車種別・最新情報
更新日:2022.04.26 / 掲載日:2022.04.24

新車購入必勝ガイド×10【4】フィット

いまや国産モデルに明確なハズレはないが、
できればお得なクルマを狙いたい。
そんな想いに応えるべく、新車購入のプロが選出した
「今、お買い得な10モデル」をピックアップ。
新車選びの参考にしてください。

●解説:渡辺陽一郎

HONDA フィット

●価格帯:155万7600〜259万1600円

多彩なユーティリティで
コンパクトカーの本質を追求

 フィットは立体駐車場が使いやすい高さに全高を抑えた5ナンバーサイズのコンパクトカーだが、車内はとても広い。身長170㎝の大人4名が乗車して、後席に座る乗員の膝先空間は、握りコブシ2つ半に達する。ミドルサイズのセダンやワゴンと同程度だから、長距離を快適に移動できることも美点になっている。
 また燃料タンクを前席の下に搭載するセンタータンクレイアウトのおかげで、後席を畳むと大容量の荷室に変更できる。後席の座面を持ち上げると、車内の中央に背の高い荷物も積める。インパネなど内装の造りも、価格の割に上質だ。このようにフィットは、コンパクトカーでありながら、上級クラスのワゴンに匹敵する実用性を備えている。
 外観はシンプルなワンモーションフォルム。フロントピラー(柱)の形状を工夫したことで、前後左右ともに視界が優れている。最小回転半径は4.9〜5.2mだから、小回りの利きも良い。混雑した市街地や駐車場でも運転しやすい、コンパクトカーの基本もしっかりと押さえている。
 装備も充実しており、衝突被害軽減ブレーキと運転支援機能のホンダセンシングは、全車に標準装着。LEDヘッドランプも大半のグレードに標準装着される。

【モデルプロフィール】

コンパクトカーの代表車種で、SUV風のクロスターを除くと、全長が4m以下の5ナンバー車になる。全高も2WD車は1550㎜を下まわり、立体駐車場を使いやすい。直列4気筒1.3ℓのNAエンジンと1.5ℓのe:HEVがある。

【試乗インプレ】

1.3ℓNAガソリンは、実用回転域の駆動力に余裕を持たせて扱いやすい。e:HEVはモーター駆動が中心になることもあって、加速が滑らかで、アクセルペダルを踏み増した時の瞬発力も高い。操舵感は機敏ではないが、反応の鈍さは抑えられ、誰にでも運転しやすい特性を持つ。

主要諸元(e:HEV HOME 2WD)
●全長×全幅×全高(㎜):3995×1695×1540 ●ホイールベース(㎜):2530 ●車両重量(㎏):1190 ●パワーユニット:1496㏄直4DOHC(98PS/13.0㎏・m)+モーター(80kW/253N・m) ●トランスミッション:電気式CVT ●WLTCモード総合燃費:28.6㎞/ℓ ●ブレーキ:ベンチレーテッドディスク(F)/ディスク(R) サスペンション:マクファーソンストラット式(F)車軸式(R) ●タイヤ:185/60R15

【オススメグレード】HOME 2WD

ハイブリッドは大半のグレードで、ノーマルエンジンとの価格差を35万円弱に抑えた。これは割安だが、価格帯の中心は210万円を超える。そこでNAエンジンのホームを推奨したい。競争の激しいカテゴリーとあって、エアコンのフルオート機能や上級シート表皮などを備えても価格は180万円以下に収まる。お買い得だ。

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内外出版/月刊自家用車

ライタープロフィール

内外出版/月刊自家用車

オーナードライバーに密着したクルマとクルマ社会の話題を満載した自動車専門誌として1959年1月に創刊。創刊当時の編集方針である、ユーザー密着型の自動車バイヤーズガイドという立ち位置を変えず現在も刊行を続けている。毎月デビューする数多くの新車を豊富なページ数で紹介し、充実した値引き情報とともに購入指南を行うのも月刊自家用車ならではだ。

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オーナードライバーに密着したクルマとクルマ社会の話題を満載した自動車専門誌として1959年1月に創刊。創刊当時の編集方針である、ユーザー密着型の自動車バイヤーズガイドという立ち位置を変えず現在も刊行を続けている。毎月デビューする数多くの新車を豊富なページ数で紹介し、充実した値引き情報とともに購入指南を行うのも月刊自家用車ならではだ。

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