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更新日:2018.10.31 / 掲載日:2017.11.14
ダイハツ、「アトレー ワゴン」「ハイゼット カーゴ」をマイナーチェンジ
「スマートアシストIII」を新採用した「アトレー ワゴン」
ダイハツは11月13日、軽乗用車「アトレー ワゴン」、軽商用車「ハイゼット カーゴ」をマイナーチェンジして発売した。それと同時に、軽商用車「ハイゼット トラック」の一部仕様を変更して発売した。また、各モデルをベースとする福祉車両(フレンドシップシリーズ)や特装車なども同じ変更を施して販売する。
アトレー ワゴンとハイゼット カーゴのマイナーチェンジは、ステレオカメラ方式を採用する衝突回避支援システム「スマートアシストIII」を、グレード名に“SAIII”が付くモデルで標準装備としている。歩行者も認識して衝突回避支援ブレーキを作動させるADAS(先進運転支援システム)は、軽商用車としては初めての採用になるという。スマートアシストIIIの装着車は、経済産業省や国土交通省などが推進する安全運転サポート車のうち、高齢運転者にとくに推奨する「セーフティ・サポートカーS(通称:サポカーS)」の「ワイド」に相当する。
そのほか安全装備として、全車でABSを標準装備し、スマートアシストIII装着車は「VSC(ビークル・スタビリティ・コントロール)」、「TRC(トラクション・コントロール)」、「エマージェンシーストップシグナル」を標準装備。AT車の全モデルに「ヒルホールドシステム」を標準装備としている。
インテリアは、アトレー ワゴンでシート表皮をインパネとコーディネートしたブラックを使用。インパネにはメッキ加飾やシルバー塗装を施して上質感を表現。間口を広くして使いやすさを高めた助手席トレイ/センタートレイ、メッシュ形状にして置いているものが分かりやすいオーバーヘッドシェルフ、耐荷重1kgのマルチユーティリティフックを新たに採用し使い勝手を向上させている。
HIJET DECK VAN
「ハイゼット カーゴ デッキバン G SAIII」のエクステリア
走行面ではアイドリングストップシステムの「eco IDLE」、電動式パワーステアリングを燃費改善アイテムとしてそれぞれに装備。ハイゼット カーゴでは新開発の145/80 R12タイヤを装着して燃費を向上させており、JC08モード燃費はアトレー ワゴンで全車15.2km/l、ハイゼット カーゴで最高17.8km/lを実現している。
また、内外装のデザイン変更も実施。アトレー ワゴンではワイド感を強調し、上質感のあるフロントマスクを採用。カスタムターボ RS “リミテッド SAIII”にはLEDヘッドライト、LEDフォグランプを標準装備(カスタムターボ RS“SAIII”はオプション設定)。リアでもリアコンビネーションランプのデザイン変更を行ない、LEDテール&ストップランプを採用している。
ハイゼット カーゴのフロントマスクではフード位置の低下、末広がりのグリル形状などによって安定感を表現したほか、フロントバンパーの左右下端を従来から20mm切り上げ、新たに着脱可能な「コーナーピース」を設定。傷が付く可能性を抑制し、傷ができてしまった場合も簡単に交換できるようにした。ハイゼット カーゴの全グレードでLEDヘッドライトとLEDフォグランプを「LEDパック」としてオプション装着となる。
HIJET TRUCK
一部仕様の変更が施された「ハイゼット トラック」
ハイゼット カーゴは、一部のグレードでシート表皮にはっ水加工を施し、握りやすいグリップ径の太いステアリングを採用。アトレー ワゴンと同じくオーバーヘッドシェルフやマルチユーティリティフックを設定したほか、標準ルーフ車以外にAC100V電源をオプション設定している。
このほか、ハイゼット カーゴ特装車シリーズの「デッキバン」では、上級仕様のG“SAIII”でLEDパックを標準装備し、従来は固定式だった助手席を前後120mmスライドできるようにしている。
ハイゼット トラックの仕様変更は、ABSを全車標準装備し、牽引フックの取り付け構造を全車のリアに設定。ガードフレームのT字フックも全グレードに標準装備としている。また、ジャンボでLEDヘッドライトを標準で装備。ボディカラーで「ブライトシルバーメタリック」を標準色として、オプション色に「ファインミントメタリック」を追加している。
メーカー希望小売価格は、ベースモデルとなるアトレー ワゴンが153万3,600円~178万7,400円(税込)、ハイゼット カーゴが93万4,200円~149万5,800円(税込)、ハイゼット トラックが68万400円~134万4,600円(税込)