新車試乗レポート
更新日:2018.11.04 / 掲載日:2016.01.29
MINI クラブマン 試乗レポート
MINI クラブマン 試乗レポート
試乗
【フルモデルチェンジ】
発表/2015年9月25日
MINIサービスカスタマー・インストラクション
0120-3298-14
文●九島辰也 写真●編集部
■大きくなってちょっと大人になったファミリーカーとして使えるMINI
クラブマンはお馴染みMINIのバリエーションのひとつ。だが、今回は先代の3ドアハッチバックをストレッチしたものとは違う。ボディ幅が1800mmという数字からもわかるように、3ドアベースではなく新しくつくりあげた。つまりオールニューモデルとなる。グレードはクーパーとクーパーS。1.5L直3エンジンと2L直4という設定。定員は5名で5ドアよりも広いカーゴスペースを確保するのが特徴となる。
■ドライビング/ユーティリティ
Report 九島 辰也
ボディがひとまわり大きくなったクラブマンはどこか高級感を醸し出す。ワイドボディとなったことでワンランク上がった印象だ。
外観もそうだが、中へ入るとさらにそれを強く感じる。運転席まわりが広くなったのはもちろん、つくりもよくなりシートやトリムなどの質感の高さをうかがわせる。そもそもプレミアムコンパクトを自称するMINIだが、プレミアム度はさらに上がったようだ。もちろん、この辺は意図的なもので、アウディA3スポーツバックあたりをライバルに据えている。MINIとしてはこのサイズで逃していたお客さんを拾っていこうという算段だ。
それでも走り出せばMINIらしさは健在。彼らの主張するゴーカートフィールはちゃんとそこに根付いている。街中からワインディングまでキビキビとした動きを楽しめる。とはいえ、ホイールベースが伸び、ワイドトレッドとなったことで3ドアほどダイレクト感がないのは否めない。いい意味で大人の走りが加わった。とくに低速で走っているとロングホイールベースの恩恵もあり乗り心地のよさが前面に顔を出す。ワンランク上のプレミアム度はこんなところでも感じられそうだ。
■インテリア/エクステリア写真[1]
スイッチやメーター類などは3ドアと共有するが、インパネ全体のサイズが変わったことでデザインは異なる。アンビエントライトなど高級車にありがちなオプションも備える。
キャビンが広くなったのは言わずもがな、シート自体も大きくなりカラダを包み込む。当然リヤシートの居住性もアップ。MINIに乗り馴れたひとは横幅の広さに感動することだろう。
■インテリア/エクステリア写真[2]
クラブマン伝統の観音ドアは踏襲された。おもしろいのはバンパー下のセンサーを足で感知させると自動的に開くようになっている。
ご覧のようにカーゴの広さは5ドアをも凌駕する。リヤシートを畳めばキャンプ道具もかなり積めそう。
特徴的なのはリヤテールライト。この形状はクラブマンだけの仕様となる。正直慣れるまで違和感はあるが、未来的なデザインとも言えなくない。ゲート中央には「CLUBMAN」のロゴが入る。
MINIクーパー クラブマン(6速AT)
全長×全幅×全高 | 4270×1800×1470mm |
---|---|
ホイールベース | 2670mm |
車両重量 | 1430kg |
エンジン | 直3DOHCターボ |
総排気量 | 1498cc |
最高出力 | 136ps/4400rpm |
最大トルク | 22.4kg m/1250-4300rpm |
JC08モード燃費 | 17.1km/L |
サスペンション前 | ストラット |
サスペンション後 | マルチリンク |
ブレーキ前/後 | Vディスク/ディスク |
タイヤ前後 | 225/45R17 |