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更新日:2019.09.04 / 掲載日:2019.05.17
【メルセデス・ベンツ CLS】100万円台後半の予算から探せるプレミアム4ドアクーペ
プレミアム4ドアクーペの草分けと言えば、メルセデス・ベンツCLSクラスだろう。クーペ=2ドアという既成概念をこわし、流麗なクーペフォルムに4ドアを与えたCLSは、若年層や新しいものが好きなユーザーに好まれるクルマだった。なお、2018年6月には新世代のデザインアイコンを導入した3代目CLSが登場したことで、先代モデルがさらに買いやすくなっており、メルセデスの豊富なラインアップのなかでもお買い得感の高い1台となっている。今回は先代CLSにスポットライトを当て、買いのグレードおよび年式を探っていきたい。
メルセデス・ベンツCLSってどんなクルマ?
メルセデスの新しいラインアップとして、2005年2月に登場した4ドアクーペがCLSクラス。フロントグリルの中央にはスリーポインテッドスターのエンブレムが与えられ、メルセデスの正統なクーペモデルであることを象徴していた。ボディサイズおよび車格はEクラスに近いが、車高はそれよりも一段と低く、スポーティなドライブフィールも見どころだった。
2011年2月には、今回のテーマである2代目CLSクラスが登場。流線型フォルムは先代譲りだが、エッジを効かせた形状のLEDヘッドライト、ボディサイド後方の力強いキャラクターラインを採用し、ユニセックスな初代からマニッシュなスタイルへと大胆に変わったのが見どころと言えよう。エンジンは、3.5L V6を搭載する「CLS 350 ブルーエフィシェンシー」と5.4L V8ツインターボを搭載する「CLS 63 AMG」の2モデルでスタートしたが、後に4.7L V8ツインターボの「CLS 550」や3.5L V6ツインターボ「CLS 400」、さらには2.2L 直4ディーゼルターボ「CLS 220 d」も登場するなど、豊富なエンジンバリエーションも2代目の特徴となっている。
メルセデス・ベンツCLSの年式別中古車相場は?
先代CLSクラスの改良遍歴を振り返ろう。2011年2月に国内発表された2代目CLSは、当初「CLS 350 ブルーエフィシェンシー」と「CLS 63 AMG」の2モデルでスタート。同年10月には4.7L V8ツインターボ「CLS 550 ブルーエフィシェンシー」が追加された。2012年8月の一部改良では、衝突被害軽減ブレーキなどを含む「レーダーセーフティパッケージ」やリヤシートヒーターが全車標準装備となり、安全性、快適性ともにアップ。また、この年の10月にはワゴンモデル「シューティングブレーク」も登場している。さらに2014年1月、AMGスタイリングパッケージを標準装備した「CLS 350 スポーツ」を発売。2015年2月には高効率を追求した新しい3.5L V6ターボを搭載した「CLS 400」、そして同年3月にはJC08モード燃費18.6km/Lを達成した2.2L 直4ターボディーゼル「CLS 220 d」も追加された。
年式別の相場は次のとおりとなっている。
年式 | 中古車平均価格 |
2011年式 | 309万円 |
2012年式 | 280万円 |
2013年式 | 344万円 |
2014年式 | 390万円 |
2015年式 | 412万円 |
2016年式 | 473万円 |
2017年式 | 474万円 |
※シューティングブレークを除く
2012年以降のレーダーセーフティパッケージ装着車が狙い目
車格が近いEクラスと比べると、先代CLSの物件数はかなり少なめ。それでも、探すには困らない程度には流通している。とくに多いのがデビュー時の2011年式となっており、平均価格は309万円と新車時の1/3程度。一見すると相場が高そうな印象を受けるが、走行距離5万km以上の条件で探せば100万円台後半の予算から探すことも可能だ。しかし、今回オススメしたいのは2012年8月改良以降の「レーダーセーフティパッケージ」装着車。相場が2011年式とそれほど差がないことも注目すべきポイントだろう。これらの年式の場合、物件の大半はV6エンジンの「CLS 350」となっており、V8エンジン搭載車はかなり少ない。一方シューティングブレークはクーペの半数以下しか流通しておらず、少々探しにくい状況となっている。
メルセデス・ベンツCLSのグレード別中古車相場は?
先代CLSは、3.5L V6の「CLS 350 ブルーエフィシェンシー」(後にブルーエフィシェンシーの表記が外れる)を中心に、3.5L V6ツインターボ「CLS 400」、4.7L V8ツインターボ「CLS 550」、2.2L 直4ディーゼルターボ「CLS 220 d」、5.4L V8ツインターボ「CLS 63 AMG」と幅広いエンジンバリエーションを誇る。AMGを除くクーペ各モデルのグレード別中古車平均価格を見ていこう。
価格、物件数を考慮すると「CLS 350」の一択
ガソリン、ディーゼルともに用意するなど、豊富なバリエーションを持つ先代CLSだが、市場に流通するグレードは偏りがある。もっとも豊富かつ相場が安いのが「CLS 350」で、全体の6割近くを占めている。後に追加された「CLS 400」や「CLS 220 d」は、高年式が中心となっており、相場はかなり高め。また低年式の「CLS 550」は、新車時からの値下がり率は大きいものの、物件の乏しさと相場の割高感のためオススメグレードとは言い難い。よって「CLS 350」がベストバイグレードと言える。
メルセデス・ベンツCLS中古車のまとめ
登場から8年が経ち、新車当時1000万円近いプライスだった先代CLSは、かなり安くなっている。しかし、先々代(初代)モデルに目を向けると、さらに安く買えることも知っておきたい。2005年~2011年まで販売されたこちらの場合、物件数は先代よりも少なめだが、平均価格は117万円とリーズナブル。100万円以下の物件も目立ち、手が出しやすい状況となっている。ただし走行距離は伸びた個体が多いから、クルマ探しの際はコンディションや整備記録の有無など、しっかりチェックする必要がある。いずれにしても、3代目CLSが登場したことで、先代以前のモデルは今後ますます安くなるはずだ。