車のニュース
更新日:2022.09.10 / 掲載日:2022.09.10

使い方無限大のスズキ「スペーシア ベース」が登場【ニュースキャッチアップ】

文●大音安弘 写真●ユニット・コンパス、スズキ
(掲載されている内容はグー本誌 2022年9月発売号掲載の内容です)

ジムニーやハスラーなど、ユーザーの心に刺さる商品企画が侮れないスズキ。今回登場したのは、スペーシアをベースとしたアクティブに使える1台。その名も 「BASE (ベース)」とネーミングも直球だ!

徹底的に使い倒せるクールな新顔!

割り切ったコンセプトで人気市場に参入!

 ジムニーやハスラーなどの遊べる軽を得意とするスズキから、新たに「スペーシア ベース」が誕生。スペーシア譲りの快適性と商用バンの機能性を組み合わせた1台なのだ。
 あえて2人までの乗員をメインとし、後席は積載性を重視した簡易的なものに。このため4ナンバー登録の商用車となるが、単なるお仕事グルマでないことは、そのビジュアルからも一目瞭然。力強いフロントマスクを採用し、ホイールやドアミラーなどと合わせてブラック化。クォーターガラスをパネル化することでギア感も高めている。ちなみに、ガラスを取り払うことで車内側は収納スペースに変身させた。そのワイルドな雰囲気のおかげで、商用車感は薄め。デカールチューンだけでも、自分だけのギアに仕上がりそうでワクワクさせる。
 強みであるラゲッジスペースは、単に積載能力を高めるだけでなく、簡易的な後席と3段調整式マルチボードの組み合わせで、デスクとベンチになったり、車中泊スペースになったりとオーナーのアイデア次第で、無限に広がる仕掛けだ。そして、従来のバンと大きく異なるのは、快適性を重視し、スペーシア同等の乗り心地や静粛性を与えたこと。さらに上級仕様「XF」は、装備も乗用仕様に引けを取らない。カスタム素材としても魅力的だ。

[CLOSE UP]マルチボードでラゲッジを自在に変化

 スペーシアの快適性を受け継ぐ前席エリアと、バンとしての機能性を追求した後部スペースに分けられたキャビンが、ベースの強み。限られたスペースを最大限活用すべく、後席は短距離移動向きの簡易的なベンチシートとした。ラゲッジスペースの仕掛けには、マルチボードが活用され、上下の3段階調整と縦置きによる車室の分割を実現する。シートやマルチボードは掃除しやすい加工や素材で仕上げられ、汚れを気にせず、ガンガン使い倒せるのもうれしい。

どのように使おうか夢が広がる有効スペース

車中泊ユーザー向け
人気の車中泊も実現!

 前席を倒してマルチボートを最下段にセットすると、2名分の就寝スペースが出現。大きな荷物はフロアボード下に、小物は車内の収納を活用すれば、寝床もゆったり。愛車がくつろぎ空間に。

アクティブユーザー向け
アウトドアスポーツを楽しむ!

 撥水加工の前席と防泥対応のフロアボードなどの組み合わせで、天候に左右されずにアウトドアを満喫。後の掃除も簡単に。助手席のバックレストをたためば、長尺物も楽々収まるのも強み。

ワーケーションユーザー向け
打ち合わせやテレワークにも!

 マルチボードを最上段にセットし、後席を折りたためば、デスクとチェアに早変わり。好きな場所がオフィスや自室に。オプションの外部電源入力コネクタを装備すれば、電気製品も使える。

個人経営店でのデリバリーユーザー向け
デリバリーもできます!

 ラゲッジを最大化したバンだから、積載能力にも自信あり。3段式のマルチボードを活用すれば、食品などの衝撃に弱い荷物も安心して運ぶことができる。そのまま移動販売車にも使えそう。

ペット旅ユーザー向け
ペットとの移動も安心に!

 マルチボードを縦にセットすると、セパレータとして活用できる。ペットとの移動の際、前席近くにケージを設置したり、休憩中などにペットの車内の移動を制限したりできて便利だ。

4WDも用意され、コストパフォーマンスも上々

 スペーシア第3弾の「ベース」は、遊び倒すために生まれた新感覚の軽だ。2グレード構成だが、趣味の相棒には、充実装備の「XF」がオススメ。価格は154万7700円~166万7600円とスペーシアハイブリッドXに近いが、ギアとしての素質は高く、その価値はあるはずだ。

この記事の画像を見る

この記事はいかがでしたか?

気に入らない気に入った

大音安弘(おおと やすひろ)

ライタープロフィール

大音安弘(おおと やすひろ)

1980年生まれ。埼玉県出身。クルマ好きが高じて、エンジニアから自動車雑誌編集者に転身。現在はフリーランスの自動車ライターとして、自動車雑誌やWEBを中心に執筆を行う。歴代の愛車は全てMT車という大のMT好き。

この人の記事を読む

1980年生まれ。埼玉県出身。クルマ好きが高じて、エンジニアから自動車雑誌編集者に転身。現在はフリーランスの自動車ライターとして、自動車雑誌やWEBを中心に執筆を行う。歴代の愛車は全てMT車という大のMT好き。

この人の記事を読む

img_backTop ページトップに戻る

ȥURL򥳥ԡޤ