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更新日:2022.09.08 / 掲載日:2022.09.08
J.D.パワー 日本自動車初期品質調査2022 ダイハツが首位に
CS(顧客満足度)に関する調査・コンサルティングの国際的専門機関のJ.D.パワー ジャパン(東京都港区)は9月7日、「2022年 日本自動車初期品質調査(IQS)」の結果を発表した。同調査は新車購入者を対象に年1回実施、今回で12回目を数える。
ダイハツがブランド総合1位 ラグジュアリーブランドではレクサスが首位


同調査では、所有する自動車の不具合経験を9カテゴリー221項目に分類し、ユーザーに評価を聴取。すべての不具合項目は車両100台当たりの不具合指摘数(単位:PP100)として集計し、スコアが低いほど不具合指摘が少ない(品質が高い)ことを示すものとしている。なお、9つのカテゴリーは「外装」「走行性能」「装備品/コントロール/ディスプレイ(FCD)」「運転支援」「インフォテインメント」「シート」「空調」「内装」「パワートレイン」。
2022年の業界平均は138PP100で、前年結果(137PP100)とほぼ同水準に。今回のランキング対象ブランド中、最も不具合指摘が少なかったのはダイハツ(116PP100)だった。ダイハツはセグメント別ランキングにおいても、「ムーヴキャンバス」や「ロッキー」など、8セグメント中4セグメントで首位を獲得している。
また、ラグジュアリーブランドではレクサス(169PP100)の不具合指摘が最も少ないという結果になった。

インフォテインメントへの不具合指摘が多い傾向 項目別では車線逸脱ワーニングの“警告”に指摘多数
9カテゴリー中、最も不具合指摘が多かったのは「インフォテインメント(24.8PP100)」で、2021年調査に続き多い傾向に。中でも「車載ナビゲーションシステム – 分かりにくい/使いにくい」、「タッチスクリーン/ディスプレイ – 使いにくい/操作しにくい/分かりにくい」、「車載音声認識 – コマンドを認識しないことがよくある/分かりにくい/使いにくい」などの不具合指摘が多かったという。
また、インフォテインメントはブランド間の不具合指摘数の差が最も大きかった事も特徴的で、最少は17.6PP100、最多では84.3PP100と、66.7ポイントもの差がみられたとしている。
一方、最多不具合指摘項目となったのは「車線逸脱ワーニング/レーンキープアシスト – 警告がわずらわしい」で、2年連続で指摘が集中。2021年の6.3PP100から、今年の5.6PP100と数値は減少していた。この項目については米国で行われている同調査でも上位項目(4.1PP100)となっているが、日本での不具合指摘数は米国の数値を大きく上回っているという。
このほか、J.D.パワーではオートライト義務化への対応が一部モデルの不具合指摘を増加させていると注視。「車外ライトのスイッチ類 – 分かりにくい/使いにくい/場所がよくない」の不具合指摘は2021年の1.3PP100から1.6PP100へと増加しており、関連するコメントとして「点灯/消灯タイミングの不自然さ」や「ライトを完全にオフにできない」等が挙げられているという。
実施概要
■調査名:J.D. パワー 2022年日本自動車初期品質調査
■実施期間:2022年5月~6月
■調査対象:新車購入後2~13ヶ月経過したユーザー(18歳以上)
■調査方法:インターネット調査
■調査回答者数:20,797