車種別・最新情報
更新日:2023.05.29 / 掲載日:2023.05.29

三菱アウトランダー/エクリプスクロス 国内PHEVベストセラー車の魅力

トヨタだけじゃないぞ

実力派勢揃い! 国産PHEV大研究

プリウス、RAV4、ハリアーと、充実のPHEVラインナップを誇るトヨタ。そのトヨタ以外の国産車に目を向けると、同じPHEVでもそれぞれの個性があることがわかる。

●文:川島茂夫

MITSUBISHI アウトランダー

電動走行を最大限に活かした走りが際立つ

●価格:484万1100〜570万5700円

【WLTCモードハイブリッド燃費】16.2〜16.6㎞/ℓ
【WLTCモード等価EVレンジ】83〜87㎞
【走行用モーター出力】前:116PS/後:136PS

乗り味&実用性CHECK!

大トルクを高度に調教
ハードな走行もこなす

 国産PHEVで構造及び性能で最もBEVに近いのが同車だ。高速巡航燃費改善のために直動(パラレル式)を用いるが、走行の大半はシリーズ式、つまりモーター駆動。そのためモーター特有の低回転の大トルク、即応性、精密制御などを活かしてドライバビリティを造り込んでいる。また、全モデルが標準装備で急速充電にも対応している。

 動力性能では瞬発力と伸びやかさの両立が特徴。踏み込み直後の加速反応を鋭くするだけではドライバビリティが粗くなるが、定常加速への繋がりがよく、スポーティかつ扱いやすいドライバビリティを実現している。

 もうひとつの注目点は操安性だ。精密トルク制御を活かし、コーナリングなどの走行状況に応じて4輪のトルクを最適化。トルク制御による安定性と運動性の高レベルでの両立は最近の4WD車では珍しくはないが、マニアックなスポーツドライビングにまで対応している。ミツビシ独自の車両運動総合制御のS-AWCの象徴的なモデル。プラグインとは無関係とも言えるのだが、モーターによる純電動走行の動力性能以外への展開という可能性でもBEV時代の走りを予感させてくれる。

プロフィール&主要諸元

 日産との協業による新プラットフォームを採用した現行型は、国内ではPHEVのみを設定。優れた電動制御によって自在な走りを獲得し、また、5人/7人乗りの選択が可能など、電動以外の部分における使い勝手や魅力も十分。国内PHEVのベストセラーとなっている。

■主要諸元(G.7人乗り)
●全長×全幅×全高(㎜):4710×1860×1745 ●ホイールベース(㎜):2705 ●車両重量(㎏):2090 ●パワーユニット:2359㏄ 直4(133PS/19.9㎏・m)+モーター(前:85kW/255N・m、後:100kW/195N・m) ●トランスミッション:1段固定式 ●標準タイヤサイズ:255/45R20

《ANOTHER MODEL》MITSUBISHI エクリプス クロス[PHEV]

●価格:386万3200円〜465万800円

【WLTCモードハイブリッド燃費】18.6㎞/ℓ
【WLTCモード等価EVレンジ】57㎞
【走行用モーター出力】前:82PS/後:95PS

アウトランダー譲りのパワートレーンがさらに切れ味を増す
 アウトランダーのパワートレーンをエクリプスクロスに移植したモデル。ただし、ホイールベースが短いこともあって駆動用バッテリー容量と満蓄電航続距離が減少している。短い全長とホイールベース、軽い車重は動力性能や運動性には有利に働き、アウトランダーよりも加速やハンドリングの切れ味が高まっている。しかも、安定性や滑らかさが犠牲になっていないのは電動とS-AWCの強味だ。

■主要諸元(G)
●全長×全幅×全高(㎜):4545×1805×1685 ●ホイールベース(㎜):2670 ●車両重量(㎏):1920 ●パワーユニット:2359㏄直4(128PS/20.3㎏・m)+モーター(前:60kW/137N・m、後:70kW/195N・m)

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内外出版/月刊自家用車

ライタープロフィール

内外出版/月刊自家用車

オーナードライバーに密着したクルマとクルマ社会の話題を満載した自動車専門誌として1959年1月に創刊。創刊当時の編集方針である、ユーザー密着型の自動車バイヤーズガイドという立ち位置を変えず現在も刊行を続けている。毎月デビューする数多くの新車を豊富なページ数で紹介し、充実した値引き情報とともに購入指南を行うのも月刊自家用車ならではだ。

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オーナードライバーに密着したクルマとクルマ社会の話題を満載した自動車専門誌として1959年1月に創刊。創刊当時の編集方針である、ユーザー密着型の自動車バイヤーズガイドという立ち位置を変えず現在も刊行を続けている。毎月デビューする数多くの新車を豊富なページ数で紹介し、充実した値引き情報とともに購入指南を行うのも月刊自家用車ならではだ。

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