ボルボのSUVの未来 コンセプトカーに見る持続可能なクルマづくり

車のニュース [2021.11.25 UP]

ボルボのSUVの未来 コンセプトカーに見る持続可能なクルマづくり

 ボルボ・カーズは、6月に発表した電気自動車のコンセプトカー「コンセプト・リチャージ」に使用された素材やデザインから、今後の環境負荷を低減したクルマづくりのビジョンを明らかにした。

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ボルボのコンセプトカー「コンセプト・リチャージ」

 ボルボの未来へのマニフェストと呼ばれる「コンセプト・リチャージ」は、同社の将来的なデザインや製品戦略を示すだけのものではない。2040年までにクライメート・ニュートラルと循環型ビジネスの達成を目指すボルボにとって、クルマと会社全体のカーボンフットプリントを削減するために取るべきステップを示すものになっているという。

 具体的には、車自体に持続可能な素材を車内に使用し、リサイクル素材や再生可能な素材を使用したタイヤを装備したり、空力特性を向上させることなどで、二酸化炭素排出量を削減していくクルマづくりだ。

 ボルボ・カーズは、これらのステップと、脱炭素化された原材料・部品の調達、製造プロセス、自動車の使用時のクリーンエネルギー使用を組み合わせ、従来の品質を損なうことなく、自動車のライフサイクルにおけるCO2排出量を2018年製のボルボXC60と比較して80%削減できると考えているという。

 コンセプト・リチャージは、100%再生可能エネルギーで充電した場合、ライフサイクル全体のCO2排出量が10トンを下回る。

 ボルボ・カーズの戦略・ブランドデザイン部門の責任者であるオーウェン・レディーは、「電気自動車の時代に入ると、フル充電でどこまで走れるかが重要な検討事項になります。簡単なアプローチはバッテリーを増やすことですが、単に燃料タンクを大きくするのとは違います。バッテリーは重量を増し、カーボンフットプリントを増加させます。航続距離を伸ばすためには、全体の効率を上げる必要があります。コンセプト・リチャージでは、現代のSUVと同じスペース、利便性、ドライビング・エクスペリエンスを保ちながら、どこまでの効率化を目指すのか、ベストバランスを探っています」と述べた。

ウールやテンセル繊維を使用したインテリア

インテリアシート
インテリアシート

 ボルボ・カーズは、サステイナブルな素材や自然素材を使ったクルマづくりを進めているが、コンセプト・リチャージでは、これをさらに推し進めている。

 インテリアデザインには、自然素材とリサイクル素材などサステイナブルな素材が使用されている。例えば、責任を持って調達されたスウェーデン産のウール、環境に配慮したテキスタイル、自然素材から作られた軽量複合材などだ。

 このスウェーデン産のウールは、添加物を含まない自然な通気性のある布になり、シートのバックレストやインストルメントパネルの上部に使用されている。また、フロアとドア下部には、ウール100%の上質なカーペットが使用されている。

 シートクッションやドアのタッチ面には、セルロースを原料とするテンセル繊維を含む環境に配慮した素材を使用。テンセル繊維を使用することで、内装部品に使用されるプラスチックの使用量を削減することができる。

 シートバックやヘッドレスト、ステアリングホイールの一部には、ボルボ・カーズが開発した新素材「ノルディコ」が採用された。この素材は、スウェーデンとフィンランドの持続可能な森林から採取されたバイオ由来の原料とリサイクル原料を使用したソフトな素材で、レザーに比べてCO2排出量を74%削減することができる。

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 また、コンセプト・リチャージでは、下部収納、ヘッドレスト背面、フットレストなどの内装に、ボルボ・カーズがサプライヤーと共同で開発した「亜麻複合材」を採用。この複合材は、アマニを原料とする繊維を複合材に混ぜることで、強度と軽量化を実現しながらも、自然な美しさをもった素材となる。

 インテリアデザインの責任者であるリサ・リーブスは、「コンセプト・リチャージでは、快適で機能的なファミリースペースを実現しました。自然素材を使用し、質感と色調を調和させることで、洗練されたフォルムを実現しました。プレミアムスカンジナビアンデザインの時代を超えたエレガンスを反映しています」と述べた。

天然素材やリサイクル素材を使用したピレリ社製の特別なタイヤ

 また、エクステリアでも、フロントバンパー、リアバンパー、シルモールディングにも亜麻複合材を使用することでプラスチックの使用量を大幅に削減している。

 内燃機関から電気パワートレインへと移行することで、タイヤはさらに重要な役割を担う。タイヤは安全性だけでなく、車両の走行距離にも大きく関わるためで、電気自動車用のタイヤには特に最先端の技術開発が求められる。

 コンセプト・リチャージには、ピレリ社製の特別なタイヤが採用された。このピレリ社のタイヤは、鉱物油を一切使用せず、天然ゴム、バイオシリカ、レーヨン、バイオレジンなどのリサイクル素材や再生可能素材を含む94%の非化石素材を使用。これは、ボルボ・カーズとピレリ社が共有する循環型アプローチを反映したもので、資源消費と環境への影響を減らすことに重点を置いているという。

 これらの素材、電動パワートレイン、タイヤに加え、コンセプト・リチャージは効率性とエアロダイナミクスによってSUVの環境面での信頼性を向上させる。空気の流れをスムーズにするエクステリアデザイン、新しいホイールデザイン、低いルーフ、より直立したリアエンドなどのエアロダイナミクス機能がコンセプト・リチャージで取り入れられた。このように、古典的なSUVの形状をもちながら、空気の流れを改善することで航続距離を伸ばすとともに、電気自動車とその低床化によってもたらされる室内空間を実現している。

 オーウェン・レディーは、ボルボの今後のについて「SUVの良さが消費者に支持され続ける中で、私たちは、消費者が求める安全性と快適性を備え、環境負荷を低減したクルマを作りたいと考えています」と語った。

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