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更新日:2018.11.06 / 掲載日:2007.10.26
三菱 ランサーエボリューションX 新車紹介
三菱 ランサーエボリューションX 新車紹介
紹介
発表:2007年10月1日
文:森野恭行 写真:犬塚直樹
■エボXは車台も、心臓も一新して登場!先進のツインクラッチSSTを搭載
ランエボの進化を振り返れば、92年のIから95年のIIIを第1世代、96年のIVから99年のVIを第2世代、01年のVIIから05年のIXを第3世代として区分できる。そして、10代目から新たなステージに突入することに。X(テン)はプラットフォームに加えて、エンジンもアルミブロックの新世代機に一新しての登場だ。また、ベース車との関係も変化。従来までのエボは、ランサーベースのモータースポーツ用ホモロゲーションモデルという位置づけだったが、Xは継続販売モデルに昇格。スタイルを見ればわかるように、オリジナルデザインはエボXのほうで、そこからギャランフォルティス(海外名はランサー)が生み出されたというカタチだ。
■ドライビング/ユーティリティ
まずはエンジンに注目。4B11ターボは軽量化(エンジン単体で12kg)、排ガスクリーン化などの進化とともに、4G63ターボを1.5kg m上回る43.0kg mの最大トルクを獲得したのが見もの。そして、その性能を受け止めるミッションも一新された。5MTも新開発だが、より注目度が高いのは三菱版DSGと言える「ツインクラッチSST」。F1に迫る電光石火のシフト(パドルを装備)と、AT感覚のイージードライブを両立させる革新の2ペダルだ。
ではシャシーは?サスは前後とも専用設計で、GSRは245/40R18サイズの高性能タイヤやブレンボ製ブレーキを標準装備。また、ランエボの速さの決め手と言えるハイテク駆動制御は、ACD、AYC、スポーツABSに挙動安定化メカのASCを加えることで「S-AWC(スーパー・オール・ホイール・コントロール)」へと発展した。ねらいは、乗り手とマシンが対話をし、走りを楽しみながら到達するスピードの極限。従来のエボとは走りの思想が変わった。
■インテリア/エクステリア写真[1]
ベースはフォルティスだが、専用の本革巻き3スポークステアリング、ブラックパール加飾パネル(RSはブラック)、アルミペダル(GSRのみ)などを装備。エボXにふさわしいスポーツ性と上級感を演出する。
先代と同等の室内有効長を確保。つまり、大柄な男性4人でも快適に過ごせる居住性を備える。そこがピュアスポーツとの大きな違いで、家族ユースにも対応。
GSRはRECARO製フルバケットシートを標準装備。本革+グランリュクス(スウェード調合成皮革)のレザーコンビシートもオプション設定している。
■インテリア/エクステリア写真[2]
ギャランVR-4時代から進化・熟成を重ねてきた4G63ターボから、新開発の4B11・MIVECターボに心臓をスイッチ。ブロックはアルミ製で、軽量化にも貢献する。
エボXは、バッテリーをトランク右奥に移設して重量配分を改善し、隔壁部にV字ブレースを装着してボディを補強している。それでいて荷室容量も十分だ。
獲物に襲いかかる猛獣のように精悍。逆スラントノーズ、台形グリル、エアダクト付きボンネット(アルミ製)、サイドエアアウトレット、大型リヤスポイラー、ディフューザー付きリヤバンパーなどの専用アイテムを採用し、ド迫力を演出する。
ランサーエボリューションX・GSR(5MT)主要諸元
全長×全幅×全高 | 4495×1810×1480mm |
---|---|
ホイールベース | 2650mm |
トレッド前後 | 1545mm |
車両重量 | 1520kg |
エンジン | 直4DOHCターボ |
総排気量 | 1998cc |
最高出力 | 280ps/6500rpm |
最大トルク | 43.0kg m/3500rpm |
10・15モード燃費 | 9.9km/L |
サスペンション前/後 | ストラット/マルチリンク |
ブレーキ前後 | Vディスク |
タイヤ前後 | 245/40R18 |
全国メーカー希望小売り価格
RS | 5MT | 299万7550円 |
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GSR | 5MT | 349万5450円 |
GSR | ツインクラッチSST | 375万600円 |
※価格は全国メーカー希望小売り価格。