カーライフ
更新日:2020.01.08 / 掲載日:2019.10.25

車のボンネットの開け方や閉め方

車のボンネットの開け方や閉め方

グーネット編集チーム

エンジンなどの整備や点検のためには、ボンネットを開ける必要があります。
しかし、車の整備をプロにお願いしてもらっている方などは、ボンネットを開ける機会も少なく、自分で開けたことがないという方も多いかもしれません。

ここではボンネットの開け方を紹介します。

車のボンネットの開け方

まず、ボンネットオープンレバーの位置を確認します。車種によって違いはありますが、基本的には運転席に座った際の右足の位置にあることが多いです。オープンレバーの位置が確認できたらレバーを引っ張って、ボンネットが半分ほど上がっているかどうかを確認します。

ボンネットが持ち上がっていない場合、ボンネットを開けるためのワイヤーが伸びてしまっている可能性があります。そのような場合は、誰か他の人にボンネットを持ち上げてもらい、その状態でレバーを引きます。

次に、半分ほど開いたボンネットの中をのぞき込み、レバーの位置を確認します。ボンネット内のレバーは上下に動くタイプと左右に動くタイプがあります。

上下のタイプならレバーを上に、左右のタイプならレバーを左に動かし、空いている方の手でボンネットを持ち上げます。ボンネットが重くて持ち上がらない場合もあるので、2人以上で作業するのがおすすめです。

持ち上げたら、ボンネットステーと呼ばれるボンネットを安定させるための棒が、エンジンルーム内にあるのでそれを探しましょう。

ボンネットステーが見つかったら、ボンネット側にあるステーを差し込むための穴を探し、そこにステーを差し込みます。車種によってはボンネットが自動的に開いて安定するものもあるので、その場合はこの作業は省略します。
ボンネットステーを差し込み、ボンネットが安定したことが確認できたら開ける作業は完了です。

車のボンネットが開かない時とはどうしたらいいのか

車のボンネットが開かない時とはどうしたらいいのか

グーネット編集チーム

車のボンネットが通常の方法では開けられない時の、原因と対策を見ていきましょう。

ボンネットが開かない原因

どうしてもボンネットが開かない時の原因として、「そもそも開け方を知らない」というケースと、「部品などが故障していて開かない」というケースが考えられます。
そもそも開け方を知らないケースでは、前述の「車のボンネットの開け方」の手順を一つずつ確認していきましょう。

しかし、RV車や外国製の車など、車種によっては特殊な開け方が必要なこともあります。「ボンネットフードキャッチ」と呼ばれる外側のゴム製のツマミを緩めて開けるタイプや、それからボンネットがある場所が座席の下で、座席ごと持ち上げるタイプなどがあります。

それぞれ乗っている車の説明書やメーカーホームページをしっかり確認しましょう。

部品などが故障してボンネットが開かないケース

部品などが故障してしまってボンネットが開けられないこともあります。

まず考えられるのはボンネットをロックする部分とワイヤーと接続する部分がサビなどによって動きが悪くなっているケースです。そのような時は「潤滑剤」などを吹き付けることで解決します。潤滑材はネット通販などで500円程度で販売されています。

ボンネットの開きが悪い時に一番よくあるのは「ワイヤー切れ」です。運転席のレバーと繋がっているワイヤーが、切れてしまっているケースです。あるいは切れてはいなくても、ワイヤーが外れてしまっていたり、ワイヤーを繋ぐ「ボンネットキャッチ」が破損してしまっていたりするケースもあります。

そのような場合、無理に修理しようとすると車体を傷つけてしまう危険もあるので、整備工場などでプロに修理を依頼しましょう。

車のボンネットを開ける際に工具は必要?

ボンネットは工具がなくても開くことができます。

ただし、ボンネット内のエンジンやバッテリーなどの整備には工具が必要となるので、そのための工具を用意する必要はあります。

車のボンネットの閉め方

ボンネットの閉め方は、開ける時ほど難しくはありません。以下の手順をしっかりと行っていきましょう。

まず「ボンネットの開け方」で説明した「ボンネットステー」といわれる棒を外します。ボンネットが落ちてこないように片手でしっかり支えながらボンネットステーを取り外し、それを固定する部分にはめ込みます。

続いて20cmほどの高さまでボンネットを下げて、落とします。基本的に手を離してボンネットを落とせば閉まりますが、あまり高い位置から落とすと大きな音がしてしまいます。そのため、ある程度の高さまでボンネットを下げてから手を離しましょう。

もしボンネットの自重だけで閉まらなかった場合は、再度持ち上げ、手で少しだけ勢いをつけて閉めてみましょう。

車のボンネットを開ける際の注意点

ボンネットは、安全のために必ずエンジンを止めてから開けるようにしてください。
また、車を停めてすぐの場合、エンジンが高温になっているため、ボンネットの内部も高温になっていることがあります。そのため、エンジンを止めてしばらくしてから開けるようにするのが安全です。

エンジンの温度は運転席のメーターの「水温計」でわかります。これはエンジンを冷却するクーラントという水の温度で、水温計には「H」「C」と表示されています。

この時、「C」の方にメモリが示されていると、温度が低い状態を示します。「H」と「C」中間辺りを差していてもやけどの危険がありますので、水温計をチェックして極力温度の下がった状態で、メンテナンスをするようにしましょう。

また、ワイパーは必ず寝かせた状態にしておきましょう。
起こした状態にしておくとワイパーとボンネットがぶつかってしまい、双方壊れる恐れがあります。

車のボンネットを閉める時の注意点とは

車のボンネットを閉める時は以下の2つのことに注意しましょう。

ボンネットを閉める時に手を挟まないように気を付ける

ボンネットを閉める際に、誤って手や指を挟んでしまう事故が起こる可能性もあります。十分気を付けながらボンネットを閉めるようにましょう。

また、より安全を期すために、周囲に誰もいないことを確認することも大切です。

しっかりボンネットが閉まっているのか確認する

ボンネットが半開きになっていないことをよくチェックすることも大切です。

ボンネットが半開きの状態で車を走行させると、雨水やホコリ、砂がボンネット内部に侵入し、エンジンなどの故障の原因となる場合があります。ボンネットを閉めたら手で揺らして動かしてみて、ガタガタしていないことをきちんとチェックしましょう。

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グーネットマガジン編集部

ライタープロフィール

グーネットマガジン編集部

1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
グーネットでは軽自動車から高級輸入車まで中古車購入に関する、おすすめの情報を幅広く掲載しておりますので、皆さまの中古車の選び方や購入に関する不安を長年の実績や知見で解消していきたいと考えております。

また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
誌面が主の時代から培った、豊富な中古車情報や中古車購入の知識・車そのものの知見を活かして、皆さまの快適なカーライフをサポートさせて頂きます。

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