中古車購入ガイド
更新日:2022.05.19 / 掲載日:2022.05.19
【ダイハツ コペン】100万円台前半の予算で買える!? 現行型の購入ガイド
2002年に登場した軽のオープンスポーツカーがコペン。90年代、ホンダ ビートやスズキ カプチーノなど2座の軽スポーツが存在したが、2000年に入るまでにすべて生産終了していた。そんななか、21世紀生まれの軽スポーツとして登場したコペンは、大きな注目を集めた。その特徴は、電動開閉式メタルトップ(アクティブトップ)の採用である。取り外し可能なディタッチャブルトップ仕様も販売されたが、コペンといえばアクティブトップを思い浮かべるひとが多いだろう。これにより、気軽にオープンドライブが楽しめるようになった。また、丸型のヘッドランプや丸みを帯びた外観デザインも秀逸で、多くのファンを惹きつけた。2012年には一度生産終了となったが、2014年には2代目がデビュー。ボディパネルを付け替え可能としたことで、購入後でもデザインを自由に変更できるのが特徴である。今回は、そんな2代目コペンの改良遍歴とグレード別中古車相場を見ていこう。
ダイハツ コペン(2代目)ってどんなクルマ?
2014年6月、コペンがフルモデルチェンジを受けた。新骨格構造「Dフレーム」を採用し、ボディフレームのみで高い剛性を確保している。サスペンション、パワートレインの専用チューニングにより、スポーツカーとしての資質を一段と高めている。また、新たに採用された内外装脱着構造「ドレスインフォメーション」は、13個の外板をクルマの購入後に変更できるのも大きな特徴。ただし、発売当初は「ローブ」というモデルのみが選択できた。
2代目も、先代と同じく電動格納式のアクティブトップを採用。約20秒でフルオープンにできるので、いつでも気軽に開放感を味わえるのが魅力だ。トランクルームは、ルーフを閉じた状態ではゴルフバック1個を収納可能。スポーツカーながらもある程度の実用性を持つ。パワートレインは658ccの直3ターボで、5速MTまたは7速CVTが組み合わされる。
改良遍歴は?
発売からおよそ半年後の2014年11月、新しいボディタイプ「エクスプレイ」が追加された。多面体ボディと多角形グリルが特徴で、専用の16インチアルミホイールを装着。その翌年には、「ローブ」の上級モデル「ローブS」も登場。こちらには、ビルシュタイン製ショックアブソーバー、スエード調生地のレカロシート、MOMO製革巻きステアリングなどが与えられる。
2015年6月、3つ目のボディタイプ「セロ」が登場。先代モデルを彷彿とさせる丸型ヘッドランプ/リアコンビランプを採用する。インテリアは、専用のレッドインテリアパックをメーカーオプションとして設定。同時にレカロシート、ビルシュタイン製ショックアブソーバーを採用した「エクスプレイS」も追加された。同年12月には、同じくレカロシートなどの装備が与えられた「セロS」が登場している。
2016年4月、一部改良を受けた。「ローブ」シリーズに、ブラックのボディに赤いアクセントカラーが施された「カラーフォーメーション タイプA」をメーカーオプション設定。また、マルチリフレクターハロゲンフォグランプの標準化、内装のインパネトリムを全車ブラックに統一された。
2019年10月、4つ目のモデル「GRスポーツ」が登場。専用内外装に加え、アンダーボディに補強材を追加するなど、ボディ剛性にも手が加えられた。足まわりには、専用に開発されたサスペンションを装着する。
2021年4月、サイドミラーを拡大して後方視界を確保。また、オートライトが全車に標準装備となった。
ダイハツ コペン(2代目)のグレードと相場
コペンは、前述のとおり4タイプのボディが存在する。「GRスポーツ」を除く3タイプには、標準グレードに加えてビルシュタイン製ショックアブソーバーやレカロシートが与えられる「S」が用意され、全7グレード構成となっている。ここではボディタイプ別の中古車相場を見ていこう。
最初に登場した「ローブ」系
力強いヘッドランプのローブ系は、2代目コペンで最初に設定された仕様。クセのないデザインなので、多くのひとにオススメできるモデルである。中古車も最も豊富で選びやすく、ローブ全体の中古車平均価格は151万円。低年式ならば100万円以下の物件もちらほら存在する。
丸目のデザインが特徴的な「セロ」系
丸型ヘッドライトのセロ系は、先代コペンがお気に入りというひとにぴったりのモデル。物件数はローブ系よりも少ないが、それでも全体の3割以上を占めている。「セロ」と「セロS」では前者のほうが物件豊富。セロ全体の中古車平均価格は168万円となっており、ローブ系よりもやや高め。100万円以下の物件も限られている。
個性を追求するなら「エクスプレイ」
「タフ&アグレッシブ」をコンセプトとした「エクスプレイ」は、力強さを想起させるホイールフレア造形を備え、スポーティテイストを強調したデザインが特徴。個性的なルックスゆえ、物件数はセロ系の半分程度なのでやや探しにくい。エクスプレイ全体の中古車平均価格は156万円で、ローブ系とほぼ同程度。
走りに特化した「GRスポーツ」
トヨタが展開するGRモデルのひとつとして設定された「GRスポーツ」。そのため、新車はトヨタディーラーでも購入可能だ。ボディ剛性の向上、専用の足まわりなど、ほかのモデルに比べて走りを大幅に強化している。また、ダイハツ純正パーツに加えてTRDのパーツもオプション設定されるなど、カスタムの幅も大きい。物件数はエクスプレイ系よりも少なく、中古車平均価格は228万円と高値が続く。ただしスポーツカーとしての楽しさは随一だ。
※上の記述は、2014年発売モデルについてまとめたもの。年式によって装備内容が異なる場合があります。中古車平均価格は2022年5月時点のデータ。
まとめ
登場から8年が経過したが、同年式の一般的な軽自動車と比べて値落ちしにくい現行型コペン。とはいえ、年式や走行距離によっては100万円台前半の物件もあるので、ねらう価値は十分ある。いま中古車で買える軽スポーツカーがかぎられているため、現行型コペンは希少な存在。ボディタイプは複数存在するが、「GRスポーツ」を除けば走りは基本的に同じ。好みによって選ぶとよいだろう。
ライタープロフィール
1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
グーネットでは軽自動車から高級輸入車まで中古車購入に関する、おすすめの情報を幅広く掲載しておりますので、皆さまの中古車の選び方や購入に関する不安を長年の実績や知見で解消していきたいと考えております。
また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
誌面が主の時代から培った、豊富な中古車情報や中古車購入の知識・車そのものの知見を活かして、皆さまの快適なカーライフをサポートさせて頂きます。
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