車種別・最新情報
更新日:2026.05.08 / 掲載日:2026.05.08
いつ買える? 北米モデル先取り情報・インテグラ/ハイランダー/ムラーノほか
買っていいのか? それとも待ちか?
この春、国内導入が発表された米国生まれの日本車たちは、国内ラインナップになかった個性派ばかりということもあって、興味を覚えるユーザーもいるはずだ。ここでは現時点で判明している情報をまとめてみたぞ。
●文:渡辺陽一郎
※本記事の内容は月刊自家用車2026年6月号制作時点(2025年4月中旬)のものです。
北米生まれが“そのまま”買える時代が到来?!『北米生産車購入ガイド』
独自の個性や魅力はあるが現状ではオススメしにくい
アメリカのトランプ大統領が「日本はアメリカ製の乗用車をどうして買わないのか」と主張したことを発端に、国土交通省は車両の保安基準を改正した。この改正の内容を簡単に述べると、アメリカの基準に適合していれば、安全性の確保などが達成されたと判断して、日本の追加試験を行わずに輸入販売できる、ということだ。
今後はこの認定制度を活用して、北米で生産された日本車が輸入販売される。2026年4月上旬時点で、国内メーカーから導入が発表されたモデルは、トヨタはピックアップトラックのタンドラとSUVのハイランダー、ホンダはSUVのパスポートとスポーティカーのアキュラインテグラ、日産はSUVのムラーノになる。
この制度に基づくアメリカ生産車を検討するときに注意してほしいのは、最小限度の変更で輸入されるモデルが大半であることだ。
まずステアリングの位置は、一部のモデルを除けば左ハンドルが基本になる。また、クルマの機能なども国内生産車と同じにはならない。
例えば、トヨタ・タンドラのホームページには「タンドラのご購入にあたって/留意事項説明書」という項目が設けられていて、以下のような内容が記載される。「衝突被害軽減ブレーキは日本基準とは性能に差があり、歩行者保護性能や車外騒音、排出ガスの基準も異なる」というのだ。
ほかにもフォグランプも取り付け位置が国内基準とは違って、対向車を眩惑させる場合もあるため、視界が悪い時以外は使えない。さらに通信機能は北米仕様だから日本では作動せず、ナビゲーション機能も地図データが北米仕様だから日本では使えないし、標識をディスプレイに示すロードサインアシストも、日本の標識は北米と異なるから機能しない。また塗装も北米基準だから、日本仕様に比べると、ボディの磨き跡、塗装面のヘコミや膨らみが目立つ場合もあるかも知れない。
北米生産車に適用される新しい認定制度では、ヘッドランプの光軸を左車線用に変えたり、メーターの表示を日本向け変更する程度の、日本の公道を走る時に必要な最低限度の内容に留まるようだ。
HONDA パスポート
ホンダはアメリカ製の乗用車に適用される新しい認証制度を活用して、SUVのパスポート・トレイルスポーツ・エリートを輸入する。全長は4900㎜、全幅は2020㎜、全高は1860㎜と大柄で、外観の存在感も強い。エンジンはV型6気筒3.5ℓで、最高出力は285PSだ。予想される価格はトヨタランドクルーザー300と同等クラスで、おおよそ700〜900万円になりそうだ。

HONDA インテグラ
インテグラはかつて国内で販売されていたが、今は海外で展開する上級のアキュラブランドで扱うスマートな5ドアハッチバックだ。輸入するアキュラ・インテグラタイプSは、シビックタイプRと同じ直列4気筒2ℓターボを搭載する。販売店では「価格を700万円前後にして欲しいが、実際は800万円以上になりそうだ」とのこと。シビックタイプRよりも少し高いモデルになりそうだ。

TOYOTA タンドラ
新しい制度により輸入を開始する北米生産車の中で、特に個性の強さが際立っているのがタンドラだ。2列シートのピックアップトラックで、全長は5930㎜、全幅は2030㎜、全高は1980㎜。エンジンはV型6気筒3.5ℓツインターボで、最高出力は394馬力、最大トルクは66.1㎏-mと強力だ。パートタイム式4WDを搭載して価格は1200万円であることが発表されている。

TOYOTA ハイランダー
ハイランダーは3列のシートを備えるLサイズSUVだ。アメリカで生産するが、ニュージーランド仕様がベースになるため、タンドラとは異なり右ハンドル車が輸入される。全長は4950㎜、全幅は1930㎜と、ランドクルーザー250と同等の大きさ。直列4気筒2.5ℓのハイブリッドを搭載する。駆動方式は4WDのE-Fourで、価格は860万円と発表済みだ。

NISSAN ムラーノ
日産は新しい北米生産車の認定制度を活用して、SUVのムラーノを輸入する。初代と2代目のムラーノは、日本でも2004年から2015年に掛けて販売されていた。今回輸入するのは4代目で、全長は4900㎜、全幅は1980㎜、全高は1730㎜に達する。エンジンは圧縮比の可変機能を備えた2ℓターボで、予想される価格は700〜800万円になりそうだ。

ライタープロフィール
オーナードライバーに密着したクルマとクルマ社会の話題を満載した自動車専門誌として1959年1月に創刊。創刊当時の編集方針である、ユーザー密着型の自動車バイヤーズガイドという立ち位置を変えず現在も刊行を続けている。毎月デビューする数多くの新車を豊富なページ数で紹介し、充実した値引き情報とともに購入指南を行うのも月刊自家用車ならではだ。
オーナードライバーに密着したクルマとクルマ社会の話題を満載した自動車専門誌として1959年1月に創刊。創刊当時の編集方針である、ユーザー密着型の自動車バイヤーズガイドという立ち位置を変えず現在も刊行を続けている。毎月デビューする数多くの新車を豊富なページ数で紹介し、充実した値引き情報とともに購入指南を行うのも月刊自家用車ならではだ。