モータースポーツ
更新日:2021.10.26 / 掲載日:2021.10.26
日野 ダカール・ラリー2022参戦車両が完成 加速性能を飛躍的に向上
日野は10月25日、「日野チームスガワラ」として参戦するダカール・ラリー2022の参戦車両が完成したと発表した。
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2020年参戦のボンネット車がベースに
参戦車両は、2020年のレースに参戦したボンネット車をベースに、さらなる軽量化を図るとともに、日野初のレース用ハイブリッドシステムと高馬力エンジンを搭載。開発・テストを繰り返し、圧倒的な動力性能を実現した。日野は1991年に日本の商用車メーカーとして初めて同ラリーに参戦、前回大会ではクラス12連覇を達成している。31回目の参戦となる今回も、長年にわたり受け継いできたチャレンジングスピリットと技術、経験を駆使し、“世界一過酷”と言われるダカール・ラリーに挑む。
なお、ダカール・ラリーは、サウジアラビアを舞台として2022年1月2日~14日に開催される。
チームメンバーコメント
■菅原照仁(チーム代表兼ドライバー)
10月のテスト走行でハイブリッドやオートマチック、足回りといったセッティングを煮詰めてきました。加速性能も飛躍的に向上し、期待の持てる速さに仕上がりました。本番で大型ライバル勢にどこまで立ち向かえるかを楽しみにしています。
■榎本満(プロジェクトチーフエンジニア)
ダカール・ラリー2020に参戦したボンネット車をベースに、徹底的に加速性能を向上。エンジンは新開発の高効率ターボで800ps化、瞬発的なモーター出力が期待できるバッテリー(キャパシタ)を採用し、エンジン+ハイブリッドの合計で1000psオーバーを実現しています。
更に、瞬時に変速するレース用ATや高強度アルミとGFRPを多用した超軽量リヤボデーの採用など、新技術を満載しました。
車両スペック表
ドライバー | 菅原照仁 |
ベース車両 | HINO 600シリーズ |
エンジン型式 | A09C-TI(ターボインタークーラー付き) |
エンジン形式 | ディーゼル4サイクル直列6気筒 |
排気量 | 8.866L |
エンジン最高出力 | 800PS (588kW)/2900rpm |
エンジン最大トルク | 234kgm (2295Nm)/1700rpm |
HV最高出力 | 280PS (206kW) |
システム最高出力 | 1080PS (794kW) |
駆動方式 | フルタイム4WD |
トランスミッション | AT(前進6速・後退1速) |
トランスファー | Hi-Loレンジ切替付、センターデフロック付 |
タイヤ | XZL 14.00R20 |
車両重量 | 8,600kg |
全長 | 6,700mm |
全幅 | 2,500mm |
全高 | 3,100mm |
ホイールベース | 4,170mm |
燃料タンク | 800L |