペイントを用意しておいた。

スタビライザークランプには方向性がある。矢印の向いている方向が前側で、締め付けも前側を先に固定してから後部を締める。

スタビライザーブッシュは新品を用意するが、スタビライザー本体は中古でもかまわない。ラバーグリスを薄く塗っておくとスムーズ。

アクセルワイヤーステーはワゴン用を使えばそのまま装着できる。丸印の爪を伸ばして、ステー本体を若干ひねると装着可。

下駄のネジ部分は露出していて熱がかかって錆びやすいので、錆転換剤とチッピングコートを塗布しておく。長持ちは養生から。

ステー装着完成。左側写真のステーはアンダーガードにボルトが隠れる。

右側写真は3点固定で強度的に?と思えるほど動く。

バネ交換
パーツリストを見るとスプリングとバンプストッパーが違う。なんとスプリングはパーツ番号が左右で違うという不可思議なもの。

サスペンションアセンブリーはボルト3本で脱着できる。分解してみたら反力のないオイルショックということが判明した。

「左右アリ!」

純正パーツ番号は20330TC050左コイルスプリング。20330TC060右コイルスプリング。価格は共に6010円(税込み)現物を見てもまったく左右の違いが分からず、個体差かと思う程度の長さ違いしか分からない。

「240mm/9直径 2.8kg/mm」「215mm/11直径 4.4kg/mm」

バンとディアスワゴンのフロントスプリングの差は見た目でもハッキリ分かる。バンのほうが明らかに太く1.6kg/mmもレートが違う。

スプリング組み付け時に通常のスプリングコンプレッサーのツメがかからず使用できないのでジャッキを利用して縮めてみた。

バンプストッパーは長さ違いなので交換してもよかったがストローク確保だけなのでひとリングをカットして使用した。

  • twitter
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

グーネット SNS公式アカウント

車の整備は事前に予約 空いた時間を有効活用
タイヤ・オイル交換は かんたんネット予約
COPYRIGHT©PROTO CORPORATION. ALL RIGHTS RESERVED.