新車試乗レポート
更新日:2018.07.02 / 掲載日:2016.08.05
DS 5 試乗レポート(2016年08月)
DS 5 試乗レポート
試乗
【マイナーチェンジ】
発表/2016年4月5日
シトロエン コール
0120-55-4106
文●九島辰也 写真●澤田和久
■DSブランドのフラッグシップが洗練度を高めて登場
シトロエンブランドからDSブランドが独立を機に移行したDS 5。新型はそれを受けての小変更が施された。もちろん、フロントグリルはダブルシェブロンではなくDSバッジに移行、ヘッドライトユニットも高級感を醸し出すダイヤモンドのような輝きのLEDがレイアウトされることとなった。さらに足元は18インチのアロイホイールを装着し、全体の雰囲気を変えている。この辺はデザインのテクニックといったところだろう。
■ドライビング/ユーティリティ
Report 九島辰也
エンジンは1.6L直4ツインスクロールターボを搭載。従来のものを刷新し、ストップ&スタート機能を採用した。パワーはこれまでよりも9馬力向上し、165馬力となった。そしてこれを6速ATで駆るのだが、第3世代となったことでシフトチェンジのスピードなどが上がっている。よりレスポンスよく操作できるということだ。
気に入ったのは出だしの力強さで、ターボが低回転域から効きクルマを前へ押し出す。1.6Lとは思えないスタート感はなかなかいい。ただ、高速域になると少々物足りなく思えるシーンもないことはない。一旦アクセルを踏み直したときの中間加速はもう少しほしいところだ。
乗り心地はあいかわらずのフランス車テイストを持つ。フロントにマクファーソン式ストラット、リヤにトーションビームとそれほど凝ったつくりではないのだが、見事なセッティングだ。この辺は開発陣の伝統的な味付けによるところだろう。機械式でありながらここまで徹底させるのはすごい。グレードはシックとレザーパッケージの2つ。45万円高くなるが後者のクラブレザーは魅力的。DS 5を高級車として楽しめそうだ。
■インテリア/エクステリア写真[1]
ダッシュボードまわりはかなり個性的。スイッチ類もそうだが四角いアナログ時計もそうだ。どこか前衛的である。ステアリングホイールは航空機風にデザインされる。
撮影車両はレザーパッケージなので、クラブレザーシートが装着される。これもかなり個性的。カラーはブラウン、ダークブラウン、レッドの3パターン。高級感は申し分ない。
■インテリア/エクステリア写真[2]
ツインスクロールターボエンジンは低回転で威力を発揮する。吹け上がりがスムーズなのも特徴だ。
ルーフエンドが下がるかっこいいスタイリングだが、荷物はかなり積める。リヤシートを畳めば大型ハッチバックとして機能を果たす。
そもそもデザインの評判が高いDS 5。フロントマスクが変わったことでさらに完成度が高まった。ボディカラーは全7色で新色2色。なにはともあれ個性的なクルマを探している人はどうぞ。
DS 5 シック レザーパッケージ(6速AT)
全長×全幅×全高 | 4535×1870×1510mm |
---|---|
ホイールベース | 2725mm |
トレッド前/後 | 1580/1605mm |
車両重量 | 1560kg |
エンジン | 直4DOHCターボ |
総排気量 | 1598cc |
最高出力 | 165ps/6000rpm |
最大トルク | 24.5kg m/1400-3500rpm |
JC08モード燃費 | 15.0km/L |
サスペンション前 | ストラット |
サスペンション後 | トーションビーム |
ブレーキ前/後 | Vディスク/ディスク |
タイヤ前後 | 235/45R18 |