中古車購入チェックポイント
更新日:2018.10.11 / 掲載日:2012.08.01

日産 GT-R(2011年11月~)中古車購入チェックポイント

  • 日産 GT-R(2011年11月~)     中古車購入チェックポイント

    日産 GT-R

    DBA-R35
    参考車両:ブラックエディション
    初年度登録:2011年11月
    追加装備:<メーカーオプション>BOSE サウンドシステム+カーボン製クラスターフィニッシャー、特別塗装色ブリリアントホワイトパール
    <ディーラーオプション>バックビューモニター、GT-R 専用フロアカーペット (2011年11月)

  • 日産 GT-R

■全体のチェックポイント

2007年12月から発売しているR35型GT-R。日産では特別なモデルとして扱っており、販売やアフターサービスの体制が通常とは異なる。毎年改良を行い、アフターサービスの内容も変更している。参考車両は、2012年モデルで、オプション装備が付いている。販売店で現車を見る際は、モデル年と仕様・装備を確認。バージョンアップやカスタマイズオプションなどを組み込んでいないか確認。改造もしくはパーツを変更している場合は、純正かアフターパーツか確認。いつ、どこで、どんなメンテナンスを受けていたか確認。車両がどのように使われ、どんな走り方をしていたか、いわゆる“車両の素性”を販売店に聞いてみよう。走行機能に関しては、エンジンから足まわりまで本来の性能を発揮することが大切。購入後の維持も考えて、点検整備とセッティングが的確にできる販売店で購入したい。

  • 1.車両の雰囲気を見る

    日産 GT-R(車両の雰囲気を見る)

  • 1.車両の雰囲気を見る

    まずは車両の周囲をひと巡りして、どこかに違和感や不自然に見える部分などがないか探ってみる。車体の姿勢(傾き)にも注意。
    前方からは、バンパー/ボンネット/ヘッドライト/フェンダーなどのバランスを見る。前面は、基本的に左右対称になっていることもポイントだ。左右ライトの片方だけが新しい場合(交換の疑い)は、その側の車体部を修理している可能性。ナンバープレートの変形や修正跡なども、車体部の修理を疑ってみる。バンパーの角や下部スポイラー一体フロントアンダーカバーの損傷などにも注意。バンパーやボンネット、フロントガラスの飛び石傷にも注意しよう。

  • 2.後部のチェックポイント

    日産 GT-R(後部のチェックポイント)

  • 2.後部のチェックポイント

    前面と同様に、バンパー/トランクリッド/フェンダー/ピラーなどのバランスをチェック。リアスポイラー、コンビネーションランプ、リアディフューザー、マフラーテールパイプフィニッシャーなどに異常がないかも注意しよう。後部ナンバープレートは、封印の傷(ナンバープレートを外した形跡)が後部車体の修理/交換を推測する手がかりになる。トランクリッドの立て付けが全体に狂っていれば、テールゲートがずれているか、あるいは車体が歪んでいる疑いもある。部分的に隙間がずれている箇所は、その部分の車体部を修理/交換していると考えられるので詳しく調べてみよう。

  • 3.角度を変えると見える

    日産 GT-R(角度を変えると見える)

  • 3.角度を変えると見える

    外装のチェックでは、見る角度を変えてみると、プレスラインのずれや崩れ、微妙な立て付けの狂いなども確認しやすい。パネル表面を斜め方向から透かして見るようにすれば、小さな凹みや浅くて広い凹み、波打ち(しわ)なども見落とすことがない。しわが寄っているのは、ダメージ痕か、板金修理跡。塗装の艶が違っている部分やザラザラとした肌荒れ状態になっている箇所なども、修理跡の疑いがある。

  • 4.隙間の幅と色調を比べる

    日産 GT-R(隙間の幅と色調を比べる)

  • 4.隙間の幅と色調を比べる

    外装の立て付けは、例えば車体前部側面では、バンパー、ヘッドライト、ボンネット、フェンダー、ピラー(フロントガラス部の柱)ドアなど隣接している。それぞれの隙間の幅が均等になっていなければ、ダメージを負ってずれているか、修理や交換してずれた可能性がある。隣り合っているパネルの色調が違っている場合は、修理や交換で塗装している疑いがある。

5.整備状態を確かめる

定期点検整備記録の記載内容をチェックしてから、消耗部品を中心に、エンジンと周辺をチェック。オイル漏れの兆候などにも注意。少なくとも日常点検項目くらいは見ておきたいが、詳しい整備状況については販売店スタッフに聞いて確認しよう。
交換したように見える新しい部品が付いていたら、消耗品を交換したか、不具合があったか、それとも事故などでダメージを受けたのか、交換した理由を探ってみる。

  • 6.車体の骨格部を調べる

    日産 GT-R(車体の骨格部を調べる)

  • 6.車体の骨格部を調べる

    左右フェンダー側や室内側のパネル、フレーム、メンバー(補強部材)など、エンジンルーム内側の車体骨格部をチェック。アルミフロントストラットハウジングやカーボンコンポジットストラットバーなどの状態にも注意。車体の骨格となっている部分を修理している車両は修復歴があることを明示しているはずだが、念のために、事故歴や修理歴がないか販売店に聞こう。

7.取り付け状態を確認

フロントフェンダーは、エンジンルーム側に錆、腐食、修理跡などがないかチェック。固定ネジを回した形跡がないかチェックし、フェンダーを支えているブラケット部を修正/修理した形跡がないか確認。ドアを開けて、ピラー部のネジと周辺も見てみよう。
フロントフェンダーは、車体構成上の重要な車体補強部材とはなっていないので、外傷などを修理しても修復歴にはならないが、外して修理、あるいは交換していれば、骨格部にダメージが及んでいないか確かめる必要がある。

  • 日産 GT-R(取り付け状態を確認)

  • 日産 GT-R(取り付け状態を確認)

  • 日産 GT-R(取り付け状態を確認)

8.前部の必須チェックポイント

エンジンルームの最前部にあるラジエターコアサポートは、車体部に強い衝撃を受けると影響が及びやすい。歪みや破損、修理/交換の形跡などがないかチェック。GT-Rのカーボンコンポジットラジエターコアサポートは、交換してしまう確率が高いと考えるほうがいいだろう。ヘッドライトなど関連部品、バンパーやフェンダーなど周辺も含めて慎重にチェックしよう。

  • 日産 GT-R(前部の必須チェックポイント)

  • 日産 GT-R(前部の必須チェックポイント)

  • 9.ボンネットの裏側も見る

    日産 GT-R(ボンネットの裏側も見る)

  • 9.ボンネットの裏側も見る

    外面をチェックしたら、裏面側に修理跡がないかチェック。外して修理、あるいは交換することもあるので、ヒンジや車体側のヒンジ取り付け部周辺の状態も調べよう。外見だけではわからないが、歩行者傷害軽減ポップアップ機構が機能することも確かめたい。
    ボンネットを修理/交換していれば、ボンネット単独の損傷なども考えられるが、車体部を修理/交換している可能性があることも考えて、車体前部一帯を慎重にチェックする必要がある。

10.縁と奥も覗いてチェック

フェンダーは、膨らんでいるホイールアーチ(タイヤを囲っている部分)に損傷を負うことも多い。傷や凹み、修理跡などがないか、フェンダーに歪みがないかチェック。内側に折り込んでいる縁の部分に修理/交換跡がないかチェック。奥を覗いて、タイヤハウス内をチェックし、内側に設定しているフェンダーライナーの状態も見る。フロントフェンダーは、ウインカーやアウトレットダクトの状態にも注意。バンパー側の状態も見てみよう。

  • 日産 GT-R(縁と奥も覗いてチェック)

  • 日産 GT-R(縁と奥も覗いてチェック)

11.下側に要チェックポイント

車体側面の下部に設置しているサイドシルスポイラーに傷や破損などがないか、修理した形跡がないかチェック。交換していないかも注意。重要なのは、内側にあるサイドシル(車体の梁)のほうだが、サイドシルスポイラーで覆われている部分を詳しく調べるのは難しい。床下側を覗いて、とりあえず見える部分だけでも、損傷、腐食、修理/交換の形跡などがないか調べよう。ドアを開けて、ステップ部(サイドシルの上側)も慎重にチェックしよう。

  • 日産 GT-R(下側に要チェックポイント)

  • 日産 GT-R(下側に要チェックポイント)

  • 日産 GT-R(下側に要チェックポイント)

  • 12.周辺も調べて判断する

    日産 GT-R(周辺も調べて判断する)

  • 12.周辺も調べて判断する

    ドアに大きな損傷を負うと、外して修理することもあるが、アルミ製ドアは修理が難しいので交換してしまう確率が高いといえる。ドアヒンジ部のネジをチェックしよう。ただし、ドアの立て付け調整などでネジを回すこともあるので、ネジを見ただけでドアを修理/交換していると断定することはできない。ドア自体をはじめ、ピラー(柱)やサイドシル(梁)など、周辺も詳しく調べて判断する必要がある。

13.リアフェンダーのチェック

ドアを開けて、開口部を調べよう。引っ掻き傷や打ち傷、塗装欠けなどがないか、タッチアップペイントなど簡易補修跡がないかチェック。修理跡がないかもチェック。開口部にマスキング跡があれば、リアフェンダーを補修、あるいは修理しているので、詳しく調べてダメージの程度と範囲を確かめる。
車体右側は、フューエルリッドを開けて、内部にマスキング跡や修理跡などがないかチェック。リッド表面の艶や色調がフェンダー部と違っていないかも注意。

  • 日産 GT-R(リアフェンダーのチェック)

  • 日産 GT-R(リアフェンダーのチェック)

14.トランクリッドのチェック

トランクリッドを中心に、バンパー、コンビネーションランプ、フェンダーなどの状態をチェックしたら、トランクリッドの解錠・施錠具合をチェック。トランクリッドを開閉して上げ下げの動きをチェックし、上げた全開状態でしっかり止まっていることも確認。閉める時にカチッとうまく収まらない場合は、トランクリッドがずれているか、あるいは車体が歪んでいることも考えられる。ずれているだけなら調整で直ることもあるが、車体が歪んでいる車両には要注意。不審に思えたら販売店スタッフに聞いてみよう。
トランクリッドは、内側に修理跡などがないかチェック。テールゲートを交換している形跡がないかも確認。ヒンジおよび車体側のヒンジ固定部周辺に歪みや修正、修理の形跡などがないかも見てみよう。
リアスポイラーも、傷や破損などがないかチェックし、取り付け状態を確認しよう。

  • 日産 GT-R(トランクリッドのチェック)

  • 日産 GT-R(トランクリッドのチェック)

  • 日産 GT-R(トランクリッドのチェック)

15.開口部を慎重にチェック

トランクリッドの開口部には、パネルの接合部がある。溶接、シーラー、塗装の状態に注意しながら、修理/交換の形跡などがないかチェック。バンパーの状態にも注意。後方から強い衝撃を受けると広範囲に波及することがあるので、フェンダーやルーフ、ピラー、キャビン(室内)なども慎重にチェックしよう。

  • 日産 GT-R(開口部を慎重にチェック)

  • 日産 GT-R(開口部を慎重にチェック)

  • 16.タイヤとホイールのチェック

    日産 GT-R(タイヤとホイールのチェック)

  • 16.タイヤとホイールのチェック

    タイヤは、スリップサインを目安に、残り溝の深さを点検し、傷や異物の刺さり、ひび割れなどがないかチェック。同時に、接地面の摩耗状態も調べよう。外側だけとか内側だけなど、一部が極端に減る偏摩耗を起こしていれば、アライメント(ホイールの取り付け角度)が狂っているのか、車体が歪んでいるのか確かめる必要がある。異常摩耗は、不適切なエア圧などでも起こるが、車体やサスペンションなどの異常を知る手がかりになる。
    アルミホイールは、傷や歪み、破損などがないかチェック。リムの縁(タイヤと接している部分)の傷や欠損、曲がりにも注意。事故による過度な衝撃で生じることがある変形や割れにも注意したい。

  • 17.床下を覗いてチェック

    日産 GT-R(床下を覗いてチェック)

  • 17.床下を覗いてチェック

    床下の各所に設置しているアンダーカバー。パネル、フレーム、メンバー(補強部材)など鉄板部。マフラーやサスペンションなど部品類。ブラケットなど金具類も、傷、曲がり、歪み、修理/交換の形跡などがないかチェック。外見をきれいに直しても、見えない部分には手を付けない(修理しない)ことがあるので、ダメージが残っていることもある。できるだけ奥まで覗いて慎重にチェックしよう。
    油汚れ(オイルやグリスなどの漏れ)や水漏れ、樹脂やゴム部品の破損などにも注意。錆があれば、表面に浮いている程度なら心配ないといえるが、広がり範囲と腐食の進行状態を確かめよう。

  • 18.走行機能の状態を確認

    日産 GT-R(走行機能の状態を確認)

  • 18.走行機能の状態を確認

    エンジンをかけてもらい、始動具合やアイドリング回転、排気ガスの色などをチェック。できれば自分でエンジンをかけて、始動時には表示/警告灯類の点灯なども見てみたい。
    始動困難、不安定なアイドリング回転、異音や大きな振動、白煙や黒煙の排気ガスなどが出ていれば、なんらかのトラブルを抱えていると考えられる。異常を感じたら、販売店に聞こう。
    できれば試乗して、エンジンの吹け具合と同時に、回転の上下動作をチェック。ターボの不具合などにも注意。あわせて、トランスミッションのオートマチックAレンジ、マニュアルMレンジとパドルシフト、それぞれの操作具合と作動状態を確認。トランスミッション・ショックアブソーバー・VDC-Rの各セットアップやオートスピードコントロールASCDなども試してみたい。
    いずれにせよ、異常や不具合を判断するのは難しい。購入を決めるなら、駆動系、サスペンション、ブレーキなども含めて、走行に関わる部分をすべて正しく点検・整備してもらい、本来の性能を発揮できる状態で納車してもらうようにしよう。

  • 日産 GT-R(走行機能の状態を確認)

  • 日産 GT-R(走行機能の状態を確認)

  • 日産 GT-R(走行機能の状態を確認)

19.装備機器類の機能を確認

室内は、シートや内装材、加飾パネルなどに汚れ、傷、染み、穴などがないか。運転席周辺だけでなく、助手席側や後席周辺も慎重にチェック。床や天井の状態も確認。ボックスやポケットなどは、内部も見る。ボックスの蓋やエアコンの吹き出し口などは、可動部の破損にも注意。シートは盛り上がっているサポート部が傷みやすいなど、使い方や扱い方によるダメージに注意しながらチェックしよう。汚れや傷があれば、クリーニングで目立たなくできる程度か、補修や交換が必要か確認。室内の臭いは、ドアを開けた瞬間に嗅ぎ取るのが目利き技だ。
装備機器類の機能もチェックしよう。ウインカーやヘッドライト、ブレーキランプなど保安装置類。パワーウインドウの開閉や室内ランプの点灯など基本的な機能のほか、インテリジェントキーシステムのリモコンエントリーでの各部作動状態も確認。エアコンは、冷房・暖房とも効き具合を確かめる。ナビシステムは、地デジチューナー・タッチパネル・VICSなどのほか、すべての機能を確認。オーディオも、異常がないか確認。
とりあえずはわかるところだけでもチェックして、あとの細かい部分に不具合などがないかは販売店で点検してもらおう。
参考車両には、メーカーオプションとディーラーオプションが付いている。仕様グレードによって異なる装備や追加装備の有無など、車両の装備は現車をチェックする時に事前に販売店で確かめておこう。

  • 日産 GT-R(装備機器類の機能を確認)

  • 日産 GT-R(装備機器類の機能を確認)

■車両の情報をチェック

  • 日産 GT-R(車両の情報)

    備え付けの書類は、「車検証(自動車検査証)」で初度登録年月日や型式などを確認。「保証書」で期限や内容を確認。「車両取扱説明書」の他に、オプションや後付け装備などの使用説明書が揃っていることも確かめよう。
    現車をチェックする時には、「定期点検整備記録簿」の記載内容を必ず確認。車両がどのように使われ、扱われてきたかがわかる。定期点検や消耗部品交換などの時期と走行距離を把握しておけば、車両各部の状態を探る参考になる。最後に点検整備した日付と記録内容も見ておこう。

  • 日産 GT-R(車両の情報)

車両チェックの勘どころ

塗装
●部分的に色調や艶が違う場合は、周辺の状態を慎重にチェック。エンジンルームやスペアタイヤ収納部などは、新車時から外装とは塗色が異なってることがある。
●ドアの開口部など、外から見えない部分にマスキング(塗装スプレーの飛沫が広がらないようにするためのカバーを粘着テープなどで留める)した跡が残っていることがある。塗装表面を指や爪で撫でるように滑らせて、引っかかるような“直線状の段差”があれば、何らかの理由で塗装している。
●部品などに塗料が付着している場合も、周辺を詳しく調べる必要がある。
●車種によっては、スペアタイヤ収納部などに、塗装の飛沫が付着しているように見える、新車時から仕上げが荒くなっている部分もある。

取り付けネジ
●ネジ止め(ボルトやナットで固定)している車体まわりの部品を交換する時には工具を使う。ネジの頭の塗装が剥がれていたり、角がくずれていれば、ネジを回している。
●ネジの頭が塗装されていれば比較的容易に確認できるが、無塗装ネジの場合は判断しにくい。傷や錆に注意して、関連する近隣のネジや、車体左右の同じ部品のネジと見比べる。

溶接とシーラー
●修理/交換で溶接している(熱を加えた)部分は、錆が発生しやすくなっている。特に床下は、溶接部の塗装の剥がれや浮きに注意する。
●鉄板の接合部分に塗布しているシーラー(隙間を埋める充填材)は、修理/交換で再溶接すると塗り直すので、不自然に見える。
●爪で押して、表面が硬くても内部が柔らかい(プチッと表面が割れる)ようなら、新しいシーラーを盛っている。
●シーラーは、盛り上がっていたり、窪んでいたり、横方向にヒダがあるなど、鉄板の接合状態やシーラーを塗布する方法によって形状が違っている。不自然に見える部分を見つけたら、車体の左右同じ場所を比べてみる。
●スポット溶接(鉄板の接合部に小さな丸い窪みが並んでいる)を修理工場で打ち直している場合は、直径が小さい、窪みが深い、ずれている(2度打ちした)など、新車組み立て時の状態とは異なる特徴がある。
●電気スポット溶接の電極が入らない奥まった部分などは、炭酸ガスアーク溶接に代えることがあるので、スポット溶接の窪みがなくなっていることもある。

立て付け
●外板パネルなどを修理/交換すると、組み付ける際に誤差が出ることがある。隣接するパネルの隙間(チリと呼ぶ)の幅が均等になっていなければ、修理/交換している可能性がある。
●バンパーなどは、ぶつけたり、押されてずれることもある。たとえ修理/交換していなくても、隙間が合っていなければ、なんらかのダメージ
を受けている。
●プレスライン(外板パネルを折り曲げている角の線)やモール類(ドアなどに付いている飾り部品)など、外装部品が連なっている線のずれも、立て付けの狂いを見つけるヒント。

■今回の車両のプロフィール

●2007年12月に新発売したR35型「GT-R」は、最高の技術を投入したグローバルモデルとしてNISSANを代表するスポーツカーへと生まれ変わった。独立型トランスアクスル4WD(電磁クラッチ、6速トランスミッション、前輪トランスファー、機械式LSDを一体化)を車体後部に搭載。新開発3.8L V6ツインターボエンジンに、GR6型デュアルクラッチトランスミッション(6枚×2組のクラッチで直結制御する機械式AT。自動変速Aレンジとパドルシフト・マニュアル変速Mレンジの2ポジション)を組み合わせて、足まわりにはブレンボ製キャリパー付ブレーキ、レイズ製アルミ鍛造20インチアルミホイール&ランフラットタイヤを採用。車体各部にカーボンやアルミパーツを配置し、外装の傷つきやすい部分にはダブルクリア塗装とアンチチッピング塗装を採用。仕様グレードは、スタンダード「GT-R」、「ブラックエディション」、「プレミアムエディション」の3タイプを設定。販売開始時には、日本全国160カ所に日産ハイパフォーマンスセンターを設置し、GT-R特別メンテナンスに対応するアフターサービス体制を整えている。
その後
◇2008年12月発売2009年モデル:一部改良。
◇2009年2月:「スペックV」を追加。
◇2009年12月発売2010年モデル:一部仕様変更。
◇2010年11月発売2011年モデル:マイナーチェンジ。「GT-R」は「ピュアエディション」に変更し、「エゴイスト」を追加設定。

●2011年11月発売の2012年モデルで一部改良。エンジンの最高出力は550馬力にアップ。左右非対称セッティングのサスペンションを導入。トランスミッションのシフトフィールと静粛性を向上。エンジンルーム後部やダッシュパネル周辺を強化。「スペックV」を廃止している。ハイパーデイライト、ディフューザー一体式リアフォグランプ、ビークルダイナミクスコントロールVDC-R、トランスミッション・ショックアブソーバー・VDC-Rセットアップスイッチ、左右独立温度調整フルオートエアコン、ディンプル付本革巻きステアリングホイール&シフトノブ&パーキングブレーキレバー、本革巻きマグネシウム製パドルシフト、カーボン製オーディオ/エアコンフィニッシャー、インテリジェントキーシステム、プッシュエンジンスタートなどは全車標準装備。「ピュアエディション」は、前席本革パールスエードコンビシート、グレールーフトリム/サンバイザー、ブラックドアアームレストグリップ、カーウイングスナビゲーションシステム、ETC、CD一体AM/FMラジオ・6スピーカーなどを標準装備。「ブラックエディション」は、ブラックxレッドシフトノブ革、レカロシート、ブラックルーフトリム、レッドドアアームレストグリップなどを装備し、ブラック基調にレッドを添えたインテリアに仕立てている。「プレミアムエディション」は、ボーズサウンドシステム・CD一体AM/FMラジオ・11スピーカー、カーボン製クラスターフィニッシャー、前席ヒーター付シート、サッチャム基準欧州カテゴリー?準拠盗難防止システムなどを加えてグレードアップ。「エゴイスト」は、輪島蒔絵ステアリングエンブレム、ナッパ本革/アルカンターラトリム、本革シート、ドライカーボン製リヤスポイラー、チタン製マフラー、ブルースウォードクロームカラーコート軽量アルミ鍛造ホイールなどの専用装備を組み込み、内装色を、アッパーカラー4色、ロアカラー10色の合計20種類の組合せから選択してパーソナル仕様に仕立てることができる設定になっている。

■参考車両と同時期の仕様グレード設定

グレード型式シフト駆動
ピュアエディションDBA-R356AT-M4WD
ブラックエディションDBA-R356AT-M4WD
プレミアムエディションDBA-R356AT-M4WD
エゴイストDBA-R356AT-M4WD

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
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