【2019年最新版】自賠責保険と任意保険との違いや保険料改定は？

まずは、任意保険と自賠責保険の違いをご紹介します。

自賠責保険は「自動車損害賠償保障法」によると、原動機付自転車を含むすべての自動車で加入することが義務づけられているものです。加入していないと車検が通らないため、運転することができません。
万が一、自賠責保険未加入のまま公道を走行すると「1年以下の懲役または50万円以下の罰金」という処分が科されます。そのため「強制加入保険」とも呼ばれています。
一方で、任意保険は加入しなくても自動車を運転することが可能です。どのような任意保険に加入するのか、任意保険に加入については運転者に委ねられます。

任意保険が必要な理由は、自賠責保険の補償範囲の狭さです。自賠責保険は、事故を起こした相手側の補償しかできません。相手に負わせた障害による限度額は120万円、後遺症などの障害による補償は4,000万円、死亡の場合でも3,000万円と充分な補償があるとは言い難いのが現実です。死亡事故の場合、5,000万前後となることが多いようです。
そこを補うのが任意保険の役目です。相手側への補償上限金額をアップできるのはもちろん、自分への補償や物損事故への補償も付帯しています。また、同乗者への補償もプラスできるのもメリットです。

任意保険は、自賠責保険にはないサービスが用意されています。例えば、故障時のロードサービスや事故を起こした時の電話サポートなど、付帯していると安心できるサービスが用意されています。
また、2台以上車を所持している場合は割引を受けられるなど嬉しい特典も多いです。

自賠責保険と任意保険は、保険料にどのような違いがあるのでしょうか？ここからは、気になる保険料についてご紹介します。

自賠責保険の場合は、車種により一定です。毎年4月1日が保険適用開始日となり、翌年の3月31日まで金額に変動はありません。1年の自賠責保険料は、自動車損害賠償責任保険審議会で決まります。
また、車種により金額が変わらないのも自賠責保険の特徴です。任意保険のように、等級による左右もありません。2019年度の場合は1年で、軽自動車は15,130円、乗用車15,520円、250cc超えは8,290円と決まっています。

任意保険は運転者の要望や自動車の利用範囲、求める補償内容や補償金額により大きく異なります。もちろん、補償金額を上げたり同乗者や対物補償など充実した内容を増やしたりすると、金額はアップします。
また、自賠責保険との大きな違いに、等級制度があるのもポイントです。正式には「ノンフリート等級別料率制度」と呼ばれています。今までの自動車事故の実績に応じて、1等級から20等級までの20段階に分けられます。数字が小さくなると任意保険料が高くなり、通常は6等級からスタートします。
任意保険料を抑えたい場合には契約内容だけでなく、等級や年齢などを総合的に判断する必要があります。

2019年4月1日から適用される自賠責保険料に変化はあるのでしょうか？2019年度の自賠責保険料をご紹介します。

2019年1月に開催された自動車損害賠償責任保険審議会では、2019年度も自賠責保険料の据え置きが決定しました。3年連続、自賠責保険料に変化がないことになります。
自賠責保険料は「契約に関するデータ」「決算に関するデータ」「支払いに関するデータ」を総合的に調査しています。そこに社会環境への配慮を加えて基礎料率を算出し、国土交通省大臣の許可が下りれば決定します。基本的には損失や利益に偏りがなければ据え置きという判断が下ります。

自賠責損害保険料は公平な視点で算出するため、毎年度見直しをしています。社会環境の変化や総合的なデータ、損益や利益を見直し1年の保険料が決定します。
そのため、毎年同じ金額が請求される訳ではありません。自賠責保険料適用開始日となる4月1日よりも前に、チェックしておくといいでしょう。

自動車を運転するためには自賠責保険の加入が必須です。自賠責保険に未加入のままでは、車検に通過できません。自賠責保険料は車種ごとに分かれており、1年間変動はありません。毎年度見直しがされ、総合的な視点で適正な保険料が判断されます。
しかし、自賠責保険の補償だけでは不十分なため、補償金額のアップや保険対象広げるには任意保険に加入することがおすすめです。