車のニュース
更新日:2018.10.16 / 掲載日:2016.03.25
トヨタ、新型「プリウスPHV」をニューヨークで発表
プラグインハイブリッドモデル「プリウスPHV」の新型モデル
トヨタは、プリウスシリーズのプラグインハイブリッドモデル「プリウスPHV」の新型モデルをニューヨーク国際オートショーで発表した。プリウスPHVは、2012年1月に登場。日本とアメリカ、ヨーロッパを中心に全世界で約7万5000台を販売した。プリウスPHVの現行モデルは、ハイブリッドモデルの3代目プリウスと外観がほとんど同じだったが、新型モデルは、デザインなどを差別化して、プラグインハイブリッドモデルをアピールしている。
今回の新型モデルは、EV走行距離の大幅拡大や先進的なデザインの採用など、ユーザーがプラグインハイブリッド車に求める要望に対応したという。ボディサイズは、全長4645mm、全幅1760mm、全高1470mm。ホイールベースは2700mm。全長が105mm延長したほかは、「プリウス」と同じサイズになっている。
インストゥルメントパネル中央に、11.6インチのトヨタ初となるフルHD縦型ディスプレイを配置
インテリアは、インストゥルメントパネル中央に、11.6インチのトヨタ初となるフルHD縦型ディスプレイを配置。ナビゲーションシステムは、より効率的な運転ができるよう支援する「先読み減速支援」機能を搭載。ドライバーの減速習慣を記憶し、走行中に減速地点が近づくとアクセルオフを促し、回生拡大制御により効率的にバッテリーを充電するシステムとなる。エアコンは世界初のガスインジェクション機能付きヒートポンプオートエアコンを採用。エンジンを作動させずに暖房を使用しながらEV走行できる距離や、速度域を大幅に改善している。シートを4座仕様とすることで軽量化を図り、環境性能を向上させている。
エアコンは世界初のガスインジェクション機能付きヒートポンプオートエアコンを採用
エクステリアは、大型アクリル製グリルと小型4眼式LEDプロジェクターヘッドランプに独自のデザインを採用。リアオーバーハングは、伸びやかなサイドシルエットをアピールする。ダブルバブルバックドアウィンドウを採用したほか、曲面をリアスポイラー、サブウィンドウまで連続させ、流麗なデザインに仕上げている。
リチウムイオン電池の小型軽量化、高容量化を実現
プラグインハイブリッドシステムは、リチウムイオン電池の小型軽量化、高容量化を実現。エンジンと動力分割機構の間に、ワンウェイクラッチを採用することで、デュアルモータードライブシステムを採用している。JC08モード燃費は、37.0km/lを実現。現行モデルの31.6km/から約17%向上させている。EV走行距離は、現行モデルの26.4kmから、60km以上と、50%以上延長させている。
充電は、家庭用電源のほか、充電ステーションでの急速充電にも対応(日本仕様のみ)。約20分で充電量80%までの急速充電が可能となる。また、駆動用バッテリーを充電する世界初のソーラー充電システムを搭載。ルーフに設置された太陽光パネルによって発電した電力を利用することができる。
新型プリウスPHVは、アメリカでは「プリウス プライム」の名称で、日本とヨーロッパではプリウスPHVとして、2016年秋から販売される予定。