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更新日:2019.02.18 / 掲載日:2019.02.18
メルセデス・ベンツ、レーシング技術を投入した「AMG GT Rプロ」を限定20台発売
メルセデス・ベンツ AMG GT R プロ
メルセデス・ベンツ日本は、「メルセデスAMG GT R プロ」の受注を2月14日から開始した。メルセデスAMG GT Rをベースに、レーシングカー「AMG GT3/GT4」のテクノロジーを導入した特別仕様車で、価格は2900万円。全国で20台限定発売。
AMG GT R プロは、2018年11月初旬にAMG GT3ドライバー、マロ・エンゲルがニュルブルクリンクのノルトシュライフェで走行し、AMG GT Rの過去の記録を大きく上回る、7分04秒632のタイムを記録。AMGオンロードレーシングカーの頂点と呼ぶにふさわしい性能を証明している。
エアロダイナミクス面を大きく改良
エクステリアでは、空力面のチューニングを施すことでエアロダイナミクス性能を向上させている。フロントエプロンのデザインを変更し、クリアコートされたカーボンファイバー製フリックを側面に2枚設置して高速安定性を高めている。さらにフロントフェンダー上部のエアスロットがタイヤハウスから空気を効果的に逃すことでリフト低減を果たし、リアホイールアーチ後方にも、クリアコートカーボンファイバー製エアロパーツを装備する。AMG GT Rと同様に、アンダーボディのアクティブ・エアロダイナミクス・システム、フロントエプロン内蔵のエアパネル、テールゲート下部の大型ウイングスポイラーを標準装備し、さらにガーニーフラップ付きアジャスタブルリアウイングスポイラーを採用している。
リアホイールに設置されたカーボンファイバーエアロパーツ
レーシングカーレベルの走行性能を追求するため、カーボンファイバー製の中央部が凹型の専用形状ルーフ、フロントスプリッター、フェンダーフィン、サイドシルトリム、リアディフューザーを採用。さらに専用ブラックペイント仕上げのブレーキキャリパーを備えたAMGカーボンセラミックブレーキやAMGパフォーマンス5ツインスポークアルミホイール(鍛造)、カーボンファイバーバケットシートなどを装備し、徹底した軽量化が施されている。
サスペンションにもレーシングテクノロジーを導入
足回りには、新設計のAMGコイルオーバーサスペンションを搭載し、サーキットの状況に合わせて、ダンパー特性を細かく設定変更が可能となっている。フロントサスペンションは軽量なカーボンファイバー製調整式トーションバーを装備。リアには中空管構造により軽量化されたスチール製調整式サスペンションを採用している。
さらにリアエンドのアンダーボディに設置されたカーボンファイバー製パネルによってリアエンド剛性を高め、ハンドリング精度の向上も実現している。磁性流体のダイナミックエンジントランスミッションマウントも設定が変更され、ダイレクトなハンドリングレスポンスと路面からのフィードバックを明確化させている。
AMGパフォーマンスステアリング
ボディと同じカラーのスチール製ロールケージを装備
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