モーターショー
更新日:2019.10.25 / 掲載日:2019.10.23

【メルセデス・ベンツ&スマート/東京モーターショー2019】

 大きな変化を遂げた東京モーターショー2019では、海外勢の参加が極めて少ない。その中で、大々的に出展を行ったのが、メルセデス・ベンツ&スマートのブースだ。アジアプレミアを含む日本初公開モデルのプレゼンテーションのために、本国ダイムラー社からふたりの責任者が来日し、熱弁をふるった。ブースでは、アジア初公開などのモデルを含め、13台もの新型車及びコンセプトカーを展示している。今回の展示テーマは、「メルセデスの“いま”をお伝えする」で、電動化を推進するために立ち上げた電動化ブランド「EQ」のモデルを中心とした展示内容となっている。その象徴となるのが、EQブランドのフラッグシップコンセプト「メルセデス・ベンツVISION EQS」だ。メルセデスのフラッグシップモデルを示す「S」の名を掲げたメルセデスEVフラッグシップの将来像を描いたコンセプトだ。この他にもEQモデルとして、日本で唯一となるディーゼルプラグインハイブリッド「E 350 de」やプラグイン機能を備えた燃料電池車「GLC F-CELL」を日本初公開。両モデル共に、日本導入が決定している。さらにsmartは、新型からEVとなることが発表されているが、今回、EVとなった新型smart EQ fortwoの欧州仕様を参考出品車として、アジア発展示されており、その姿をみることができる。またメルセデス・ベンツのブースは、なんと東京モーターショー2019の会場だけではないのだ。六本木にあるメルセデス・ベンツブランド情報発信拠点「mercedes me TOKYO」と隣接する「EQ House」をサテライト会場として展開。同会場では、EVのEQCの特別試乗会も実施される。さらに両会場間を結ぶVクラスによる無料送迎も行うとのことだ。

【VISION EQS】これが、未来のフラッグシップだ

 「持続可能な現代的ラグジュアリー」のビジョンを形にした21世紀の100%電動ラグジュアリーセダンのコンセプト。EQのフラッグシップであることを示すように、メルセデス・ベンツラインアップのフラッグシップを示す「S」の文字が与えられている。940個のLEDとメルセデス・ベンツのエンブレムで構成された光るフロントグリルは、迫力満点だ。エクステリアデザインは、「ワン・ボウ(ひと張りの弓)」がキーワード。弓のようなシャープで美しいシンプルなスタイルに纏めた。インテリアでは、高級ヨットをヒントに、美しくゆったりとしたデザインとした。EVとしての性能は、システム総合出力350kWとし、スポーツカー並みのパフォーマンスを与えるという。もちろん実用性も高く、航続距離は700km(WLTPモード)とし、80%までの急速充電に必要な時間は、20分未満としている。

【E 350 de】EV走行も可能なクリーンディーゼル!?

 電動化車である「EQ Power」の最新型モデルは、なんとディーゼルプラグインハイブリッド。つまりEクラスセダンのクリーンディーゼル車にプラグイン機能を追加したもの。日本では、唯一の存在となる。システムは、最高出力194ps、最大トルク400Nmを発揮する2.0L直列4気筒クリーンディーゼルターボと最高出力122ps、最大トルク440Nmの高出力なモーターを組み合わせたもの。システム最高出力は、306ps、最大トルク700Nmにも達する。このようにEVモードでは最大50kmの航続距離を備えており、日常的には、EV感覚で使用することも十分に可能だ。ハイブリッドモードでは、ディーゼルエンジンが不得意とする領域、例えば繊細なアクセル操作時の立ち上がりの弱さなども、モーターがサポートできるため、これまで以上にスムーズな走りを実現している。

【スマート EQ フォーツー】次世代は全てEVとなるシティコミューター

 日本でもお馴染みのシティコミューターのスマート。見た目もそっくりな新型は、全てEV化することで、シティコミューターとしての価値を高めていく。モーター性能は、最高出力82hp、最大トルク160Nmを発揮。バッテリーは、17.6kWhのリチウムイオンタイプを搭載。航続距離は、159km(NEDC)を確保。この距離は、ドイツのドライバーの1日の平均走行距離の数倍になり、十分実用的だとしている。充電時間は、230V電源で3.5時間。急速充電にも対応する。現行型同様に、2シーターの「フォーツー」、オープントップの「フォーツーカブリオ」、4人乗りの「フォーフォー」を設定。日本導入時期などについては、現時点では、明かされていない。開場のEQフォーツーは、欧州仕様となり、参考出品車となる。

メルセデスAMG A 45 S 4MATIC+ Edition 1

EQC

S 560 ロング ショーファー リミテッド

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グーネットマガジン編集部

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
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また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
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