新車試乗レポート
更新日:2018.11.21 / 掲載日:2016.09.20
マツダ アクセラ 試乗レポート
マツダ アクセラ 試乗レポート
試乗
[マイナーチェンジ]
発表:2016年7月14日
マツダコールセンター
TEL:0120-386-919
文と写真●編集部
スカイアクティブテクノロジーの進化がアクセラの持つ実力を引き出した
これまで日本車の改良は数年ごとの定期的なサイクルが通例だった。それに対してマツダは、新型車に導入した技術を他車種にも水平展開することで、旬の技術をいち早く多くのモデルに導入するよう方針転換した。現在はハードウェアと同様にソフトウェアの進化が重要となっており、今回のアクセラでも制御技術の進化が新しい価値を生んだ。
試乗したのは、大幅改良の目玉となる1.5Lディーゼル搭載モデル。ディーゼルならではの運転のしやすさを、従来の2.2Lモデルよりも手頃な価格で提供するということで、販売面でも人気が期待される仕様だ。エンジンは基本的にはデミオに搭載されていたものと同じだが、今回の改良でディーゼル特有のノイズをさらに低減。さらに、コーナリング時にエンジントルクを制御し旋回性と安定感を高める「Gベクタリングコントロール」を採用した。
街中での振る舞いは、クルマ各所の動きがしっとりとしていて、より上質感が高まったことを確認。とくにエンジンが静かになったことはクオリティ感のアップに大きく貢献している。フットワークにはもともと定評のあったアクセラスポーツだが、改良後のモデルは、従来の軽快さはそのままに、コーナリング時のスムーズさが増した印象だ。結果的にコーナーで身体がゆすられなくなるので、これはドライバーだけでなく、同乗者にも嬉しい改良。今回の変更は目に見える部分での変化こそ少ないが、フィーリングを大切にするマツダらしい進化がそこにはあった。
■インテリア/エクステリア写真[1]
上質感をテーマに加飾パネルを変更。ステアリングも新設計で、リムの形状を見直し、さらにエアバッグ部分をコンパクトにして操作性を向上させた。
今回のアップデートではとくに変更点はないラゲッジ。6対4の分割可倒式で、容量は364L(4WD車は362L)を確保している。
■インテリア/エクステリア写真[2]
1.5Lの4気筒ディーゼルターボ。エンジントルクを利用してクルマの動きを制御する「Gベクタリングコントロール」を採用している。
フロントマスクの変更に合わせてリヤバンパーもデザインを変更。車体中心に「芯」が通っているように見せる造形で、クルマに落ち着きを与えた。
マツダ アクセラスポーツ 15XD(6速AT)
全長×全幅×全高 | 4470×1795×1470mm |
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ホイールベース | 2700mm |
トレッド前/後 | 1555/1560mm |
車両重量 | 1360kg |
エンジン | 直4DOHCディーゼルターボ |
総排気量 | 1496cc |
最高出力 | 105ps/4000rpm |
最大トルク | 27.5kg m/1600-2500rpm |
JC08モード燃費 | 21.6km/L |
サスペンション前 | ストラット |
サスペンション後 | マルチリンク |
ブレーキ前/後 | Vディスク/ディスク |
タイヤ前後 | 205/60R16 |