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更新日:2023.04.27 / 掲載日:2023.03.27

トヨタのイチ推し! 新型クラウンの魅力と“らしさ”満点グレードを深掘り!

2023春版・国産車ブランド別“イチ推し”セレクション

SUVブームや電動化・コネクティッドの波にもまれる自動車メーカーは、共通の課題に取り組みつつ、他社との差別化にも注力している。ここではそんな国産各社“ならでは”のイチ推しモデル、いわばブランドを体現する「代表車」をピックアップ。その魅力を明らかにしていく。その真打ちとも言えるハイパフォーマンス4WDモデルにこのほどついに試乗することができた。新時代を切り拓くその走りの魅力とは?

●文:川島茂夫

TOYOTA クラウン

●価格:435万〜640万円

従来のイメージにとらわれず、スポーティモデルとしてリセット

国内向け上級セダンだった従来型から一転、クロスオーバー、セダン、スポーツ、エステート(ステーションワゴン)と4タイプを設定し、海外でも販売することとなった。現在販売中のクロスオーバーはトヨタならではの新機軸が満載だ。

■主要諸元(クロスオーバー G“アドバンスト”) ●全長×全幅×全高(㎜):4930×1840×1540 ●ホイールベース(㎜):2850 ●車両重量(㎏):1770 ●パワーユニット:2487㏄ 直列4気筒(186PS/22.5㎏・m)+モーター(フロント88kW/202N・m、リヤ40kW/121N・m) ●トランスミッション:電気式無段変速 ●WLTCモード総合燃費:22.4㎞/ℓ ●タイヤ:225/55R19

FFベースの広い室内と
新世代の走行メカニズム
 クラウンの定義を破壊といっては大袈裟だが、現行クラウンの登場はそれに近いインパクトがあった。もっとも、公式には「クロスオーバー」はグレード名とされるが、今後追加される車体の異なる3系統を合わせてクラウンシリーズを形成するので、実質的にはクラウン・クロスオーバーという車種と捉えるべきだろう。

 カムリやレクサスESにも用いられるGA-Kプラットフォーム、つまり横置きFFベースのシャシーを用いるのもクラウン初。従来よりも向上したスペース効率によりキャビンスペースを拡大。なお、駆動方式は全車4WDを採用する。

 もうひとつ現行車で見逃せないのが新ハイブリッドシステムの採用だ。従来までのスプリット式も採用するが、2.4ℓターボ/6速ATを核としたパラレル式を新開発し、高出力型の後輪駆動ユニットとともにRS系に展開している。燃費効率という面では既存のスプリット式に及ばないが、ターボの伸びやかな加速性能とハイブリッドのコントロール性はスポーティモデルとしての魅力を大幅にアップしている。

 いずれの特徴もクラウンの歴史をリセットするようなFMCであり、「らしさ」も大きく変わった。

保守本流のセダンというクラウンのイメージと訣別。クロスオーバーはSUV的な2BOXではなく、トランクと室内を隔てる3BOX。セダン的な剛性や静粛性を確保しつつ、スポーティクーペSUVとでも呼ぶべきフォルムを獲得している。
クロスオーバーを名乗っても、道具感やヘビーデューティテイストは追わず。フロントシートは左右を独立させたスポーティなレイアウトで、ワイドなセンターディスプレイを備えた現代的なインパネデザインを採用。素材感を含め、上級スポーツセダン的な仕立てだ。
全車が前後にモーターを搭載するハイブリッド4WDとなるが、RS系(写真)はトヨタが「デュアルブーストハイブリッド」と呼ぶ新開発のパワートレーンを搭載。そのパワーフィールは新世代のクラウンらしさの一端を担う。

“クラウンらしさ”ココにあり!!

・クラウン新時代を直感させるスタイル

・新型の高性能ハイブリッド

・広い室内

2.4ℓターボハイブリッドはTHSと呼ばれていたトヨタのお家芸であるスプリット式ではなく、新開発のパラレル式ハイブリッドを採用している。
FFベースで後輪駆動は電気モーター、ゆえにプロペラシャフトは不要。そうした基本的な車体構成の有利もあり、居住空間はゆったり。

“らしさ満点”グレードは?

クロスオーバーRS
●価格:605万円

 SUVをモチーフにしたスペシャリティ感覚とファントゥドライブはクラウン・クロスオーバーの魅力であり、それを軸にするならRS系のパワフルなパラレル式ハイブリッドは欠かせない。燃費と動力性能の両立では2.5ℓスプリット式にアドバンテージがあるが、回す程にパワフルなターボと小気味よいステップ変速は、スプリット式では得難いファントゥドライブをもたらす。

ここにもあるぞ「トヨタならでは」

TOYOTA アクア

●価格:199万7000〜259万8000円

ミニマムサイズでストロングハイブリッド!!
超低燃費と実用性をコンパクトボディに凝縮。積層電池で動力性能を向上したハイブリッドや街乗りに優しいシート機能などタウンユースから長距離ツーリングまで気軽に使える。ダウンサイザー向けの魅力は現行型も健在だ。

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内外出版/月刊自家用車

ライタープロフィール

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オーナードライバーに密着したクルマとクルマ社会の話題を満載した自動車専門誌として1959年1月に創刊。創刊当時の編集方針である、ユーザー密着型の自動車バイヤーズガイドという立ち位置を変えず現在も刊行を続けている。毎月デビューする数多くの新車を豊富なページ数で紹介し、充実した値引き情報とともに購入指南を行うのも月刊自家用車ならではだ。

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