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更新日:2026.09.04 / 掲載日:2026.09.04

今知りたい!魅力のポイント《新型キックス》

今知りたい!! 注目モデル魅力のポイント総まとめ!

今回の企画はニューモデルや定番人気モデルなど、要注目国産モデルを厳選! プロフィールやコンセプトをひも解くとともに、それぞれの魅力のポイントをピックアップ。さらに、おすすめのグレードやオプションなど、クルマ選びの際に知っておきたい詳細まで深掘りして紹介する。

●文:川島 茂夫

※本記事の内容は月刊自家用車2026年10月号制作時点(2026年8月中旬)のものです。

全車e-POWER+プロパイロット。走りもプレミアム感もグレードアップ

実用性を確保しながらプレミアム志向に応える
 キックスが分類されるのは一番人気のコンパクトSUVクラス。日常用途のモデルが中心だが、その中ではキックスはややレジャー寄りの立ち位置と言える。しかし、ベースが乗用車プラットフォームということもあるのだろうが、悪路走破性への要求はさほど高くはない。
 キックスは170㎜の最低地上高に4WD車の後輪駆動用モーターに68‌PSのモーターを採用するなどコンパクトSUVとしてはポテンシャルの高いツインモーター式4WDを採用している。シャシー設計の点からも本格オフロード走行向けとは言い難いが、コンパクトSUVの中では4WD性能にこだわった設計だ。
 パワートレーンは発電専用エンジンと一体化を進めた5イン1設計を採用した第3世代e-POWER。前輪駆動に加えツインモーター式4WDを採用したe-4ORCEが用意されている。日産のHEVの使い方で特徴的なのは路面凹凸による駆動トルクの揺動の抑制などに駆動力制御を用いていることだが、e-4ORCEではその制御範囲を4輪に拡大し、サスチューニングも4WDの特性に応じたものとしている。
 大人の4名乗車の長距離ドライブに不足ない居住性など一般的な実用性を備えているが、どちらかと言えばコンパクトSUVではかなりプレミアム&スペシャリティ志向の強いモデルと考えていい。価格レンジの広さも重要なクラスでHEVモデルのみの設定もプレミアム性の高さのひとつ。また外観の印象もクラッディング等のSUV的な演出はあるもののアウトドア趣味に振った印象はあまりしない。一方、ノートやオーラと似た雰囲気もある。コンパクトSUVではなく日産乗用車群のオーラの上級に位置する中堅モデルとしてもおかしくない。
 視点を変えるならレジャー志向のSUVとして突出した特徴がないモデルとも言える。アウトドアのベースキャンプや大物積み対応などレジャー用途向けの特別な工夫は見当たらない。SUVのひとつの側面となるハイトワゴン的パッケージングによるキャビン実用性だが、スペシャリティな雰囲気を持たせながら要点を押さえて実用性を確保した印象。外観の印象よりも使えるが、実用性優先で選ぶモデルとは言い難い。
 アウトドア趣味を楽しむためにSUVを考えているユーザーにとって、キックスは必ずしも正しい選択とは限らない。ただ、時代を感じさせる先進感や上級クラスを思わせる走りの質を求めるならコンパクトカー全般で比較しても筆頭に上がるモデルなのは間違いない。

NISSAN[新型]キックス

●発表年月(最新改良):’26年6月(未実施)

力強く張り出したグラマラスなフェンダーが魅力的で、先代と比べて垢抜けた印象が強まっている。ツートーン仕様はルーフ部分がブラック仕上げとなる。
インパネまわりは2枚の12.3インチディスプレイを繋いだ統合型インターフェイスが目を引く。シートは乗員の体圧を分散し中立姿勢を保持できるゼログラビティシートを採用する。
海外ではガソリン車中心だが、国内では第3世代e-POWERのみ。エンジンが1.4ℓとなるなど、先代ノートより優位に立つ。
ルーフを絞り込んだ割には開口部の幅や高さも上手に確保。後席格納時に床面がフラットになるなど使い勝手も上々。荷室にはAC100V電源がオプションで用意されている。

《魅力ポイント》第3世代e-POWERとe-4ORCEの高性能

 先代キックスからツインモーター式4WDを採用していたが、新型では駆動力等の制御範囲と制御精度を大幅に向上させたe-4ORCEにグレードアップしている。コンパクトSUVというと生活四駆の延長線上レベルの4WDも少なくないが、キックスの4WDシステムはオンロードでのハンドリングや乗り心地を含めた走りの質感、滑りやすい路面を中心にした悪路踏破性など、オンロードでもラフロードでもFWD車を大きくしのぐ性能を発揮する。降雪地域以外のユーザーにも走りの質感向上など多くのメリットのある4WDシステムである。

《魅力ポイント》ひとクラス上のモデルを思わせるプレミアム感

 最近の日産デザインの傾向に則ったとも言えるが、精悍に作り込まれたフロントマスクや立体的なフェンダー周りのデザインなど、都会的なプレミアム感漂う内外装は新型キックスの売り物のひとつとなっている。また、BOSE製プレミアムオーディオの設定などコンパクトクラスではちょっと贅沢な装備も用意。SUV限定ではなくオーラの上位モデルとして小さなプレミアムカーを求めるユーザーにとっても中々魅力的な内容だ。おすすめグレードでも述べたように走りの質感にこだわるなら4WD車を狙うべきだ。

《新型キックス》主要諸元&装備比較

《新型キックス》おすすめグレード

X e-4ORCE

●価格:359万9200円

ベーシックなXを軸に装備と価格を検討すべし
 パワートレーンに差がなく、装備の必要度に応じて選ぶグレードが変わってくる。グレード設定の基本だが、あが無く、価格と装備のバランスがいい。オプションを上手に使ってコスパを上げられるXが一般的と思えるが、ちょっと便利な装備まで狙うとXプラスのほうが買い得になる。利便装備の充実を基本にしたコスパ派は両グレードの比較が必須である。

《新型キックス》おすすめオプション

インテリジェントアラウンドビューモニター

純粋に装備なら全周囲モニター、機構としてはやはりe-4ORCE
 装備関連ではモニターなどの車体周辺監視システムがオススメだ。それらの装備はXから設定されるが、標準装着されるのはXプラス以上となっている。また、装備とは言い難いが、キックス選びで是非選んで欲しいのは4WD、つまりe-4ORCEだ。XではFWDに比べて約35万円高になるが、走りの質とか余裕の上昇幅を考えるなら納得の範囲。長距離派には特にイチオシだ。

《新型キックス》ライバルチェック

TOYOTA カローラクロス

●価格:298万1000円〜407万7700円 ●発表年月(最新改良):’21年9月(’26年7月)

ファミリー&レジャーの最適解となる実用性とコスパ
 キックスと同様にSUVとしては都会派となるが、比較するとカローラクロスはプレミアム志向というよりも、経済性と実用性のウェルバランス型。4WDにはツインモーター式を採用するが後輪駆動用モーターは41PS仕様であり、スペック的にもキックスよりおとなしめだ。ちなみに4WD車のWLTC総合モード燃費は3.1㎞/ℓほどカローラクロスが勝っている。レジャー&ファミリー用途ならカローラクロスに分がある。

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内外出版/月刊自家用車

ライタープロフィール

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オーナードライバーに密着したクルマとクルマ社会の話題を満載した自動車専門誌として1959年1月に創刊。創刊当時の編集方針である、ユーザー密着型の自動車バイヤーズガイドという立ち位置を変えず現在も刊行を続けている。毎月デビューする数多くの新車を豊富なページ数で紹介し、充実した値引き情報とともに購入指南を行うのも月刊自家用車ならではだ。

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