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更新日:2024.12.02 / 掲載日:2024.12.02
《ディーラー発・最新攻略》クラウンエステート、次期フォレスター、ランクル250&フロンクス
ディーラー攻略最前線
2025年はニューモデルの当たり年になりそう。ここでは注目度の高いモデルをピックアップ。デビュー予想を含めて、現在分かっている最新情報をお伝えしよう。
●解説:渡辺陽一郎

クラウンエステートは
来年早々に発売されそう
今はSUVの人気が高く、今後登場するニューモデルにも多く見られる。直近で注目されるのはトヨタ・クラウンエステートだ。報道陣向けにプロトモデルが披露されたのは2022年7月になるが、クラウンクロスオーバーやスポーツ、セダンは発売されたにもかかわらず、エステートは2年以上を経過した2024年11月時点でも登場していない。
販売店にその動向を聞いてみると、「クラウンエステートは、もともと2023年中の発売予定でしたが、認証不正問題などの影響で2024年に延期され、さらにそれも遅れている状況です。さすがに2025年の1月から3月には登場すると思います」とのこと。
気になる価格に関しては「現時点では話せることはないです」というが、発売済みの現行クラウンシリーズとの関係を考えれば、クラウンスポーツと同等かそれ以上になりそうだ。プラグインではないハイブリッドでも、600万円を超える可能性が高い。
フォレスターも確実だが
価格はそれなりに上がりそう
もう一台、2025年に発売が予想されるのが、スバル・フォレスターだ。既に北米では新型は発売済みなので、国内導入も間もなくと考えていいだろう。
そこで気になるのは、パワーユニット展開がどうなるか? 現行型は、水平対向4気筒1.8ℓターボを搭載するスポーツの人気が高い。レヴォーグと同じく3ℓの自然吸気エンジンに相当する動力性能を持ちながら、価格は346万5000円とリーズナブルな設定。この価格は、ハリアーだと2ℓガソリン車の中級グレード・G(2WD)に近い価格となる。
ただ新型は、クロストレックに新採用された2.5ℓストロングハイブリッドのS:HEVを主力に据えてくる可能性が高い。このパワーユニットを採用するクロストレックのS:HEV・EXの価格は、販売店情報によると405万3500円といったところ。新型フォレスターは中級グレードが440万円くらいになりそうだ。待望のストロングハイブリッドとはいえ、価格が大幅に上がってしまいそうなのは気になるところだ。
ランドクルーザー系の
人気は来年も続く
また受注の停止や納期の遅延が続いているトヨタの動向も気になる。販売店に尋ねてみると「ランドクルーザーの70、250、300は受注を停止している」という。依然として受注台数に対して日本仕様の生産が追い付かず、受注を止めている状態が続いているようだ。なお、定額制カーリースのKINTOでもランドクルーザー250を扱うが、リース期間が終了した後の買い取りはできないのがネック。所有権の得られる契約とは異なるから注意が必要だ。
その他のクルマでは発売されたばかりのフロンクスも納期が厳しい一台。すでに1万台を超える受注を集めているが、インド生産の輸入車ということもあって、当初計画していた月販売目標台数が1000台と少ない。そのため販売店では「今の納期は半年から10か月で、今後は延びる可能性がある」と話す状況だ。
ちなみに今年発売したSUV系の中では、三菱・トライトンは「長くても半年以内で極端に遅れることはない」、マツダ・CX‐80は、販売店では「2か月以内に収まる」としており、設計の新しいSUVのすべてが納期が遅くなるわけではないようだ。
TOYOTA 新型クラウンエステート


クラウンエステートは、クラウンシリーズのSUVではボディが最も大きく、キャビンも荷室もゆったり。実用性の高さも売りとなるだろう。メカニズムはクラウンスポーツと同様で、直列4気筒2.5ℓをベースにしたハイブリッドとプラグインハイブリッドが用意される。駆動方式は全車4WDと4輪操舵を搭載するなど、装備充実のプレミアムモデルとして人気を集めそうだ。
SUBARU 新型フォレスター


すでに北米では発売済みで、来年には国内導入が始まるのは確実。パワートレーンの強化に加えて、フルインナーフレーム化されたSGP(スバル・グローバル・プラットフォーム)が採用されるなど、走行関連機能の充実ぶりも著しい。価格帯の上昇は避けられないが、国内でも相当な人気を集めるのは間違いないだろう。
TOYOTA ランドクルーザー250

現時点では受注停止の状態だが、今年9月にアルヴェルで行われたような「台数限定でのゲリラ販売」の可能性が捨てきれない。少しでも早く入手したいなら、ディーラーに購入の意思を伝えることはやっておきたい。
SUZUKI フロンクス

予想を超える受注を集めたことで、納期問題が勃発しそうなフロンクス。インド生産の輸入車ということもあって、月に納車できる台数の融通が効かない可能性も。ジムニーほど深刻にはならないだろうが、注意が必要な一台である。

ライタープロフィール
オーナードライバーに密着したクルマとクルマ社会の話題を満載した自動車専門誌として1959年1月に創刊。創刊当時の編集方針である、ユーザー密着型の自動車バイヤーズガイドという立ち位置を変えず現在も刊行を続けている。毎月デビューする数多くの新車を豊富なページ数で紹介し、充実した値引き情報とともに購入指南を行うのも月刊自家用車ならではだ。
オーナードライバーに密着したクルマとクルマ社会の話題を満載した自動車専門誌として1959年1月に創刊。創刊当時の編集方針である、ユーザー密着型の自動車バイヤーズガイドという立ち位置を変えず現在も刊行を続けている。毎月デビューする数多くの新車を豊富なページ数で紹介し、充実した値引き情報とともに購入指南を行うのも月刊自家用車ならではだ。