自動車初期品質ランキング! J.D. パワー調査

車のニュース [2021.09.22 UP]

自動車初期品質ランキング! J.D. パワー調査

 CS(顧客満足度)に関する調査・コンサルティングの国際的な専門機関である株式会社J.D. パワー ジャパンは、2021年 日本自動車初期品質調査(Initial Quality Study、略称IQS)の結果を発表した。自動車の初期品質についての同調査は、新車購入者を対象に年1回実施され、今回で11回目となる。

先進技術の「わかりやすさ、使いやすさ」が重要に

 近年、自動車の初期品質としてユーザーが感じる不具合は、“壊れている/動かない”といった製造上の問題は減少し、“分かりにくい/使いにくい”といった設計上の問題が主となりつつある。また、先進技術の普及やパワートレインの多様化は、ユーザーが不具合と感じる領域に変化をもたらしている。

 このような市場変化に対応し、ユーザー視点の初期品質の再定義をめざし、今回、J.D. パワーは調査内容を全面的に刷新して調査を実施。調査結果からは、基本性能や内外装だけではなく、先進技術や情報関連装備の品質改善の重要性や、商品や機能のユーザビリティ向上の重要性が改めて浮き彫りになった。

不具合指摘 最少はレクサス!

​ 2021年調査の業界平均は、137PP100(車両100台当たり137箇所の不具合指摘数)となった。業界平均を下回る不具合指摘数となったのは、ランキング対象14ブランド中5ブランドという結果に。

 ランキング対象ブランドの中で、もっとも不具合指摘が少なかったのはレクサス(111PP100)。ラグジュアリーブランドで不具合指摘数が業界平均を下回ったのはレクサスのみという結果に。いっぽう、マスマーケットブランドではダイハツ(120PP100)の不具合指摘数が最も少なかった。

不具合指摘が多いカテゴリーは「運転支援」と「インフォテインメント」

 初期品質測定を行った9カテゴリーの中で、不具合指摘が最も多かったのは「運転支援(23.6PP100)」、次いで「インフォテインメント(23.4PP100)」であった。走行性能や内外装よりも、運転支援技術や情報・エンターテインメント関連領域の不具合が多いことが確認された。「インフォテインメント」の不具合指摘は、国内ブランドよりも、輸入ブランドで多かった。

 「運転支援」カテゴリーの不具合項目である「車線逸脱ワーニング/レーンキープアシスト – 警告がわずらわしい(6.3PP100)」は、全221項目の中で最も不具合指摘が多い項目だった。

不具合の種類としては「分かりにくさ/使いにくさ」「性能の悪さ」が最重要課題

 不具合の種類としては、「分かりにくい/使いにくい(48.7PP100)」関連の不具合指摘が最も多く、総不具合指摘数の35%を占めた。ユーザー視点での初期品質改善のためには、ユーザビリティの改善が最重要課題と考えられる。

 次いで不具合指摘が多いのは「性能が悪い(25.1PP100)」であった。この2種類の不具合指摘の合計で総不具合指摘数の半数(54%)を占める。ユーザビリティと性能の改善が実現できれば、ユーザーの不具合指摘の半分は解消できることになる。

「インフォテインメント」「運転支援」関連の改善、若い年代からの不具合指摘低減がカギ

 「インフォテインメント」の不具合指摘は、39歳以下層で28.4PP100、60歳以上層で19.3PP100であり、若い年代ほど不具合指摘が多い結果に。「運転支援」についても同様の傾向がみられた。

 一般的に若い年代の方が情報機器に詳しく、先進技術に関する理解度も高いと考えられるが、現状はこのような層ほど「インフォテインメント」や「運転支援」は問題が多いと指摘している。ユーザーの不具合指摘低減のためには、若い年代層、あるいは高リテラシー層における不具合指摘の要因を解消することが必要だろう。

ブランドスイッチ層の期待に応える機能・性能や使いやすさを備えた商品開発が望まれる

 異なるブランドから買い替え・買い増しを行った“スイッチ層”は、同じブランドから買い替え・買い増しをした継続層より多くの不具合指摘をしている。また、この傾向は年齢層が高くなるほど強まる。39歳以下のスイッチ層は総合不具合指摘数158PP100、継続層は152PP100であり、その差は6ptだったのに対し、60歳以上層ではスイッチ層143PP100、継続層119PP100と24ptの差が開いた。

 また60歳以上のスイッチ層は「分かりにくい/使いにくい」、「性能が悪い」関連の不具合指摘が継続層に比べ多くなる傾向がみられた。

J.D. パワー 2021年 日本自動車初期品質調査 、各部門のNo.1は?

【ブランドアワード】

総合第1位:レクサス
マスマーケット第1位:ダイハツ

【ブランドアワード】 出典:J.D. パワー 2021年日本自動車初期品質調査
出典:J.D. パワー 2021年日本自動車初期品質調査

【セグメントアワード】

軽ハイトワゴン第1位:ダイハツ キャスト
軽スーパーハイトワゴン第1位:ダイハツ ムーブ キャンバス
コンパクト第1位:トヨタ パッソ
コンパクトSUV第1位:日産 キックス
ミッドサイズ第1位:トヨタ プリウス
ミッドサイズSUV第1位:スバル XV
コンパクトミニバン第1位:スズキ ソリオ
ミニバン第1位:トヨタ ノア

【セグメントアワード】 出典:J.D. パワー 2021年日本自動車初期品質調査
出典:J.D. パワー 2021年日本自動車初期品質調査

《J.D. パワー 2021年日本自動車初期品質調査概要》
 年に一回、新車購入後2~13ヶ月経過したユーザーを対象に、所有する自動車の不具合経験を9カテゴリー221項目について聴取し、自動車の初期品質に関するユーザー評価を明らかにする調査。今年で11回目の実施となる。

9カテゴリーは以下の通り:
「外装」、「走行性能」、「装備品/コントロール/ディスプレイ(FCD)」、「運転支援」、「インフォテインメント」、「シート」、「空調」、「内装」、「パワートレイン」。

 すべての不具合項目は車100台当たりの不具合指摘数(Problems Per 100 vehicles = PP100)として集計され、スコアが低いほど不具合指摘が少ない(品質が高い)ことを示す。

■実施期間:2021年5月~6月 
■調査対象:新車購入後2~13ヶ月経過したユーザー(18歳以上)
■調査方法:インターネット調査
■調査回答者数:19,615

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