車のエンタメ
更新日:2016.09.14 / 掲載日:2016.09.14
新型NSXがパイクスピークの急斜面を驚きの速さで駆け上がる
ついに日本でも正式発表された新型NSX。本日お届けするのは、そんな新型NSXがヒルクライムのタイムアタックをする動画です。
場所はアメリカ・コロラド州。ここでは毎年6月に「パイクスピーク国際ヒルクライム」、通称「パイクスピーク」というヒルクライム大会が開催されていて、今年は新型NSXが出場したのでした。NSXがエントリーしたのは「量産車クラス」。市販車に安全装備だけを加えた車両で山登りのタイムを競います。
実は、パイクスピークの異名は「ヒルクライム世界一決定戦」。なぜなら環境があまりにも苛酷だから。コース全長は19.99キロ、標高差なんと1440m。スタート地点ですら富士山五合目よりも高い標高2862m。ゴール地点の標高は富士山の山頂よりも高い4301mもあって、森林限界を超えているので木が生えていません。6月末なのに、コース脇には雪だって残っていますね。そこを一気に駆け上がるのです。
しかも、酷なのは標高だけじゃないんです。道が怖いんです。山肌に作られたコースは曲がりくねっている上に、ガードレールがほとんどない。もちろんサーキットじゃないからエスケープゾーンなんてあるわけがない。つまり、コースアウトしたら、急斜面を転落するのですよ。そんなヤバいところでタイムアタック? だから「世界一決定戦」なのでしょうか。
それにしてもなんでしょう、このNSXの速さは!
さすが異次元のコーナリングを実現する「SH-AWD」だけあって、コーナリングの安定感、そして速度が市販車とは思えない領域ですね。そしてドライバー。どれだけ肝が据わっていればガードレールもない崖沿いの道でそんなにアクセルを踏めるんでしょう! 恐怖心とかはないのでしょうか。
クルマはとてつもなくも速いです。だけど、その性能を生かしきれる、躊躇なくアクセルを全開にするドライバーの精神力にも驚きますね。
というわけでヒルクライム世界一決定戦にチャレンジした新型NSX。
全長約20キロのコースをわずか10分28秒820で走り抜け、量産車部門でのクラス優勝を果たしました。おめでとうございます。