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掲載日:2023.03.28 / 更新日:2023.03.28
ホンダフィットRSのおすすめグレードは?卓越した走りの良さを紹介!
2023春版・国産車ブランド別“イチ推し”セレクション
ブランドを代表するモデルをセレクトして、そのブランドらしさ、そのモデルらしさを深掘り! 「らしさ」のポイントをわかりやすく解説し、「らしさ」満点グレードを選定する。
●文:川島茂夫
HONDA フィットRS

パワートレーンは共通ながら卓越した走りの魅力が大きい!
2モーター式ハイブリッドシステム「e:HEV」を採用するなど、走行性能を上乗せした現行フィット。今回注目したのは追加設定された「RS(ロードセーリング)」だ。スポーティなルックスに留まらず、走りの特性まで専用に仕立てられている。
■主要諸元(e:HEV RS) ●全長×全幅×全高(㎜):4080×1695×1540 ●ホイールベース(㎜):2530 ●車両重量(㎏):1210 ●パワーユニット:1496㏄ 直列4気筒(106PS/13.0㎏・m)+モーター(90kW/253N・m) ●トランスミッション:電気式無段変速 ●WLTCモード総合燃費:27.2㎞/ℓ ●タイヤ:185/55R16
乗り心地も優秀で上質。スポーツ派以外にも◎
従来のネスに変わるスポーティ仕様として追加されたモデルが「RS」。RSのグレード名は初代フィットのスポーティグレードに由来し、先代のスポーティ仕様にも用いられていたグレード名であり、MCでの復活となった。
RS専用のエクステリアもセールスポイントのひとつだが、RSを特徴付けるのは走りの良さである。パワートレーンは他グレードと共通するため、動力性能の優位性はないが、専用サスチューンによりフットワークをグレードアップ。もちろん、スポーティ走行での操縦性の向上を図ったものだが、少々誇張した言い方をするなら世代が変わったと言えるほど進化。
タイトターンから高速コーナリングまで変化の少ない操縦特性。誇張された挙動や応答の遅れも少なく、収束性もいい。しかも荒れた路面での車軸周りの振動が少なく、うねり路の挙動も落ち着きがある。標準系より多少硬めだが、乗り心地の質感にも優れている。
RSというとスポーティ志向のユーザーのためのモデルと思われそうだが、長距離ツアラーとしての走りの質の向上は一般ユーザーにもメリットが多い。キャビン実用性も優れ、長距離派ダウンサイザーにはかなり魅力的だ。



“フィット RSらしさ”ココにあり!!
・快適長距離ツーリングのフットワーク
・広々視界のキャビン
・多彩な積載性

“らしさ満点”グレードは?
e:HEV RS

他グレードと同様に1.5ℓ内燃機+CVT仕様とe:HEVのふたつのパワートレーンが用意されている。フットワークの良さに惚れて選ぶなら内燃機仕様の方がコスパが高いが、その“アシの良さ”を堪能するならもっとパワーが欲しくなる。狙うなら動力性能で勝るe:HEV仕様だ。高速域での余力にも優れ、低中速域の加速の良さが走りの昂揚感を高めてくれる。