クーペの特徴とメリット・デメリットとは

クーペ（coupe）とは自動車のボディタイプの1つで、
前部主座席の、通常2人乗り2ドア箱型の乗用車を指します。
前席重視のため、後部座席はないか補助席程度のものが一般的です。

2ドアセダンとの違いは、クーペの方が屋根が小さく室内が狭くなっており、
流線型のデザインになっています。
比較的車高が低い、排気量が多いスポーツタイプのクーペが多くあります。

近年では「4ドアクーペ」も登場しています。
「セダンなのでは？」という声もありますが、セダンよりも車高は低く室内も狭くなっており、
実用性よりもデザインを重視した車種です。
そのため、メーカーではセダンと区別する意味で「4ドアクーペ」と呼んでいるのです。

実用性よりもデザインや走行性の方に重点をおいたクーペですが、
その中にもメリット・デメリットがあります。

1．車高が低い（重心が低い）ので、走行安定性に優れている
2．デザイン性が高い（カッコいい）
3．車高が低いため空気抵抗が少なく、運転を楽しむことができる
4．高級クーペには最先端の安全システムが付けられていることが多い

1．乗車定員が少ない（2人までの車種が多い）
2．荷物を載せるスペースが少ない（車種によっては積載能力が高いものもある）
3．排気量が大きいので、燃費が悪い（維持費が高くなる）

クーペは基本的に、走行性能やデザイン性を追及した車と言えます。

そのため、普段使いのような実用性を求める方よりは、
スポーツ走行のような走りを楽しむ方に向いています。

家族の誰かが実用性の高い車に乗っている場合は、
セカンドカーとして自分の趣味嗜好を満足させてくれるクーペを購入すると良いかもしれません。

また、恋人と週末にドライブを楽しみたい方なども、
クーペを選択肢の1つに加えてみてはいかがでしょうか。

実用性があまりなく、自分の趣味嗜好で選ぶことが多いクーペですが、
選び方のポイントはいくつかあります。

前述した通り、車高が低く流線型のデザインで走行性を重視したクーペは、
運転やドライブが好きな方に向いています。

逆に、荷物を多く運びたい方や知人・友人を車に乗せる機会が多い方、
維持費をなるべく抑えたい方などには、クーペはあまり向いてないかもしれません。

前席を主としたクーペは、後部座席があったとしても狭くて乗り心地が良いとは言えず、
しかも、乗り降りは前席のシートを前に倒さないとできない不便なものが多くなっています。

そのため、ある程度の乗車人数を確保したい場合は、
4ドアクーペなどを選んだ方が良いかもしれません。

クーペは車高が低い分足回りが硬いので、悪路の走行には向いていません。
舗装されていない道をよく走行する方や、積雪が多い地域に住んでいる方などには、
クーペはあまり向いていないと言えるかもしれません。

しかし、寒い地域であっても、積雪があまりない地域では、
その他の地域と性能はあまり変わらないと言えます。


クーペのことが気になる方や購入しようか迷っている方などは、
上記の情報を選ぶ際の参考にしてみてください。