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更新日:2022.05.16 / 掲載日:2022.05.16
新型「BMW XM」ドライビングテストを実施 M社ハイブリッド
BMWは現地時間の5月16日、BMW M社初のハイブリッド専用車「BMW XM」のドライビングテストの様子を公開した。
新型BMW XM 2022年12月生産開始へ
カモフラージュされた姿の新型BMW XMはすでに開発の最終段階にあり、量産モデルのプロトタイプが駆動技術とサスペンション・テクノロジーのテストを受けている。
初のMハイブリッド・ドライブ・システム(新開発のV8ガソリン・エンジンと電気駆動の組み合わせ)により、システム出力は480KW/650psを発生し、トルクは800Nm。そのパワーは初のハイブリッド専用M xDrive四輪駆動システムによって効率的に路面に伝達され、極めてスポーティな走りを実現するという。
BMW XMは2022年12月には米国の工場で生産が開始される予定で、ワールドプレミアも間近に迫っているようだ。BMW M社の取締役会会長であるフランシスカス・ファン・ミール氏は、同社の50周年をふまえ「記念すべき年の終わりにBMW XMを発表することで、私たちは未来を見据えています。電動化は、紛れもないMのフィーリングを魅力的な方法で実証し、それを路面に伝える新たな機会を与えてくれる。駆動技術に関係なく、私たちの高性能車とハイパフォーマンスカーは、将来にわたって紛れもない本物のMのキャラクターを持ち続けるでしょう」と語った。
最大80 kmのEV走行可能
一般道でのテスト走行では、開発エンジニアとテストエンジニアにより厳しく多様なテストルートが設定された。高速道路での中程度の加速から、曲がりくねった田舎道や市街地でのストップ&ゴーまで、さまざまな条件下で新型8気筒エンジンと電気モーターの相互作用を詳細にテスト。特に急勾配の山道や狭い蛇行した道路は、M xDriveシステムの能力を実証する理想的なテスト環境だったようだ。
BMW XMは、WLTP基準で約80 kmのEV航続距離を実現するほか、信号待ちや街中での発進の際は瞬時に電力を供給することでダイナミックな加速を可能とする。BMW M専用として設計された同車は、モデルごとに異なるスプリングと電子制御式ショック・アブソーバーを含むアダプティブMプロフェッショナル・サスペンションを標準装備。また、俊敏性とコーナリング性を高めるインテグラル・アクティブ・ステアリングもBMW Mの車両に初めて標準装備される。
同車は、モデル専用のMブレーキ・システムと最新世代の統合ブレーキ・システム、そして最大23インチのMライトアロイ・ホイール(オプション)との組み合わせにより、ダイナミックな走行シーンでも的確にコントロール可能なハンドリング性能を提供する。
日常使用から長距離走行まで、性能と乗り心地の最適なバランスは集中的なテスト・プログラムの中で達成されてきたもの。エンジニアがあらゆる環境での走行を記録し微調整を行うことで、エンジン、電気モーター、すべてのサスペンション・コンポーネント、制御システムが調和するよう、ドライビングテストが行われている。