新車試乗レポート
更新日:2018.12.01 / 掲載日:2016.08.26
フォルクスワーゲン パサート GTE 試乗レポート(2016.08.26)
フォルクスワーゲン パサート GTE 試乗レポート
試乗
【追加モデル】
発表/2016年6月7日
フォルクスワーゲン・カスタマーセンター
0120-993-199
文●石井昌道 写真●澤田和久
■モーターのみで最長50km走行可能なパサートのプラグインHVが登場
■ドライビング/ユーティリティ
Report 石井昌道
一般的なハイブリッドカーよりも容量の大きなバッテリーを搭載し、家庭のコンセントなどで充電ができるプラグイン・ハイブリッドカー。パサートGTEは満充電であれば約50kmをEV走行可能で、その分が環境負荷と燃料コストの軽減に繋がるのだが、それよりも注目なのは電気モーターがもたらすスポーティさや静粛性の高さなど、新鮮な走りのほうだろう。
アクセルペダルをいっぱいに踏み込んだときには最大トルク33.6kg mの電気モーターがアシストすることで、エンジン単体ではあり得ない加速を披露する。しかも、一般的なハイブリッドカーよりもバッテリーが大容量なので、強い加速が長続きするのも大きなメリットだ。また、通常走行時にもエンジンが停止してEV走行をする機会があるためガソリン車に比べて静粛性が高いこと、発進はモーターが担うためギクシャク感などDSGのデメリットが出ないことなど、プラグイン・ハイブリッド化によるメリットは図りしれない。パサート自体がプレミアム・セダンとして秀逸な仕上がりだが、その長所を引き上げる役割を果たしている。
これまで日本仕様のパサートは1.4TSIのみのラインアップで、せっかくいいクルマなのにパワートレーンが草食すぎるのが物足りないところだったが、GTEは肉食感も高級感も増すのが強み。最新のエコカーというだけではなく、パサートの「最上級グレード」としての魅力が満載なのだ。
■インテリア/エクステリア写真[1]
運転席前の「アクティブ インフォ ディスプレイ」はメーターがデジタルタイプとなるが、そのハイテク感がこのクルマには合っている。12.3インチの高解像度モニターは見やすい。
上級グレード「アドバンス」のインテリア。節度ある高級感のナッパレザーシートはブラックとベージュの2色だ。
不満などひとつも出ないであろう模範的なラゲッジは、充電ケーブルを入れるのにも便利な床下収納も持ち合わせる。
■インテリア/エクステリア写真[2]
スタートは電気モーターで、速度が上がるとエンジン駆動となる。しかしアクセルを踏み増すと、リニアにモーターがアシストしてくる。
充電ポートはフロントグリルにある。急速充電には対応していないが、およそ4時間で満充電となる。
パサートの直線的なサイドラインを効かせたクールなエクステリアデザインは、効率性と実用性がさらに高められて登場したPHEV「GTE」のイメージと、よりよく親和しているように感じられる。
フォルクスワーゲン パサート GTE ヴァリアント アドバンス(6速AT・DSG)
全長×全幅×全高 | 4775×1830×1500mm |
---|---|
ホイールベース | 2790mm |
トレッド前/後 | 1580/1560mm |
車両重量 | 1770kg |
エンジン | 直4DOHCターボ+モーター |
総排気量 | 1394cc |
エンジン最高出力 | 156ps/5000-6000rpm |
エンジン最大トルク | 25.5kg m/1500-3500rpm |
モーター最高出力 | 116ps |
モーター最大トルク | 33.6kg m |
JC08モード燃費 | 21.4km/L |
サスペンション前 | ストラット |
サスペンション後 | 4リンク |
ブレーキ前/後 | Vディスク/ディスク |
タイヤ前後 | 235/45R18 |