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更新日:2024.10.31 / 掲載日:2024.10.31
マツダ 「CX-60」約3万5千台をリコール 動力伝達装置・原動機・電気装置に不具合
マツダは10月31日、動力伝達装置・原動機・電気装置に不具合があるとして「CX-60」34,461台(2022年7月~2024年8月)のリコールを国土交通省に届け出た。
今回「CX-60」では、動力伝達装置(トランスミッション制御コンピュータ)、原動機(エンジン制御コンピュータ)、電気装置(マイルドハイブリッド用バッテリー、ダッシュ・エレクトリカル・サプライユニット)に不具合が見つかった。これらの不具合により、エンストやエンジンの再起動ができない、などの事象が起こる可能性がある。なお、今回の不具合に関連しての事故は発生していない。
問い合わせは、マツダ(株)コールセンター(TEL:0120-386-919)にて。
トランスミッションおよびエンジンの制御コンピュータに不具合、エンジンの再始動ができないおそれ
トランスミッション制御コンピュータの不具合について
国交省によると、マイルドハイブリッド車のトランスミッション制御コンピュータにおいて、クラッチ制御が不適切なため、モーターによるEV走行中に停止したエンジンを再始動する際、モーターとエンジンを繋ぐクラッチの締結タイミングがずれることがある。そのため、エンジンを再始動するためのピストン停止位置からずれて再始動できないおそれがあるという。
これについて、ユーザーから13件の不具合報告が寄せられていた。
エンジン制御コンピュータの不具合について
国交省によると、マイルドハイブリッド車のトランスミッション制御コンピュータにおいて、クラッチ制御が不適切なため、エンジンを停止してモーターによるEV走行へ切り替わった直後に停止したエンジンが再始動する際、モーターとエンジンを繋ぐクラッチの締結タイミングがずれることがある。そのため、エンジン回転が上昇せず、再始動できないおそれがあるという。
これについて、ユーザーから29件の不具合報告が寄せられていた。
エンジン制御コンピュータとマイルドハイブリッド用バッテリーの不具合でエンストのおそれ
国交省によると、マイルドハイブリッド車のエンジン制御コンピュータとマイルドハイブリッド用バッテリーにおいて、バッテリー制御が不適切なため、バッテリー内部のセルに電圧差が生じることがある。そのため、そのまま使用を続けると電圧差が大きくなり、エンジン始動時に故障判定してエンジン警告灯が点灯し、メーターに「ハイブリッドシステム異常」のメッセージが表示され、モーターアシストが停止するおそれがある。有車速アイドリングストップ時に故障判定すると、最悪の場合、エンジンが再始動できずエンストするおそれがあるという。
これについて、ユーザーから35件の不具合報告が寄せられていた。
電気装置の制御プログラムの不具合で、空調などが機能しないおそれ
国交省によると、電気装置(ダッシュ・エレクトリカル・サプライユニット)において、制御プログラムが不適切なため、起動時の情報処理が終了せず、正常に起動しないことがある。そのため、メーターに複数の異常メッセージが表示され、空調やシートベルトリマインダー、360°ビューモニターが機能しないおそれがある。また、エンジン警告灯が点灯し、高電圧バッテリーの冷却も機能しないおそれがあるという。
これについて、ユーザーから35件の不具合報告が寄せられていた。
マツダ 公式HP:
https://www.mazda.co.jp/
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