クルマのお役立ち情報[2016.07.28 UP]

人気自動車ジャーナリスト(と編集スタッフ)が真剣チェック!
気になる中古車試乗判定 アウディ A1スポーツバック

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アウディ A1スポーツバック 2015年式 AUDI A1 SPORTBACK

一般ユーザーが乗っている使用過程車をテストすることで、新車ではわからない実力をチェックするのがこのコーナー。売れ線中古車の本当のトコロを厳しい目線でインプレッション!果たしてその結果やいかに!?

文●竹岡圭、九島辰也、GooWORLD 写真●GooWORLD

今月の中古車は アウディ A1スポーツバック

マイナーチェンジによって最新のブランドデザインを手に入れたA1スポーツバック。3ドアモデルも基本的には5ドアと同じ内容となっている。

アウディ A1スポーツバック
アウディ A1スポーツバック コックピット
シンプルさのなかに
上質な印象を与える室内

 小型車らしくシンプルではあるものの、装備類は充実しており、質感そのものも高い。デビュー当初から販売されていた1.4Lモデルではフルオートだったエアコンが、1.0TFSIではマニュアルになっている。パッケージオプションのSライン装着車はステアリングにパドルシフトが装備される。

アウディ A1スポーツバック 内装
スペースは小さいものの
5ドアは実用性が高い

 標準のファブリックシートでもサイドサポートが備わり体をきっちりとホールドしてくれる。リヤシートは膝前の空間こそ狭いものの、一度乗り込んでしまえば快適。後席にひとを乗せるならば、3ドアのA1ではなく後席ドアのあるスポーツバックを選ぶべきだろう。荷室容量は270L〜920L。

アウディ A1スポーツバック エンジン
アウディ史上初となる
1L 3気筒エンジン

 アウディ史上初となる1L 3気筒エンジン。インタークーラー付きDOHCターボは95馬力を発揮。こちらは2015年から追加された新エンジンで、デビュー当初から採用されていたのは1.4L TFSI。こちらには気筒休止技術を採用し燃費性能を高めた「シリンダーオンデマンド」も存在する。

アウディ A1スポーツバック トランスミッション
グレードによって
装備レベルは大きく異なる

 トランスミッションは7速デュアルクラッチ式のSトロニック。ダウンサイジングされたエンジンとのコンビによって22.9km/Lという優れた燃費を達成(JC08モード、1.0TFSI)。「1.4TFSIシリンダーオンデマンドスポーツ」および「1.0TFSIスポーツ」には、スポーツサスペンションが装備される。

アウディ A1スポーツバック 試乗判定レビュー

自動車ジャーナリスト(竹岡 圭・九島辰也)

押しも押されもせぬ人気ブランドのエントリーモデルがA1。3ドアハッチバックに加えて、5ドアのA1スポーツバック、3ドアのスポーツモデルであるS1というラインアップ。

自動車ジャーナリスト(竹岡 圭・九島辰也)

話題の中心になったのは、2015年に追加された1L 3気筒ターボエンジンの評価。価格は大幅に安くなったものの、装備レベルもグレードダウンされていることが気になる様子。

小さな高級車に加わった小さなエンジンはどう?

編集部●気になる中古車を実際に試乗することで、その実力をチェックしようというのがこのコーナー。今回はドイツの高級ブランド、アウディからコンパクトモデルであるA1スポーツバックの登場です。

九島●あれ、これってヘッドライトが新型A4と同じ新しいタイプだ。

竹岡●ということは、S1といっしょに出た1L 3気筒ターボかな。

編集部●流石!おふたりのおっしゃるとおりでして、取材車両は2015年登録で、昨年実施されたマイナーチェンジ後の仕様です。個人所有車のものをお借りしてきまして、走行距離は1.5万km、認定中古車を購入してから、毎日の通勤の足として活躍しているとのことです。

竹岡●ついこの間試乗したばっかりのイメージ。時の流れが早い(笑)

編集部●それではまず、アウディA1の変遷を振り返ります。アウディA1が日本で登場したのは2011年1月のことで、メカニズム的にはグループのVWポロをベースにしながら、アウディらしさをコンパクトな車体に凝縮した「小さな高級車」という位置づけでした。パワーパックは1.4L直噴ターボエンジンに7速デュアルクラッチトランスミッションの組み合わせです。

九島●屋根の色にコントラストカラーを取り入れたのも早かったよね。

編集部●その後2012年6月に5ドアボディのA1スポーツバックが登場します。こちらも当初は1.4L直噴ターボエンジンを搭載していました。そして、2015年6月のマイナーチェンジでトップモデルのS1が登場し、1L 3気筒エンジンが追加されました。今日試乗しているのが、この世代のモデルですね。

竹岡●A1って最初は乗り心地も固めで、いかにも頑張ってる感じだったんだけど、S1が出たことで標準モデルの方も肩の力を抜いた穏やかなセッティングに変更したのよね。ポロっぽくなったというか(笑)エアコンもフルオートじゃなく簡略化されたし。じつはそこら辺がアウディのプレミアム感を期待しているひとにとってはがっかりじゃないのかなって思ってるの。

九島●でもね、ヘッドライトはオートがついてたよ。僕のチンク(フィアット500)にはついてない。装備やクオリティは、やっぱり全体的にちょっと上だね。

編集部●同じA1でも、1.4Lモデルと1Lモデルとで、けっこうな違いがあるということですね。

竹岡●そこは買う前にたしかめてもらったほうがいいかも。

編集部●このセグメントで悩むとしたら、どんな選択肢がありますか?

竹岡●ライバルは、ルノールーテシア、MINI、フィアット500、プジョー208・・・。

九島●シトロエン勢のC3、DS3も1.2Lの3気筒を搭載してるよね。このクラスは国産車にもライバルがたくさん存在するから、とにかく個性的であることは大事だよね。

竹岡●たしかに!

九島●そういう意味では、ボディカラーは白って少し寂しいかもね。せっかくアウディっていう色気のあるブランドなんだから、色選びにはこだわりたいな。

編集部●それでは、試乗をお願いいたします。

自動車ジャーナリスト(竹岡 圭・九島辰也)

編集部●おふたりが試乗から戻ってきましたね。感想はいかがですか?

九島●走行距離が1.5万kmと聞いたときは、けっこう走ってるなと思ったけど、新車時と変わらなかった。

竹岡●しゃきっとしてたよね。

九島●走りもそうだし、シートのスレとかそういう使用感という意味でもそう。トータルで維持されてる。

編集部●読者のみなさんとしては、1Lエンジンがどうだったのか気になると思うのですが。

竹岡●性能はまったく問題はないんだけど、4気筒(1.4Lモデル)と比べてしまうとエンジン音がちょっと残念。最近思うんだけど、ダウンサイジングターボって、燃費も性能もすごくて文句ないんだけど、どのメーカーにも、もうちょっとだけ音にこだわってほしいな。

九島●そういう意味でいうと、チンクの2気筒の方がバイクみたいで楽しめちゃう。でもね、今日乗ったA1は、交差点とかちょっと曲がるときでも、「アウディだな」って感じるところはあるよ。

編集部●では、おふたりにA1のベストバイを挙げていただきましょう。

竹岡●割り切って1Lモデル・・・と言いたいところだけど、女性が毎日使うことを考えたらオートエアコンとシートヒーターは絶対ほしいから、スポーツバックの1.4TFSI。

九島●僕はこういうクルマはほとんどひとり、乗ってもふたりまでだから、小さければ小さいほどいい。3ドアの1.0TFSIを選ぶかな。アウディは高級車ブランドだけあって、基本的に上のグレードのクオリティでエントリーグレードモデルもつくるからね。総じてクオリティは高いと思うし、バリューあるよ。

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