車のニュース
更新日:2025.01.27 / 掲載日:2025.01.20
新型アウトランダー vs ライバル
今回実施されたマイナーチェンジでプレミアムSUVとしての資質を大きく高めた新型アウトランダー。激戦のSUVカテゴリーの強力ライバルたちを総ざらいしておこう。
●文:川島茂夫
新型アウトランダー(PHEV) vs ライバルモデル
所有欲を十分に満たしてくれる実力モデルが勢揃い!

MITSUBISHI 新型アウトランダー(PHEV)

NISSAN エクストレイル

コスパ視点では圧倒的に優位
プラットフォームの基本設計を共用するモデルでもあり、ツインモーター4WDを利用した操安性などアウトランダーと共通する点が多いのだが、価格設定の差が大きい。4WD車同士なら100万円近くエクストレイルが安く、レジャー向けSUVとしてはコスパで圧倒している。EV航続距離の長いアウトランダーならではのBEV的な運用や、プレミアム性を高めたデザインや装備へ投資価値が両モデルの選択の分かれ目だ。
LEXUS NX

PHEVでガチンコ勝負となる好敵手
ミドルSUVの実用性とプレミアムの高水準の両立という点ではアウトランダーと真正面からぶつかるモデル。PHEVもラインナップされている。ファントゥドライブも含めたオンロードの走りが訴求点のひとつで、その点でもアウトランダーとの好ライバルだ。両モデルの選び分けは嗜好的に好みかどうかが最大のポイント。ラフ&オフロードでの操安などの総合的な評価や3列シート仕様のラインナップ、価格設定ではアウトランダーに分がある。
LEXUS RX

アウトランダーより格上、ターボ車が同価格帯
車格はアウトランダーの上位に位置することもあり、PHEVモデルは872万円からの設定。4WD車は最廉価仕様でも700万円超になる。もっともベーシックグレードから高級仕様になるのがレクサス車の特徴でもあり、プレミアム感の評価なら同等以上。価格的にライバルになるのはターボ車であり、PHEVを選択の基本にするなら200万円以上の価格差がある。電動の走りや使い勝手から選ぶなら、アウトランダーがコスパも含め魅力的だ。
MAZDA CX-80

3列シートSUVとして有力ライバル
FRプラットフォームがもたらすプロポーションと走りがCX-80の強みになるが、走りの方向性も含めてアウトランダーとは嗜好的な差が大きい。実用面ではともに3列シートが見所となり、サードシートの実用性ではCX-80が勝っている。PHEVとしての評価は動力性能、満充電EV走行航続距離ともにアウトランダーが勝る。熟成の域にあるアウトランダーに対してCX-80は発展途上の感も強めだ。
実質的に車格も向上。海外勢もライバルに
強靭としなやかさ、重質な味わいの走りや奇を衒わず時代を取り込んだデザインなど、GLCクラスもX3シリーズもそれぞれのブランドの個性を活かした魅力を備えている。プレミアム性を基準にすればかなり強力なライバルである。とはいえ、どちらも800万円前後からの設定であり、しかも主力はディーゼル車。長距離ツアラーとしての実力は高いが、電動の走りを求めてアウトランダーを考えているユーザーには走りの方向性が異なっている。
Mercedes-BENZ GLC

BMW X3


ライタープロフィール
オーナードライバーに密着したクルマとクルマ社会の話題を満載した自動車専門誌として1959年1月に創刊。創刊当時の編集方針である、ユーザー密着型の自動車バイヤーズガイドという立ち位置を変えず現在も刊行を続けている。毎月デビューする数多くの新車を豊富なページ数で紹介し、充実した値引き情報とともに購入指南を行うのも月刊自家用車ならではだ。
オーナードライバーに密着したクルマとクルマ社会の話題を満載した自動車専門誌として1959年1月に創刊。創刊当時の編集方針である、ユーザー密着型の自動車バイヤーズガイドという立ち位置を変えず現在も刊行を続けている。毎月デビューする数多くの新車を豊富なページ数で紹介し、充実した値引き情報とともに購入指南を行うのも月刊自家用車ならではだ。