新車試乗レポート
更新日:2018.11.05 / 掲載日:2016.07.08
アウディ A4 試乗レポート(2016.07.08)
アウディA4 試乗レポート
試乗
【フルモデルチェンジ】
発表/2016年2月8日
アウディコミュニケーションセンター
0120-598-106
文●九島辰也 写真●編集部
■新世代シャシーを採用し走りの性能が激変した新型
今年2月に日本で発表された新型アウディA4は8年振りにフルモデルチェンジされたもの。エンジン縦置きの“MLB evo”というモジュラータイプのプラットフォームを基本に、“アウディプレセンス”と呼ばれる予防安全システムが装備される。つまり、アウディらしい先進のテクノロジー満載ということ。前身のアウディ80から累計1200万台以上販売されてきた人気モデルだけに、開発陣の自信が伺える。
■ドライビング/ユーティリティ
Report 九島辰也
駆動方式はFWDとお馴染みのクワトロがある。そしてそれぞれに“ノーマル”とスポーツシートやスポーツサスペンション、エアロバンパーを装着した“スポーツ”を準備する。エンジンはともに2L直4ターボで、FWDが190馬力、クワトロが252馬力を発揮する。が、じつはこれ別モノ。圧縮比が異なることからもわかるように、別の設計図から生まれた。ここでは詳細は省くが、FWD用は昨年エンジン単体の発表で話題となった高効率ユニットである。
でもってそれを0.23というセダンとしてはトップクラスの空気抵抗値を実現したボディに載せる。となれば走って悪いわけがない。従来比で最大120kg軽くなったボディと相まってキビキビしたドライビングを楽しめるのは言わずもがなだ。
実際走らせるとほんの数十メートルでそれを体感できる。ステアリングを握ったクワトロスポーツは出だしから飛び出すように軽快だ。しかもステアリング操作に対する反応はリニアで、切りはじめからじわじわと手ごたえを感じる。コーナリング性能もバッチリで、これまで以上にワインディングが楽しくなった。なるほど、新型は見た目以上に進化の度合いは高そうだ。
■インテリア/エクステリア写真[1]
グレードを問わず、すべて右ハンドルの設定。小さめのステアリング径でスポーティなイメージが残る。アウディTTではじまったバーチャルコクピットも装備することができる。
駆動方式に関わらず、“スポーツ”には構造から新しくなったスポーツシートを採用。サイドサポートがしっかりしていてかなりアグレッシブにコーナーを攻めても問題ない。
■インテリア/エクステリア写真[2]
リヤシートは分割可倒式で、トランクスルー機構がある。開口部も広いのでセダンといえども使い勝手は十分といった装いだ。
大きな特徴はエンジンを縦に積んでいるところ。2Lユニットは軽量コンパクトのメリットもある。
空力特性を出すためにボディパネルのつなぎ目をシームレスにしたり、ドアミラーの形状を見直したりと手が込んだつくりをしている。またボディサイドの強い陰影は高級感を出す役目を果たす。
アウディ A4 2.0TFSIクワトロ スポーツ(7速AT・Sトロニック)
全長×全幅×全高 | 4735×1840×1410mm |
---|---|
ホイールベース | 2825mm |
トレッド前/後 | 1565/1550mm |
車両重量 | 1660kg |
エンジン | 直4DOHCターボ |
総排気量 | 1984cc |
最高出力 | 252ps/5000-6000rpm |
最大トルク | 37.7kg m/1600-4500rpm |
JC08モード燃費 | 15.5km/L |
サスペンション前後 | ウィッシュボーン |
ブレーキ前/後 | Vディスク/ディスク |
タイヤ前後 | 225/50R17 |