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更新日:2018.10.10 / 掲載日:2017.11.30
インフィニティ、量産型可変圧縮比エンジンを搭載した新型SUV「QX50」を発表
量産型可変圧縮比エンジンを搭載した新型SUV「QX50」
日産の高級車ブランド・インフィニティは、世界初の量産型可変圧縮比エンジン「VCターボ」を搭載した新型SUV「QX50」をアメリカで発表した。インフィニティは、QX50を11月29日(現地時間)から開幕するロサンゼルスオートショーに出展する。
新型SUVのQX50は、世界初の量産型の可変圧縮比エンジン「VCターボ」の搭載が大きなトピックス。スペックは、最高出力200kW(268HP)、最大トルク380Nmを発生。トランスミッションは、CVTが組み合わされる。VCターボは、可変圧縮比技術としてピストンの上死点位置をシームレスに変化させることができるマルチリンクシステムを活用。圧縮比は高性能な8:1から高効率の14:1の間で最適な圧縮比に自在に変えることが可能になる。燃費は、米国基準で27mpg(2WD)、26mpg(4WD)となっており、2WDモデルはV型6気筒ガソリンエンジンを搭載した従来モデルより35%、4WDモデルは30%燃費を向上させている。
前輪駆動をベースにした新開発プラットフォームを採用
エクステリアは、「QXスポーツインスピレーション」や、「QX50コンセプト」のデザインを忠実に再現。ボンネットやバンパー、Aピラー、テールゲート、平滑なアンダーボディを気流の乱れを最小限に抑える設計にして従来モデルから空気抵抗係数を6%削減。インフィニティ独自の「優雅でありながらもパワフル」なデザインをSUVで表現している。
また、980MPa級の高成形性超ハイテン材を自動車で初めて採用することで、重量を抑えながら現行モデルよりもねじり剛性を23%向上させている。セグメントトップレベルの高剛性により、ねじれや振動を抑え、室内のノイズレベルを低減している。ボディサイズは、全長4693mm、全幅1903mm、全高1679mm。ホイールベースは2800mm。
QX50は前輪駆動をベースにした新開発プラットフォームを採用して、キャビンスペースと荷室の理想的な割合を実現。セグメントトップクラスの広々としたスペースのインテリアでは、高品質素材を使用し、落ち着いたレイアウトを採用する。
インフィニティ独自の「優雅でありながらもパワフル」なデザインをSUVで表現している
スライド式リアベンチシートは、フレキシビリティを高め、後部座席はクラストップレベルのレッグルームを実現。荷室容量は、スライド式リアベンチシートを前後に移動させることで、895L SAE(31.6フィート3)~1048L SAE(37フィート3)へと拡大。リアシートを折りたためば1699L SAE(60フィート3)という大容量のラゲッジスペースを実現。高速道路の単一車線において、アクセル、ブレーキ、ステアリング操作を自動で制御する自動運転技術「プロパイロット」も搭載し、渋滞走行や巡航走行でのストレスを低減する。