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更新日:2026.06.02 / 掲載日:2026.06.02
電動ラグジュアリー3列SUV爆誕! レクサスTZ詳報
LEXUS 新型TZ詳報
レクサス初のBEV3列シートSUVとして誕生した新型「TZ」は、「Driving Lounge」というコンセプトのもと、最新の電動化技術とラグジュアリーな移動体験を高次元で融合させた一台。国内のレクサスラインナップをリードするブランニューモデルとして、大きな注目を集めるのは必至だ。
●文:まるも亜希子 ●写真:トヨタ自動車/月刊自家用車編集部
※本記事の内容は月刊自家用車2026年7月号制作時点(2025年5月中旬)のものです。
レクサスSUVに3列シートの電動モデルが登場

超薄型バッテリーの採用でキャビンの余裕を確保
「3列シート」や「スライドドア」と聞くと、どこかプレミアムやラグジュアリーとは縁遠いものだとイメージしがちだが、レクサスはLMの6座仕様によってそのイメージを完全に覆してみせた。
今度は、BEV3列シートSUVの新型TZで、これまでにないレクサスの世界を花開かせようとしている。
エクステリアデザインはとても存在感があり、力強さとモダンな上質感を兼ね備えたSUVとなっている。新開発のプラットフォームで、全長5100㎜、全幅1990㎜、全高1705㎜と堂々たるボディサイズ。ホイールベースも3050㎜と長く、3列シート6人乗りのゆったりとした空間を実現している。
搭載されるバッテリーは総電力量95.82㎾hと大容量だが、会場内に展示されていた新開発のバッテリーパックがとても薄型なことに驚いてしまう。開発陣によると、空力性能のために低ルーフ化しても、室内空間は犠牲にしていないというのだ。
BEVシステムとしては新型RZ/ESと共通のもので、前後にeアクスルを搭載するAWD方式を採用。フロント/リヤの駆動モーターは最高出力167㎾/最大トルク268Nm、システム最高出力は407.8PS相当という300㎾を誇る。そのパワーと、セダン並みのcd値というのは伊達ではなく、航続距離は、開発モデルに大径22インチタイヤを履かせた状態の暫定値で620㎞(WLTCモード)を達成。加速性能も0-100㎞/hが5.4秒という俊足ぶりだ。
移動の時間を至福の休息に変える
開発コンセプトは「ドライビングラウンジ」ということもあって、インテリアはまさに上質で心地よい高級ホテルのような空間が広がっている。
このキャビンを実現するためには、涙ぐましい開発努力があったそうで、たとえば圧迫感のない前方視界を実現するために、エアバッグドアヒンジをフラットな新構造とした薄型インストゥルメントパネルを採用。これにより出っ張りが小さく、すっきりとしたインパネとなっている。
頭上の開放感をアップしている可動式パノラマルーフも、開発努力から導かれた新装備のひとつ。世界初のワイヤシェードを開発したことで、天井開口部の長さは1495㎜という最長化と、最大面積のシェード開口を実現している。これにより、3列シートSUVとして初めて、3列目の乗員まで本当の開放感を提供できるという。
3列すべてのシートがかなり薄型となっており、乗り心地に影響はないのかと気になったのだが、そこはレクサス。薄型化でフロアから座面の高さを少し低くすることで室内空間を稼ぎつつ、座り心地の良さにもこだわっているという。1列目シートは分割構造で立体感と仕上がりの良さを両立し、助手席と2列目にはレクサスのSUVとしては初となるオットマンを設定。ベンチレーションを装備し、快適性もアップするという。
3列目はシートアレンジと両立させるため、さらに薄型となっているが、ここもソファのような座り心地を目指したとのこと。
また3列目の乗降性も工夫されている。強度を確保しながらアンダーボディを部分的に下げることで、2列目のシートレール締結部を低く配置。シートバックにウォークインスイッチが配することで、そのスイッチを押せばワンアクションでシートバックが前方に倒れる仕組みとしている。
ちなみに2列目はオットマンやリクライニング操作は電動だが、前後スライドが手動となっている。これは3列目に乗り込むときにサッと前に移動できるように考えた結果とのことだった。
荷室は、3列目シートを使用した状態でも、高さ55㎝のスーツケースが4つ積載できる広さを確保。これなら普段の買い物はもちろん、家族旅行でも十分だろう。3列目シートはスイッチ操作で前倒しも復帰もでき、倒せばゴルフバッグが4つ並べて積載できるとのこと。容量としては、290ℓから最大2017ℓの実力派だ。
骨格レベルから追求されたレクサス流の静粛術
モデルの立ち位置としてラウンジを謳うだけに、とことん静粛性にはこだわった設計ということも見逃せない。遮音材の最適配置はもとより、ボディ骨格とパネルの共振周波数を意図的にずらす共振コントロールや、骨格内へのゴム系発泡充填材の採用、風切音低減ミラーの開発といった多方面にわたる対策を施している。
さらに、人の感受性に着目した音の指向性に配慮したり、各座席に応じた車室内会話明瞭度の目標値を設定し、前後席での会話のしやすさにもこだわったという。
21スピーカーと音質チューニングによるマークレビンソンオーディオシステムや、香りやイルミネーションと連動した車内空間が楽しめる機能も搭載されるというから、早く体験してみたくなった。
ドライビングでは、インタラクティブマニュアルドライブにより、操る楽しさや高揚感も実現しているという新型TZ。BEVやSUVや3列シートという枠をすべて超えた一台になっている予感だ。

























新型レクサスTZ主要諸元
