車がレッカーされた時の費用と対応方法

レッカーされた時、まず行うのは車を取りに行くことです。
ただし、車を取りに行くのは必ずしも駐車違反をした本人である必要はありません。

なぜならば法律上では道路交通法51条7項で、
「車両を保管した時は、車両の使用者に対し、
保管を始めた日時や保管の場所、車両を速やかに引き取るべき旨を告知しなければならない」
とあるだけで、「使用者が出頭しなければならない」とは、一言も書かれていないからです。

使用者とは、車検証の使用者の欄に書かれている名前の人です。
ですが、使用者ではあるが違反者ではない場合も考えられますので、
違反をした者が自分かどうかは車を取りに行く際には問題にはなりません。

これは法人の営業車などの場合、所有者・使用者と実際に使う人が違うケースを指します。

どのような場合にレッカー移動されるのでしょうか。
それは止めている場所がどのような場所であるかが重要になってきます。

車を消火栓の横やトンネル内に止めたり、交差点のそばやバス停、
交通量が多い場所で明らかに交通の妨げや邪魔になっている場合は、
すぐにレッカー移動をされてします。

ですから、上記以外の場所では、
著しい特別な理由がない限りはレッカー移動をされることは稀なケースと言えます。

しかしながら、同じ場所に何回も止めていたり、
住民などの通報や、張り紙などの注意勧告を再三にわたり受けるなど、
常用性があると判断された場合は、レッカー移動される可能性もあります。

レッカーされた時にかかる費用は、レッカー移動の費用だけではありません。
罰則金も支払わなければなりませんし、車両の保管料も徴収されます。

レッカー費用も料金が一律ではなく、移動距離によって料金が変わります。
レッカー移動の費用の相場は、基本料金（5,000円～15,000円程）、
それにレッカー代（レッカー移動した距離×500～800円程）、
それに加えて、保管費用がかかることもあります。

上記の通り、合計すると、おおよそ、数万円ほどかかることになります。


少しの時間だから大丈夫と思わず、
明らかに駐車・駐停車禁止となる場所や交通の妨げになる様な所へは、
車を止めることは絶対にやめましょう。

レッカー費用や反則金の支払いだけでなく、違反点数も発生することを留意しましょう。