車のニュース
更新日:2022.04.25 / 掲載日:2022.04.25
ダイハツ 福祉介護 共同送迎サービス「ゴイッショ」販売開始
ダイハツは4月22日より、地方自治体を主な対象に、通所介護施設の送迎業務の共同化をベースに地域の高齢者の移動や暮らしを支援する「福祉介護・共同送迎サービス『ゴイッショ』」の販売を開始した。
送迎業務の共同化で介護施設の負担軽減図る
同サービスは、地域内の複数の介護施設における送迎業務を外部に委託して共同化し、効率の良い送迎を実現するという新たなモビリティサービス。この開発においては、2020年11月から香川県三豊市で実証実験を実施、送迎車両を2割削減するなどの効果を確認できたことで、全国の地方自治体へのサービス提供に至ったとしている。
サービス提供にあたっては、より地域に根差したサービスとするべく、導入検討段階では介護施設送迎に関する課題調査、実証実験の企画・運営を地域と連携して行い、導入決定後は、ロードマップや収支計画の策定・ドライバーへの介助接遇研修など、運行に向けた準備を支援。運行開始後には、運行管理システムの提供や継続的運営のサポートに当たる。さらに、送迎の空き時間を活用した「買い物支援などの移動サービス」や「宅食サービスなどモノの配送」など、他のサービスとの掛け合わせによる発展的な取組みの検討も支援するとしている。
サービス概要
サービス名称:福祉介護・共同送迎サービス「ゴイッショ」
サービス特長:
らくぴた送迎、および、香川県三豊市での実証事業で培った知見を活かした
(1) 介護送迎に特化した人材が「調査・検討」から「運行」までを一貫してサポート
(2) 複雑かつ相反する送迎ニーズをすり合わせる介護送迎専用のアルゴリズムを搭載したシステム
共同送迎運行管理システム特長:
【運行前】 独自開発した介護送迎専用のアルゴリズムを用いて、複数施設の利用者の乗車負担や希望時間を考慮しつつ、効率的に送迎する最適な送迎計画を作成。
【運行中】 利用者宅の出発・到着時に、ドライバーがスマートフォンを操作すると連動して、関係者に最新の送迎ステータスを共有。送迎遅延や利用者の急なキャンセルの際に、複雑な情報連携をサポート。
提供方法:ダイハツ工業から地方自治体・送迎業務を受託する運営団体へ直接提供
各ステップのサービス概要
フェーズ | 対象 | 提供ソリューション |
調査・検討 サポート | 地方自治体 | ■内容 ・ 介護施設を直接訪問し、お困りごとの調査 ・ 課題の見える化と、送迎共同化による効果シミュレーション ・ 調査、検証結果の報告書作成、各所報告 ・ サービス導入判断の支援 ・ 実証実験の企画、推進、検証支援(オプション) ■期間:3ヶ月~ ■価格:規模、内容により変動 |
運行準備 サポート | 地方自治体・ 送迎業務を受託する運営団体 | ■内容 ・ 運行開始に向けたロードマップ策定支援 ・ 運営フロー、マニュアル化構築支援 ・ ドライバー研修(介助、接遇研修) ・ 介護施設との調整、交渉支援 ・ 地域交通事業者との調整、交渉支援 ・ 各種必要な資格取得に関する支援 ■期間:6ヶ月 ■価格:規模、内容により変動 |
運行 サポート | 送迎業務を受託する運営団体 | ■内容 ・ 共同送迎運行管理システムの提供 ・ サービス拡大、発展に向けて支援 ■システム価格:利用料17.5万円(税抜)/月~ ※規模により変動、初期費用は無料 ※専用スマートフォンはオプション |
らくぴた送迎について
ダイハツが2018年より提供を行っている、通所介護施設における送迎業務効率化のサポートサービス。2022年4月現在で全国200ヵ所の介護施設が利用している。