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更新日:2018.11.21 / 掲載日:2006.06.02
トヨタ エスティマハイブリッド 新車紹介
トヨタ エスティマハイブリッド 新車紹介
紹介
発表/2006年6月12日
文:諸星陽一 写真:犬塚直樹
■ハイブリッドシステムを一新し、よりパワー&エコ性能がアップ
昨年の東京モーターショーに出品されたエスティマハイブリッドがついに登場した。新型の最大のポイントは、従来モデルから一新されたハイブリッドシステムだ。
■ドライビング/ユーティリティ
従来型は「THS-C」と呼ばれるハイブリッドシステムで、2.4Lエンジンにフロントモーターを組み合わせ、CVTを介してフロントを駆動。さらにリヤモーターで後輪を駆動させるE-Fourという駆動レイアウトだった。が、新型は「THSII」と呼ばれる、ハリアーシリーズのハリアーハイブリッドと同様のシステムに変更した。
従来型と新型の最大の違いは、まず新型はCVTを持たないこと。その代わりに、フロントモーターとリダクションギヤ(モーターの駆動力を増幅させる装置)、発電機、動力分割機構(エンジン出力を駆動側とバッテリー充電側に適切に配分する装置)がトランスミッションの役割を果たしている。
次に可変電圧システム。これはバッテリーからモーターへ流れる電圧を昇圧する装置で、これによりモーター出力を大幅に向上させることが可能となる。実際、フロントモーターの出力は従来型の18馬力から143馬力へアップ。リヤモーターも約2.5倍の68馬力へアップした。
このように、THSIIを搭載することにより、従来型に比べよりハイパワーで低燃費を実現。カタログ値の10・15モード燃費は、従来型に比べて1.4km/Lアップを果たしている。
また、駆動用バッテリー位置の変更により、新型はガソリンモデルと同等の室内空間を確保。さらにラゲッジスペースへの影響もほとんどなく、6対4分割でサードシートを床下収納できるようになるなど、使い勝手も向上した。
■インテリア/エクステリア写真[1]
ガソリン仕様ともっとも違うのが、このフロントシートまわり。駆動用バッテリーを収めるため、大型のセンターコンソールが装着されている。フロント左右のウォークスルーはできなくなった。
Gグレードはアルカンターラのシート地を採用し、運転席がパワーアジャスト式となる。Xグレードはダブルラッセルのシート地を採用。
7人乗りモデルのセカンドシートは、シートビルトインタイプのオットマンを標準装備。前後スライドはもちろん、横スライドも可能。
■インテリア/エクステリア写真[2]
ボンネット内に収められたエンジンをはじめとした駆動用システム。冷却水やブレーキフルードなどはメンテナンスしやすい場所にタンクが配置されている。
動力系システムを上から見た透視図。注目してもらいたいのは、リヤのオーバーハング部分。まったく何のシステムも存在せず、スッキリとしていることがわかる。
サイドやリヤのエクステリアは、ガソリンモデルと大きな差はない。ただし、リヤコンビランプはクリアレンズを採用。内部にLEDを装着したタイプに変更されている(ガソリンもバルブはLED式)。
エスティマハイブリッドG7人乗り(CVT)主要諸元
全長×全幅×全高 | 4800×1800×1760mm |
---|---|
ホイールベース | 2950mm |
トレッド前/後 | 1545/1550mm |
車両重量 | 1970kg |
エンジン | 直4DOHC |
総排気量 | 2362cc |
最高出力 | 150ps/6000rpm |
最大トルク | 19.4kg m/4000rpm |
フロントモーター最高出力/最大トルク | 143ps/27.5kg m |
リヤモーター最高出力/最大トルク | 68ps/13.3kg m |
10・15モード燃費 | 20.0km/L |
サスペンション前/後 | ストラット/トーションビーム |
ブレーキ前/後 | Vディスク/ディスク |
タイヤ前後 | 215/60R17 |
バリエーション&価格
X | 8人乗り/7人乗り | 363万3000円/367万5000円 |
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Xサイドリフトアップシート | – | 377万円 |
G | 8人乗り/7人乗り | 436万8000円/441万円 |
Gサイドリフトアップシート | – | 447万円 |